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  • 2010.02.08 知能化プロ、一部RTCをOSSとして公開へ、各種知能化パッケージとして整理・統合
  • 2010.02.08 ZMP、9軸モーションセンサで各種センサの機能が学習できるテキストを3月末に発刊
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  • 2010.02.04 実サービスをイメージしてRTCを統合へ、デザイン見本として提示も、平井fuRo副所長
  • 2010.02.04 NEC、モバイル機器通信網の最適経路を自動的に選択する制御技術を開発
  • 2010.02.03 富士ソフト、ビジネスの主軸はインテグレーション、PALROは知能化技術の提示も担う

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2010.02.08 知能化プロ、一部RTCをOSSとして公開へ、各種知能化パッケージとして整理・統合

 2007~2011年度までの5年間のプロジェクトとして取り組まれている「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」(知能化プロ、NEDO)の方針が転換される。当初、開発したRTコンポーネント(RTC)はインターフェースの公開にとどまるはずだったが、一部をオープンソースソフト(OSS)として提供をする。複数の関係者への取材で明らかになった。例えば「作業知能」や「移動知能」など、各研究開発項目で作成した各種RTCを「機能」でパッケージ化(「知能化パッケージ」、ロボナブルで付けた仮称)する方法と、「実サービス」を想定してRTCを組み合わせた方法の2パターンでの提供を予定する。

 今回の方針転換は、昨年秋の事業仕分けによる開発予算の削減と、米Willow Garage社による「PR2 Beta Program」の影響によるもの。米Willow Garage社はロボット向け基本ソフト「ROS(Robot Operating System)」をオープンソースソフトで公開し、それを使ったロボットプラットフォーム10台を世界の研究機関に無償で提供することを表明している。知能化プロを含む一連の「RTミドルウエア」プロジェクトにとって最大の敵となることが想定され、同様に、オープンソースソフトでの公開に踏み切ることにした。
 ただ、企業が開発したRTCをオープンソースソフトで公開するのは難しく、大学などの研究機関が開発したRTCのみの公開にとどまる見込み。これらを包含したRTCを、インターフェースを揃えたうえで知能化パッケージとして整理・統合する。

 現在、RTCを開発する研究開発項目には、「作業知能(生産分野)」「作業知能(社会・生活分野)」「移動知能(サービス産業分野)」「高速移動知能(公共空間分野)」「移動知能(社会・生活分野)」「コミュニケーション知能(社会・生活分野)」があるが、重複するRTCの整理・統合にも取り組む。公式な知能化パッケージは、「RTC再利用技術研究センター」で検証作業を行う富士ソフトを経由して開示される見込みだが、大学で開発されたRTCも独自の知能化パッケージとして公開されることもあるという。

 また、システム構築の経験がある研究者に依頼してRTCを利用したサービスシステムを構築してもらい、実サービスを想定したRTCのパッケージの提供にも取り組む。サービスロボットのデザイン見本として提示することが計画されている。 
 これまで過去3年間は、個別にRTCを開発するボトムアップ的な取り組みだったが、残り2年では具体的な機能もしくはサービスを想定した整理・統合というトップダウン的なアプローチへと変更すると言える。

 なお、企業がRTCを利用する場合、実装するロボットシステムの安全認証を受けるとなると、動作保証に加え、開発プロセスも問われることになる。機能安全規格IEC 61508はプロセス重視であるため、同規格の認証を受ける場合は要求される。ゆえに、開示されたソースコードを参照しつつ、ソフトウエア開発管理を実践したうえでつくり直すのが現実的な方法になるという。

 今回の方針展開について、ロボットビジネス推進協議会のある主査は、「本来、国プロほどきちんと腰を据えて取り組むべきなのに、特定企業の動向に振り回されているのはいかがなものか?」と疑問を投げかける。

■「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」事業の平成21年度実施概要
(基盤技術の開発)
◎研究開発項目[1]-1「ロボット知能ソフトウエアプラットフォームの開発」
(委託先:産業技術総合研究所、日本電気、セック、ゼネラルロボティックス、前川製作所、東京農工大学)

◎研究開発項目[1]-2「ロボット知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発」
(委託先:産業技術総合研究所、富士ソフト)

(知能モジュール群の開発)
◎研究開発項目[2]「作業知能(生産分野)の開発」
(委託先:IDEC、三菱電機、共同委託:京都大学)

◎研究開発項目[3]「作業知能(社会・生活分野)の開発」
(九州大学、九州工業大学、産業技術総合研究所、安川電機、東芝、首都大学東京、東京大学、東北大学、再委託先:ライテックス、Robotic Space Design研究所、バイケーク)

◎研究開発項目[4]「移動知能(サービス産業分野)の開発」
(委託先:筑波大学、富士ソフト、富士通、豊橋技術科学大学、セック、電気通信大学、九州先端科学技術研究所、環境GIS研究所、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学、東京理科大学、富士重工業、再委託先:千葉工業大学、明星大学、トヨタ自動車、筑波大学、和歌山大学、大阪電気通信大学)

◎研究開発項目[5]「高速移動知能(公共空間分野)の開発」
(委託先:慶應義塾大学、アイシン精機、日本自動車研究所、再委託先:アイ・トランスポート・ラボ、NECソフト、北海道大学)

◎研究開発項目[6]「移動知能(社会・生活分野)の開発」
(委託先:セグウェイジャパン、東北大学、国際レスキューシステム研究機構、京都大学、芝浦工業大学、千葉工業大学、NECソフト、再委託先:ピューズ)

◎研究開発項目[7]「コミュニケーション知能(社会・生活分野)の開発」
(委託先:日本電気、ATR、イーガー、オムロン、三菱重工業)

次世代ロボット知能化技術開発プロジェクトに関する情報収集研究および情報発信
(委託先:日本ロボット工業会)

■関連サイト
2010.02.04 実サービスをイメージしてRTCを統合へ、デザイン見本として提示も、平井fuRo副所長
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/04rtc.html

2010.01.05 富士ソフト、RTCの再利用性を紹介、第三者によるレビューで技術的な底上げが必要
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/05fujisoft.html

2009.09.18 富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090917-rtcrtc.html

2009.05.27 前川、知能化プロのリファレンスハード紹介、来年度には無償の貸し出しを予定
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090527-5922.html

2008.10.16 NEDO、知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発、産総研と富士ソフトに委託
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081016-nedo-4.html

