本社企画部 諸治隆仁
10月3日から5日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで、「国際福祉機器展」が開催されました。主催は全国社会福祉協議会と保険福祉広報協会。ハンドメードの自助具から最先端技術を活用した福祉機器まで、15カ国・1地域の582社・団体の福祉機器約2万5000点が展示されました。
電機メーカー、自動車メーカーも研究・開発
福祉機器は、高齢者や障害者といった、介護を必要とする人が可能な限り、自立して生活するための機器や、介護する人の身体的負担を軽減する機器です。車イスや介護用ベッドなどをイメージされる方も多いことでしょう。
こうした福祉機器にロボット技術を応用しようという流れが出てきています。国際福祉機器展でも、自動車メーカーや電機メーカーが、製品・技術を紹介していました。
筋力の補助と負荷でリハビリ支援
松下電器産業の研究開発会社であるアクティブリンク(京都市)が参考出品したのは、「リハビリ支援グローブ」。ロボット技術から生み出された「ウェアラブルパワーアシスト技術」を応用したものです。
これは人体に装着した駆動機器によって筋力を補助したり、筋肉に負荷を与えたりすることができるようにしたもので、同社がNEDO技術開発機構の進める「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発-リハビリ支援ロボットおよび実用化技術の開発」プロジェクトとして取り組んだものです。
ASIMOの技術で歩行をサポート
また、自動車メーカーのホンダは、日常的に使うことができるアシストロボットを参考出品していました。同社のロボット技術は、二足直立歩行ロボット「ASIMO」でおなじみです。今回の国際福祉機器展で展示されたのは、人の歩行を支援するロボットです。ASIMOの歩行性能の開発で培ったロボット技術に、人が装着して歩行するために必要な技術が組み合わせられています。
具体的には、このロボットを装着した人の歩き方をセンサーが感知して、モーターがその歩き方に最適な力を出して、二足直立歩行をサポートしてくれるというものです。
実用化が待ち遠しい
人の生活を便利にしたり、行動を快適にしたりするロボット-。ここで紹介したロボットたちはまだ参考出品の段階です。しかし、一刻も早い実用化を待ち望んでいる人たちは大勢います。その期待を受けながら、開発者はより良いものを目指して研究・開発に取り組んでいます。成果が製品として市場に登場するのは、今回の展示を見て、さほど遠くない未来であるはずと、感じました。