トレンドウォッチ
「いまのロボット市場は『作って喜び、売って苦しみ、買って苦しい』状況なのでは」
-サービスロボットの市場の堅実な発展に向けた提言- 産業技術総合研究所 荒井裕彦
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/03/post-5587.html

学会発表で理解する 次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
-着々と進むRTM化、目標の完遂には再利用技術研究センターの活動がカギに-
(2)ロボット知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発
富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/10/rtm-4e27.html#p001

「ソフトウエアベンダーに引き継ぐか、OSSとしての提供が考えられる」-UCROAおよび知能化プロの成果物の提供について- 産業技術総合研究所 比留川研究部門長に聞く
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/05/ossucroa-acdf.html

2010/02/08 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.02.08 ZMP、9軸モーションセンサで各種センサの機能が学習できるテキストを3月末に発刊

 ゼットエムピー(ZMP)は、昨年11月に早稲田大学の高西研究室と共同開発したワイヤレスモーションセンサ「e-nuvo IMU-Z」を利用しながらセンサが学習できるテキストを3月末に発行する。3cm四方と小型ながら3軸加速度センサと3軸角速度センサ、3軸地磁気センサを搭載しており、これらの機能や動作原理、データ解析方法などを学習することができる。東京医科歯科大学 生体材料工学研究所でセンサの応用研究に携わってきた東京工業高等専門学校の齊藤浩一准教授がまとめた。同社Webサイトより受け付けており、アカデミック価格は4,900円。一般価格は5,900円。

 書名は、「国立東京工業高等専門学校・齊藤先生の『e-nuvo IMU-Z』で学ぶ9軸モーションセンサ」。実際のセンサのモーションデータを利用して速度や変位、角度などの算出方法を学べることができるうえ、歩行や腕の振り計測などを題材にした演習問題も行える。
 ワイヤレスモーションセンサはSDKとして2月より提供され、100円玉サイズの小型ボードと、これらから検出した身体動作に関する信号を表示するソフトウエアから構成。米Microsoft社の最新OS「Windows 7」が実装する開発環境「Sensor & Location Platform」に対応しており、これとの連携により、新たな入力装置の研究・開発に役立てることができる。
 テキストのおもな構成は以下の通り。

■「国立東京工業高等専門学校・齊藤先生の『e-nuvo IMU-Z』で学ぶ 9軸モーションセンサ」
1. はじめに
 1.1 動作解析とは
 1.2 モーション計測
2. モーションセンサモジュールIMU-Zの機能と動作原理
 2.1 加速度センサ
 2.2 角速度センサ(ジャイロセンサ)
 2.3 方位センサ(地磁気センサ)
3. 運動と姿勢
 3.1 アームの機構と順運動学
 3.2 回転運動と座標変換
 3.3 アームの先端位置と姿勢
 3.4 速度と加速度の順運動学
 3.5 アームの逆運動学
 3.6 練習問題(アーム先端位置の幾何学的な計算、エクセルを用いたアーム運動のシミュレーションなど)
4. モーションセンサを用いた運動計測
 4.1 加速度の計測
 4.2 角速度の計測
 4.3 方位の計測
 4.4 センサ出力波形とフィルタ
 4.5 練習問題(回転椅子,歩行など周期的な動作の計測)
5. モーションセンサ出力を用いた速度、変位、角度の算出
 5.1 加速度の積分による速度・変位の算出
 5.2 角速度の積分による角度の算出
 5.3 計測精度の確認(センサ精度、積分誤差)
 5.4 練習問題(前腕運動(肘関節運動)の計測)
6. モーションセンサによる応用計測演習
 6.1 徒歩,乗り物の動線計測
 6.2 手首モーション計測による把持検知

■関連サイト
2010.01.29 ZMP、車輪・倒立二輪ロボットで古典制御が学習できるテキストを2月26日に発刊
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/29zmp.html

2010.01.27 ZMP、角速度と加速度の挙動を可視化するソフト発売、センサの原理から学習可能
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/27zmp.html

2010.01.22 ZMP、倒立二輪ロボを活用したライントレース講座を販売、芝浦工大の水川教授監修
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/22zmp.html

2009.11.21 ZMP、入力装置の研究に使えるモーションセンサをSDKとして発売、Windows7に対応
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/21zmp.html

2009.11.06 ZMP、早大高西研の人間計測センサの事業化で合意、Windows7との連携で用途開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-zmpwin.html

2010/02/08 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.08 豪州連邦科学機構、災害地なおで高精度で人や物を追跡できる無線システム開発へ

 豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)情報通信技術研究センターの研究チームは、人や物に対して機能する無線位置追跡システム「WASP」の開発を進めている。低コストの構成部品を用いて、無線通信を受信できないような場所でも高精度で追跡できるポータブル機器の実用化を目指している。地下や鉱山、既存インフラが破壊された災害地などでGPSや無線LANが機能しない地域で使用できることを計画する。

 所定の場所に位置確認情報をやり取りするアンカー・ノード(通信機器)を配置。探索対象者や物体に付加した小型タグと無線通信で監視することで、所在を追跡する仕組みという。複数の電波が互いに干渉するマルチパス(多重通路)混信がなく、火災時の建造物に入る消防士や鉱山作業員らの位置確認に適している。問い合わせはこちら(E-mail:Mark.hedley@csiro.au)まで。

■関連サイト
2010.02.01 総務省、UWB無線センサ実用化へ前進、2010年末をめどに関連省令を整備
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/01soumu.html

2009.11.12 富士通、オフィス向け搬送ロボット披露、UWBなどを用いて自己位置推定を行う
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/12fujitsu.html

2009.10.07日産、群走行するロボカー披露、UWB通信で誤差5cmにて他の位置を推定【動画つき】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091007uwb5cm-.html

連載「新産業の創造に挑む!関西のロボット商人たち」
最終回「無線メッシュネットワークを軸に価値あるソリューションを提供したい」
~通信技術RMRシリーズ、ユビキタス・センサソリューションを提供~ シンクチューブ 海藻敬之さん
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/08/rmr-408e.html

2010/02/08 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.02.07 大和ハウスの住宅床下点検ロボ、実環境で検証中、量産モデルの開発は当面先に

 大和ハウス工業は、開発中の住宅床下点検ロボットの量産化は当面先になることを明かした。関係者への取材で明らかになった。すでに実際の住宅床下点検作業で運用を始めているが、クローラ部のメンテナンス性に課題があるなど設計変更が必要であり、量産にはまだ踏み込めないという。

 同社は、2006~07年度の「サービスロボット市場創出支援事業」(経済産業省)にて同ロボットの開発を開始し、事業終了後2年以内での実用化を目指していた。リース会社を通じて、社内での住宅点検チームに配備することを予定していた。しかしながら、経済産業省に提出した報告書によると、ロボットの小型化や機能の維持および信頼性といった技術的な課題があり、実用化の障壁になっていることを明記していた。
 なお同事業では、ハイパーウェブがロボットを製作することになっていたが、現在は三菱電機特機システムが開発を担当している。

 住宅床下点検ロボットについては、すでに市販を始めているトピー工業が昨年秋に低価格戦略を打ち出している。ロボット本体のほかネットPC、コントローラ、無線アンテナなどから構成される標準セットを78万円(税込み81万9,000円)で販売し、複数の工務店で正式導入に至っている。決済に時間がかかる大手住宅メーカーから中堅住宅メーカーや工務店へと、販売ターゲットを切り替えたことが功を奏した。

■関連サイト
2009.10.22 三菱電機特機とトピー工業、100万円以下の低価格クローラロボットを相次いで投入
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091022-100-32.html

2009.02.06 アサンテ、シロアリ防除ロボの開発を再開、ミルボ1と3を融合したシステムも構想
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090206-13-d5e.html

2008.11.25 三洋電機、床下点検ロボットの市場投入を延期、開発スタッフを転属・異動
http://robonable.typepad.jp/news/2008/11/20081125-05a3.html

2008.10.21 大和ハウス、点検作業の「見える化」を重視して住宅床下点検ロボ開発
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081021-07c2.html

2008.03.19 明興産業、開発中の住宅点検ロボットを公開。ターゲットは住宅点検よりもインフラの検査か
http://robonable.typepad.jp/news/2008/03/20080319-56bd.html

2007.07.04 大和ハウス、床下点検ロボを08年4月めどに配備
http://robonable.typepad.jp/news/2007/07/20070704_400d.html

Robotコンサル小西の「超・思考法」
第3回 住宅床下点検ロボットにみる 安全コンセプトの重要性
http://robonable.typepad.jp/column/2008/06/robot-54fe.html

ロボット業界最前線2008
「トピー工業 2008年度は、床下点検ロボット市場にとって重要な1年になるはず」
http://robonable.typepad.jp/robot/2008/03/2008-fdb3.html

三洋電機 床下点検ロボットを軸に事業化に向けた活動を展開しています
http://robonable.typepad.jp/robot/2007/12/post_c0ec.html

2010/02/07 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.02.07 ARを活用した高機能なデジタルサイネージシステムが競演、ロボラボ主催の実証実験

 ロボットラボラトリーが2月2~5日まで主催した実証実験で、顔認識技術やAR(Augmented Reality:拡張現実)などを組み合わせた高機能なデジタルサイネージシステムが複数提案された。

 PFUは、顔認識技術により利用者の表情を見ながらインタラクティブに広告宣伝などが行える情報KIOSK端末を披露した。キャラクター表示を行うディスプレイとタッチパネル、ICカードリーダ、表情を捉えるカメラから構成され、顔認識にはオムロンの顔認識技術のアルゴリズムを利用している。性別年齢の自動推定に加え、スマイル指数を判定することができ、利用者の表情を見ながらキャラクターが表情や応答を変えるなどインタラクティブに対応できる。また、ICカードをかざすことで利用者を特定してクーポン券を発行することもできる(写真1)。

写真1 写真1 PFUが出展した情報KIOSK端末。端末上部に表情を捉えるカメラを設置。性別年齢の自動推定に加え、スマイル指数を判定することができ、利用者の表情を見ながらキャラクターが表情や応答を変えられるなどインタラクティブに対応できる。

 一般に、消費者がある商品を知ってから購入に至るまでには「(1)Attention(注意)」「(2)Interest(関心)」「(3)Desire(欲求)」「(4)Memory(記憶)」「(5)Action(行動)」の5段階、すなわち「AIDMA」を乗り越えなければならないとされる。最近、インタラクティブなデジタルサイネージシステムが増えているが、これらは「行動」の把握までは行えない。これに対し、同システムではPOSデータとのマッシュアップによりクーポン券の利用を確認することで行える。また、顔認識機能とICカードを通じてユーザーの統計情報を獲得することができ、マーケティングに役立てることもできる。PFUのほか、オムロンなどから構成される「情報KIOSKビジネス研究会」が開発した。

 メディアフィッシュは、人の動きに反応して映像が動作する「ScreenXTreme」を展示した。プロジェクターとスクリーン、動体検出をするトラッキングカメラ(写真2)から構成され、床や壁に映し出された画像上の人の動きをトラッキングカメラで捉え、動作に反応した映像をプロジェクターを通して投影する(写真3)。開発元のカナダGestureTek社の独自技術 「VGC(Video Gesture Control)」により、動きに合わせてリアルタイムな画像の反応や変化を可能にしている。FLASHにも対応しており、壁面や床面に投影すればエアホッケーなどのFLASHゲームを楽しむことができる。

写真2

写真3







システムを構成するトラッキングカメラとプロジェクター(写真2・左)とスクリーン(写真3・右)。床や壁に映し出された画像上の人の動きをトラッキングカメラで捉え、動作に反応した映像をプロジェクターを通して投影する。動きに反応して画面上で赤い光が舞っている。

 そのほか、大日本印刷はARを利用したシステムを活用したシステムを出展した。1つは、Webカメラで紙面上に印刷したマーカを読み取り、ディスプレイ上に実写映像と3次元CG画像を表示するシステム(写真4)。Webカメラで捉えたライブ映像からマーカの位置や角度を認識し、紐づけされた3次元CG画像をリアルタイムで合成する。実際の商品や空間に付加情報として3次元CG画像を合成表示することで、例えば通販カタログの訴求効果を高めたり、飛び出す絵本として理解力を高めたりすることができる。
 もう1つは、カメラで捉えたユーザーの動きに応じて2次元CG画像を合成表示するシステム。ユーザーの顔の位置や身体の動きを画像処理により検出し、例えば、着せ替えアイテムを身に付けたり炎や水滴を身振りによって除去したりするといった視覚効果が得られる。しくみデザインのミドルウエア「KAGURA」を利用した。

写真4 写真4 Webカメラで紙面上に印刷したマーカを読み取り、ディスプレイ上に実写映像と3次元CG画像を表示する。


 ARに関連すると、動楽研究所は立乗り電動2輪車「Segway(セグウェイ)」に位置情報機能を持つ端末を搭載し、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を通じて搭乗者に情報提示を行うサービス(写真5)を提案した。HMD型ヘルメットを装着することで、例えば、テーマパークや公園ではアトラクションなどの情報提供をしたり、ゴルフ場では、プレーヤーの位置情報から判断されるグリーンまでの距離をキャディの代わりにARで表示したりする。今後、利用者の安全性や利便性の検証に取り組む。

写真5 写真5 立乗り電動2輪車「Segway(セグウェイ)」の搭乗者に、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を通じて情報提示を行うサービスを提案。

 

 

 

 

 

 

 

■関連サイト
2009.11.06 ロボラボ、Segway活用コンテスト最優秀賞にティーツーアル、ARによる位置情報提供
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-segway.html

2009.07.02 NEC、デジサイ事業の売上高を500億円規模に、顔認識技術を生かした分析を提案
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090702-nec500.html

2009.03.18 OKI、デジサイ市場に参入、視聴者の属性情報を判定する顔認識ミドルウエア発売
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090318-oki-b3.html

2009.03.17 大日本印刷と日立、携帯を利用した電子看板システム開発、23日より試験サービス
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090317-23-d0a.html

2009.03.06 北陽電機、来場者のカウントや行動追跡も行えるデジサイシステムを出展
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090306-640f.html

2009.03.03 凸版、デジサイを用いた商業向けソリューション開発、携帯でクーポン発行などが可能
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090303-5143.html

2009.01.19 NEC、コーヒーショップillyにて顔認識技術を使ったデジサイの実証実験を実施
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090119-necill.html

ロボナブル2008年9月・10月特集
『顧客行動の“見える化”にRT(Robot Technology)の役割を埋め込め!』
『PART2 顧客行動のモニタリングに役立つ技術・ソリューション(2)デジサイから動線管理までをカバーする「性別年齢自動推定技術」(「FieldAnalyst」:NECソフト、「OKAO Vision」:オムロン)』
http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p2.html#p002

2010/02/07 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.02.05 神奈川県、新たな企業誘致策始動、ロボットや新エネなど基幹・成長産業に重点

 神奈川県は2010年度から、県内産業の継続的な振興を目的とした新たな企業誘致施策「神奈川県産業集積促進方策2010」をスタートする。これまでの大規模な財政出動を伴う助成支援から立地後の成長支援へと軸足を移し、高付加価値で高い競争力を持つ製造業を重点的に支援する方針。取り組み期間は2014年度までの5年間。財政負担を軽減しながら、県の産業振興策は新たな局面に入る。

 新方策ではITやエレクトロニクス、自動車といった基幹産業分野と、新エネルギー産業やロボット、航空宇宙など新規成長分野をおもな対象業種とする。支援メニューを活用する企業が提出した事業計画書をもとに、利用可能な支援を重点支援事業と一般支援事業に区分けする。基本的な認定要件は県内で研究所や本社、工場の新設を対象とし、最低投資額を大手企業50億円、中小企業1億~2億円に設定した。

 高度先端産業を支援する重点支援事業では、大企業・中小企業がともに利用できる「共同研究開発助成制度」が目玉。県内に研究施設を新設した大手企業が、県内中小企業と連携して共同研究開発を実施した場合に助成する。助成額は研究開発費の1/2で最大5億円。期間は最長3年間とした。
 加えて、新規立地時の不動産取得税の税率を2/1に軽減するほか、研究所を新設した中小企業向けの低利融資制度なども設ける。また、一般支援事業と共通するメニューとして、一定人数を新規雇用した企業に対する助成や人材紹介・技術研修などをそろえた。

 県が2009年度までの5年間で行った企業誘致施策「インベスト神奈川」は、最終的な助成見込み額が712億円規模となり、充実した助成金が売り物だった。これに対し、新方策の助成総額は「インベストの1/10以下」(県関係者)になる見込み。財政出動を極力抑えた新方策が県内経済、産業界にどのような効果をもたらすのか。施策実行能力が問われる。

■関連サイト
2010.02.03テクニカルショウヨコハマ2010開幕、サービスロボゾーンで遠隔操作ロボの実証実験も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/03yokohama.html

2009.10.30 かわさき・神奈川ロボビジネス協議会、事業化支援会議を設置、リーダーに石黒周氏
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091030-ec76.html

2010/02/07 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.05 長岡技科大、システム安全技術者資格認定制度を創設、3月に第1回認定試験

 長岡技術科学大学は5日、システム安全エンジニア資格認定委員会(向殿政男委員長)と共同で、「システム安全エンジニア資格認定制度」を創設することを発表した。安全技術や安全規格および法規に関する体系的な知識、ならびにマネジメント力を有する安全専門職を保証する資格認定制度で、第1回試験を3月6~7日に実施する。同大学システム安全専攻修了レベルからスタートするが、来年度以降には、より高度な「初級レベル」と「上級レベル」の資格認定試験の実施も目指す。第1回試験の願書受付期間は2月10~25日まで。問い合わせ先は、システム安全系の平尾祐司副系長まで[TEL(0258)47-9754]。

  同大学は、2006年に大学院技術経営研究科システム安全専攻を開設し、これまでに約30名の安全専門家を輩出している。欧米では安全専門職の資格制度がすでに存在しており、国内でも同様の資格制度を創設する時期を迎えたとの判断から、今回の発表に至った。

  資格取得の条件は、大学卒業後4年以上の実務経験または高専・短大卒業後6年以上の実務経験を有すること。試験は1次と2次が実施され、1次試験は筆記試験のみ。2次試験では、筆記試験と論文試験、面接試験が実施される。同大学システム安全修了者は1次試験が免除される。
 資格は3年ごとの更新としており、業績や講習会への参加、サーベライズレポートによる書類審査の合格が更新の条件となる。

 3月に実施する第1回試験は、同大学システム安全専攻修了レベルだが、来年度以降にはより高度な初級レベルと上級レベルを創設し、3つのレベルの資格認定試験を予定する。さらには、国際相互認証への対応も目指す。

■関連サイト
2009.12.05 IRSと安全工学研、1月29日からサビロボ安全技術者認定講座、掃除ロボを使ったRAも
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/05service.html

2009.01.09 IRSと安全工学研、23日より第3回サービスロボット初級安全技術者認定講座を開催
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090109-irs233.html

2008.12.09 IRSなど、初となるサービスロボット中級安全技術者認定講座を12日より開催
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081209-irs12-.html

2008.01.28 サービスロボット初級安全技術者認定講座、19名に資格認定書を授与
http://robonable.typepad.jp/news/2008/01/20080128-19-305.html

2008.01.21 IRS、安全工学研究所など、わが国初となるサービスロボット安全技術認定講座を実施
http://robonable.typepad.jp/news/2008/01/20080121-irs-01.html

サービスロボットの安全トレンド
特別編 サービスロボット初級安全技術者認定講座インタビュー
http://robonable.typepad.jp/trend/2008/02/post-d642.html

2010/02/05 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.04 実サービスをイメージしてRTCを統合へ、デザイン見本として提示も、平井fuRo副所長

 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)の平井成興副所長は2日開催の「ロボラボトークセッション」で「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」(知能化プロ)の話題に触れ、ロボットによるサービスをイメージしながらRTコンポーネント(RTC)の整理および統合を図る予定であることを明らかにした。システム構築の経験がある研究者に、RTCを利用したサービスシステムを構成してもらい、サービスロボットのデザイン見本として提示する。現在、「RTC再利用技術研究センター」にて、実際のサービス内容を想定しながらRTCの再利用性を検証しており、その取り組みの一環と思われる。

 平井副所長のコメントは、ロボットラボラトリーの石黒周リーダによるロボット業界におけるアーキテクト(ここでは建築家に近い意味)の必要性に対する問いに答えたもの。
 石黒リーダは、米Apple社がiPodやiTunesといったツールをもとに新しい音楽鑑賞スタイル(世界観)を提示し、かつ利潤が得られるビジネスモデルを構築したことに触れ、同様に、ロボット業界にもスティーブ・ジョブズのようなアーキテクトが登場することの重要性を指摘。その一方で、知能化プロの取り組みは全体像がない中でRTCを用意しており、米Appleの取り組みとは逆行しているのではとの疑問を投げかけた。

千葉工大  平井副所長は、全体での位置づけや動作する順序など見ながらRTCを用意しなければ意味のあるものにはならないとし、知能化プロの残り2年では、実際のサービスをイメージしながらRTCの整理・統合を進めていく方針を説明した。警備ロボットや清掃ロボットなど、具体的なサービスロボットの創出につなげる(写真)。また、システム構築の経験がある研究者に依頼してRTCを利用したサービスシステムを構築してもらい、さらにはサービスロボットのデザイン見本として提示することも計画しているという。

 これまでボトムアップ的に各RTCを構築してきたため、知能化プロ内でも目的および全体像の不明瞭さを指摘する声があったという。また、産業技術総合研究の荒井裕彦主任研究員は、ロボット産業振興会議による「平成20年度研究開発成果発表会」で「(現在の)プラットフォーム戦略は、開発ターゲットが不明なまま進められており、例えるなら、飾る絵がないまま立派な額縁だけが用意されているような状況」と指摘していた。そうした問題意識を踏まえ、かつRTCが蓄積されたことを受けての方針となる。

■関連サイト
2010.01.05 富士ソフト、RTCの再利用性を紹介、第三者によるレビューで技術的な底上げが必要
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/05fujisoft.html

2009.09.18 富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090917-rtcrtc.html

2009.05.27 前川、知能化プロのリファレンスハード紹介、来年度には無償の貸し出しを予定
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090527-5922.html

2008.10.16 NEDO、知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発、産総研と富士ソフトに委託
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081016-nedo-4.html

トレンドウォッチ
「いまのロボット市場は『作って喜び、売って苦しみ、買って苦しい』状況なのでは」
-サービスロボットの市場の堅実な発展に向けた提言- 産業技術総合研究所 荒井裕彦
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/03/post-5587.html

学会発表で理解する 次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
-着々と進むRTM化、目標の完遂には再利用技術研究センターの活動がカギに-
(2)ロボット知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発
富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/10/rtm-4e27.html#p001

「ソフトウエアベンダーに引き継ぐか、OSSとしての提供が考えられる」-UCROAおよび知能化プロの成果物の提供について- 産業技術総合研究所 比留川研究部門長に聞く
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/05/ossucroa-acdf.html

2010/02/04 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.02.04 NEC、モバイル機器通信網の最適経路を自動的に選択する制御技術を開発

 NECは、携帯電話などのモバイル機器の通信網で、最適な経路を選び出す制御技術を開発した。通信の使用状況を監視し、複数の通信方式を切り替えながら空きのある経路を自動的に選択する。大容量通信でも高い品質を確保し、深夜など使用が少ない時間帯は基地局の電源を切るなど省電力で運用する。2015年以降に実現する新世代ネットワーク向け技術で業界標準を目指す。

 米スタンフォード大学を中心に、北米の大学などと共同開発した「オープンフロー」と呼ぶ技術を、従来の固定網に加えてモバイル網の制御に取り入れた。ネットワークの通信単位をフローで定義し、経路の選択を効率よく柔軟に行う。開発技術はすべて公開する。
 現行の次世代ネットワーク(NGN)では、通信経路の制御はルーターが担う。だが、多くの機能を持つルーターは大型で高価なほか、新サービスの導入で更新が必要になるなど自由度に欠ける。

 新技術は、経路の制御機能のみを持つ簡易な「プログラマブルフロースイッチ」で構成、既存インフラの制約を受けずに、クラウド・コンピューティングなどの新サービスを構築することができる。今回、モバイル機器の通信方式であるWiMAXとWiFiを動的に切り替えることを実証した。

 動画視聴などに一方の通信環境が悪化した場合、他方の資源を割り当てる。時間帯による利用者の増減や天候の変化などに有効に働く。通信資源の分散で効率が高まり、全体のシステムコストを半減以下にできる。
 15日からスペインのバルセロナで開かれるモバイル網関連で世界最大の展示会「モバイルワールド・コングレス2010」http://www.mobileworldcongress.com/index.htmに出展する。

■関連サイト
連載「新産業の創造に挑む!関西のロボット商人たち」
最終回「無線メッシュネットワークを軸に価値あるソリューションを提供したい」
~通信技術RMRシリーズ、ユビキタス・センサソリューションを提供~ シンクチューブ 海藻敬之さん
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/08/rmr-408e.html

2009.04.20 総務省、センサネットの実証実験に着手、IPv6などを組み合わせて都市をカバー
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090420-ipv6-9.html

2010/02/04 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.02.03 富士ソフト、ビジネスの主軸はインテグレーション、PALROは知能化技術の提示も担う

007  富士ソフトの渋谷正樹ロボット事業推進室長は、2日開催の「ロボラボトークセッション」で講演し、1日に発表した小型ヒューマノイド「PALRO(パルロ)」(写真上)は、実装する知能化技術(知能化エンジン)の有効性を示す役割を担うことを明らかにした。教育機関および研究機関への販売、さらには1年以内での一般販売に向けた準備を進めているが、ビジネスの主軸は、従来通りシステムインテグレーション(受託開発)にあるとし、電機メーカーや自動車メーカーなどのセットメーカーと共同で、これらの製品やシステムへの知能化エンジンの適用に取り組む。すでに商品化に向けて進展しているという。

 PALROは、実装した知能化技術により、対話者と目を合わせて話したり床面の変化を学習しながら追従したりすることができる高機能なロボット(動画は記者発表での機能紹介の様子)。知能化技術は、大きくは「コミュニケーション知能」「移動知能」「保護機能」から構成され、1つひとつはRTミドルウエアのフレームに準拠したかたちでコンポーネント化している。それ単体での提供やパッケージでの提供にも対応することができる。
 セッションでは、PALROは知能化技術の有効性を示す意図も込めて開発したことを明かし、同社におけるロボット事業の主軸は、これまでと同様、システムインテグレーションにあるとした(写真下)。すでに知能化技術のコンシューマー製品への実装に向けて活動を開始しているという。

 知能化技術はライセンス方式で提供され、開発条件に応じて、実装した機器1台あたりのライセンス料が変動する。バイナリモジュールとして提供すると当時に、回路設計や機構設計の各種条件も提示する。例えば、マイクを搭載する際、外装品のすき間には****mmを設けるといった内容である。システムインテグレーションには、このようなコンサルテーションやコーディングのほか、顧客固有の機能の共同開発も含まれる。

写真下写真 知能化技術のソリューション展開のイメージ。コンシューマー機器から産業機器まで適用することを想定しいている。


 


 なお、PALROは、3月15日より教育機関や研究機関に向けて先行販売し、同時に、専用のネットワークコミュニティを立ち上げることで、知能化技術の社会用途の研究などに役立ててもらうことを予定している。ヒューマノイドならではのアプリケーションの創出につなげる。

 過去に、似たような試みとして、ロボットベンチャーのスピーシーズがロボット版「Pod Casting」となるロボット放送「Bot Casting」を発表したことがある。ロボット試験放送評価キットとしてインターネットロボット「SPC-101C」とNetBSDベースOS「Speecys OS ver.2.1」、Javaアプリ開発インターフェース、ロボット放送受信アプリケーション「BotRoller」を提供し、同時に、「ロボット創造委員会」を立ち上げて、関連のある大学や専門学校などともにターゲットとする顧客に向けた機能提供やロボットの訴求活動を進めた。
 また、それ以前には、API「OpenRoads(Open Robot Operation and Design Specification)」やアプリケーションソフト「101-VCE」のソースコードの公開に加え、ロボット用のコンテンツ(番組)を記述するために開発したスクリプト言語「RTML」(Robot Transaction Markup Language」やWindows XP対応の開発環境やモーションエディタなども用意し、多くのソフトウエア開発者に使ってもらうことで用途開発に努めてきた。しかし、狙ったように進展せず、昨年あたりから海外展開に目を向き始めている。

 スピーシーズに限らず、ヒューマノイドの用途開発がうまく進展した例は見られないが、「こうした過去の動向は熟知している」(事業開発部の本田英二部長)とし、「例えば、用途開発者にインセンティブを与えるなど、何らかのテコ入れを図ることで有益なアプリケーションの開発につなげていく」(同)としている。これに関しては、いくつかの秘策があることを伺わせた。

■関連サイト
2010.02.02富士ソフト、RTミドル対応の人型ロボ販売、知能化技術を融合したソリューション展開も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/02fujisoft.html

トレンドウォッチ
ソフトウエア指向とハードウエア指向のビジネス - 好対照のロボットベンチャーが抱える課題 -
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2008/06/post-be98.html

2008.06.20 スピーシーズ、ロボット版Pod Castingとなるロボット放送ビジネスを発表
http://robonable.typepad.jp/news/2008/06/pod-casting-352.html

2010/02/03 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.02.03 大阪市、「世界ものづくりサミット」開催、市役所内でのRTの実証実験もスタート

 大阪市は2日、「世界ものづくりサミット2010」を同市北区の中央公会堂で開催した。午前中の国際会議にはトム・ケリー米IDEOゼネラルマネージャー、アレクサンドラ研究所(デンマーク)プロジェクトリーダーのイエぺ・スプーレ・ニールセン氏、浅田稔大阪大学教授らのほか、パナソニックや大和ハウス工業などロボット事業や介護事業関連の関西企業が参加。利用者の視点を取り入れた“ユーザー・イノベーション”にもとづくモノづくりをテーマに議論した。

 会議ではトム・ケリー氏が「デザインの考案は常に“人”から始めれば、技術をいかに使うかという正しいアイデアがわかる」と強調。浅田教授が「設計者だけでなく消費者が参加して、製品や技術の評価をフィードバックする場所が必要」と指摘したほか、牧野正志パナソニック取締役が「ロボットを病院に導入するなら、経営に結びつく提案をすることも必要」と述べるなど活発な意見が交わされた。

 また、隣接する大阪市役所内では、ロボット技術(RT)の実用化促進を目的とした実証実験がスタートした。5日まで出入り口やロビーで展示・実験され、平松邦夫大阪市長は「大阪のロボット技術を知ってもらう機会にしたい」と述べた。
 展示・実験するのは顔認証により性別や年齢に応じた画面表示や音声応答を行うディスプレイロボットや、1日にプレス発表したばかりの富士ソフトのヒューマノイド「PALRO」、電動立乗り2輪車「Segway(セグウェイ)」を組み合わせたAR(拡張現実)など9件と特別展示2件の計11件。

  主催するロボットラボラトリーは、もともと広義にRTを捉えており、RT以外のテクノロジーの実証実験にも力を入れている。自動化・省力化の達成をおもな目的とするロボットやRTは雇用と労働問題と密接な関係にあり、現在の労働過剰の中では、また設備投資費が圧縮されている状況下では、工場やサービスのバックヤードへの導入は進展しずらい。これを反映してか、デジタルサイネージシステムが多数出展されたり、顧客行動の把握に役立つシステムが提案されたりするなど、フロントステージで使え、かつ商売に直結する展示内容が目立った。
 このほか16~21日商業施設「クリスタ長堀」(同市中央区)で、3月中旬にはロボットラボラトリーのオフィス空間で実証実験を行う。

■関連サイト
2010.02.02富士ソフト、RTミドル対応の人型ロボ販売、知能化技術を融合したソリューション展開も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/02fujisoft.html

2010.02.01 大阪市、デンマークと医療・介護分野で連携へ、ロボット関連技術の売り込みを図る
http://robonable.typepad.jp/news/2010/02/01osaka.html

2010.01.21 仏ロボット研究所、大阪などを訪問、企業や研究機関の誘致、ビジネス交流につなげる
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/21france.html

トレンドウォッチ
“期待大”のパナソニックのロボット事業 次世代ロボット市場活性化に向けた課題を探る
-課題はNEXTセルツールの扱いと機能安全への対応-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/11/post-091119.html

2010/02/03 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.03テクニカルショウヨコハマ2010開幕、サービスロボゾーンで遠隔操作ロボの実証実験も

4ロボットビジネス推進協議会に記載、ハイボット

 神奈川県内の工業技術および製品を一堂に展示する総合見本市、第31回「テクニカルショウヨコハマ2010」が開幕した。会期は5日(金)まで。併催企画として「サービスロボットゾーン」が設置され、ハイボットの高圧電線点検ロボット(写真)や産業技術総合研究所(知能システム)の「PARO(パロ)」、サイバーステップの遠隔操縦ロボット、東京工業大学川嶋研究室の遠隔手術ロボット、マイクロテック・ラボラトリーのエンコーダの展示のほか、「今年のロボット」大賞での過去の受賞ロボットが紹介される。

 サイバーステップは、WiMAXで遠隔操縦ロボット「CR-01」を操作し、会場内の様子を同社ホームページ上で中継する。「現在は開発段階だが、今回の実証実験を通じて課題と可能性を探り、将来的にはイベント会場や商業施設の模様を中継したい」(先端技術開発室の浅原慎之輔室長)という。中継は、2月3~5日の10時~16時30分まで視聴することができる。
 そのほか、立乗り電動2輪車「Segway(セグウェイ)」の試乗体験(無料)も実施され、インストラクターによる指導のもと試乗できる。
 同展の入場は無料。場所はパシフィコ横浜のC・Dホール。開催時間は10~17時まで。

■関連サイト
2009.11.18 知能システム、米国でパロの販売を開始、介護施設や病院などに向けて提供へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/18intellijent.html

2009.10.30 かわさき・神奈川ロボビジネス協議会、事業化支援会議を設置、リーダーに石黒周氏
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091030-ec76.html

2009.06.01 関西電力など、超高圧送電線の外観検査用ロボ開発、走行状況に応じて重心を移動
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090601-03ef.html

2009.02.06 アサンテ、シロアリ防除ロボの開発を再開、ミルボ1と3を融合したシステムも構想
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090206-13-d5e.html

2010/02/03 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.02 産ロボの出荷実績、昨年比57.1%減、生産額は57.3減、FPD搬送ロボのみ20%増

 日本ロボット工業会がまとめた2009年(1~12月)の産業用ロボットの出荷実績(会員分のみ)は、前年比57.1%減の2,289億7,200万円。生産額は同57.3%減の2,191億500万円。薄型ディスプレイ(FPD)搬送ロボットの国内出荷を除くほぼすべての用途でマイナスを記録(下表)。2010年の見通しは未公表とした。

 国内出荷は、同53.6%減の877億2,700万円。溶接ロボットが同63.5%減、塗装ロボットは同27.8%減と、自動車業界の設備投資削減の影響を受けた。FPD搬送ロボットのみ同20.5%増で、大型工場が稼働した恩恵が現れた。海外出荷は同59.1%減の1,412億4,600億円。溶接ロボットは同58.7%減、電子部品実装機は同61.9減で、自動車と電気の2大需要家の投資抑制が大きく響いた。
 同工業会は、非会員分を含む額を正式な日本のロボット市場規模としており、6月に発表する予定。

 2009年の第4四半期(10~12月)の出荷額は、前年同期比26.7%減、第3四半期比では9.1%増となる621億9.500万円。2四半期連続で前年四半期比増でやや回復基調。国内は前年同期比49.9%減の178億4,300万円、輸出は同10.0%減の443億5,200万円。
 第3四半期との比較では、FPD搬送ロボットが80.6%増、半導体ウエハ搬送ロボットが37.1%増と回復基調にあり、電子部品実装機は4.3%減と微減。「半導体などを除き、力強さがない」(同工業会事務局)という。

ロボット表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■関連サイト
2009.11.11 産ロボ市場、自動車分野以外に活路、安川は物流、ファナックは電子部品に向け提案
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091111-ff5a.html

2009.10.30 7~9月期の産業用ロボット、出荷額60%減、電機向けが回復し底を脱する
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091030-7960-9.html

2009.10.21富士経済、09年の産ロボ市場は前年比64%の2,482億円、サービスロボ市場は08年は77億円、12年には231億円に【グラフ付】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/200910200964248.html

2009.08.06 4~6月の産業用ロボットの出荷実績68%減の490億円、受注は底入れ傾向
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090806-466849.html

2009.06.30 2008年のロボット出荷台数10%減、電子部品実装機の落ち込みが響く
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090630-200810.html

2009.05.12 産業用ロボット、自動車関連の需要回復の望み薄、新規用途を開拓でできるか
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090512-7510.html

2010/02/02 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.02.02 安川電機、社長に津田常務が昇格する人事を発表、利島社長は会長に就任へ

安川

 安川電機は1日、利島康司社長が代表権のある会長に就任し、後任に津田純嗣常務(写真左)が昇格する人事を発表した。3月21日に就任する。中山眞会長は取締役に退き、6月開催予定の株主総会後に特別顧問に就任する。

 利島社長は2004年3月に社長に就任。ロボット事業を世界トップシェアに押し上げた。新社長に就任する津田常務はロボットやインバータ、サーボモータと、同社の主要事業部門を経験。また、13年間駐在した米国での実績も評価された。
 1日に北九州市で開催した記者会見で利島社長は「モノづくりも大事だが、環境やエネルギー関連の新事業を経営の柱に育てる。新しい旗は新しい人に振ってもらう」と交代の理由を語った。これに対し、津田常務は「大役だがうれしくもある。当社が発展していく中で、何が必要かを考えていきたい」と意欲を見せた。

■関連サイト
2010.01.07 安川電機の利島社長、環境関連は中国などのアジア地域で受注を拡大していく
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/07yaskawa.html

2009.11.27【トップインタビュー1】中国など新興国への投資が中心に、安川電機・利島康司社長
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/27yaskawa.html

2009.05.26 安川電機、2015年度に非製造業分野などで年間500億~700億円の売上げ目指す
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090526-201550.html

2009.01.09 安川電機の利島社長、健康・環境への展開が重要、社内でのロボ活用台数を10倍に
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090109-10-63f.html

2010/02/02 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.02.02 アイエイアイ、2013年秋をめどに単軸・直交ロボ工場新設、金額ベースで2倍の生産能力

 アイエイアイは2013年秋をめどに、単軸・直交ロボットの量産機種専用工場を新設する。年産能力は金額ベースで現在の約2倍の300億円とする。同ロボットは単純作業の自動化に有効で国内で底堅い需要があるほか、東南アジアでも日系企業を中心に需要が伸びている。単軸ロボット大手の同社が国内で低コスト量産体制を敷くことは競合他社の戦略にも影響を与えそうだ。

 15億円を投じて静岡県芝川町に新工場を建設する。敷地面積は約2万㎡。24時間稼働の工場とし、人件費などのコストを抑える。同社が扱う単軸ロボットなどの中でも、個別の仕様変更が少ない量産機種を生産する。同社の生産拠点は本社工場に次いで2カ所目。
 単軸ロボットは位置決め用モータにボールねじやベルトを組み合わせたり、リニアモータで駆動したりするシンプルな構成が特徴のロボット。これを複数台組み合わせたのが直交ロボットで、動作範囲は2次元、3次元となる。

 工場の自動化ラインなどに組み込むアクチュエータとして、1999年度に45億円だった売上高は、2008年度には173億円にまで拡大した。2007年には中国にメンテナンス機能を持つ販売会社を設立。日系企業を中心に需要を開拓している。
 単軸ロボットは国内ではヤマハ発動機やTHK、東芝機械などが、直交ロボットはデンソーウェーブやセイコーエプソンなどが生産し、激しい価格競争を展開している。

■関連サイト
2009.06.04 ヤマハ発動機、アイエイアイを提訴、産ロボ関連で特許侵害として
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090604-9a23.html

2009.04.03 ヤマハ、ベクトル制御方式の単軸ロボ発売、サーボモータと同等の性能を確保
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090403-1ee0.html

記者ルポ
ロボット“共存”社会に向けて (3)業界再編・競合が進む製造現場のロボット
-業界再編が始まる実装機、低価格をウリに拡大する単軸ロボなど-
http://robonable.typepad.jp/report/2009/06/3-1748.html

コラム
富士経済アナリストが斬る!ロボット市場の実情
第6回 産業用ロボット市場は、2011年には136%増が期待!
http://robonable.typepad.jp/column/2008/09/62011136-c57b.html

2008.12.08 ローツェ、単軸ロボに参入、ベトナム子会社で量産
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081208-b182.html

2007.11.27 ヤマハ発、ロボット用画像処理システムなど3製品発売
http://robonable.typepad.jp/news/2007/11/20071127_698e.html

2006.11.30. ヤマハ発、可動ストローク4,000mmのリニア短軸ロボット2機種発売
http://robonable.typepad.jp/news/2006/12/20061130_b0e6.html

2010/02/02 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.02.02富士ソフト、RTミドル対応の人型ロボ販売、知能化技術を融合したソリューション展開も

001  富士ソフトは、小型ヒューマノイドロボット「PALRO(パルロ)」を開発、3月15日より教育機関や研究機関に向けて販売する。知能化技術の実装により声や音の方向、話者の顔を認識して自然な会話が行えるうえ、床面が変更してもスムーズに移動することができる。価格は29万8,000円。プログラミングやヒューマノイドの用途研究などに向け、初年度1,000体の販売を目指す。2010年度中には、例えば自動充電機能を搭載した一般向けの販売も予定する。価格は教育機関向けより高くなる見込み。
 併せて、開発した知能化技術をユビキタス機器やクラウドコンピューティングと組み合わせたシステムインテグレーション(SI)により、他のITソリューションベンダーとの差別化も図る。

 PALROは、人との自然な会話が行えるコミュニケーション知能(写真1)と自律移動を可能にする移動知能(写真2)を併せ持つ。相手と目を合わせて話したり音や声の方向に近づいたり、また、床面の変化を学習しながら追従したり部屋の中での自己位置を推定したりすることができる。実装した各種知能化技術(知能化エンジン)は、各研究機関が保有する理論を富士ソフトで実装した。そのほか、写真撮影を行う「カメラアプリ」やメッセージを残す「録再アプリ」などサンプルアプリケーションを標準で備える(写真3)。

 ソフトウエアプラットフォームは、RTミドルウエアのフレームワークに準拠した。知能化エンジンや各種アプリケーションは「同フレームワークに従って、つまりRTコンポーネント(RTC)としてほぼ実装」(ロボット事業推進室の杉本直輝主任)しており、RTCの組み替えや追加により機能拡張を図ることができる(写真3)。量産品でRTミドルウエアのフレームワークに準拠したロボットは、国内ではおそらく初という(海外の動向は調査できていないためワールドワイドでは不明)。
 また、APIは公開される予定になっており、専用の開発環境を用いてユーザー側で各種アプリケーションを開発することもできる(写真3)。これらはユーザーのために用意された「カスタマーアエリア」に実装される。「下層のNative APIもいずれは公開を予定する」(同室の渋谷正樹室長)。

 これらの知能化エンジンや各種アプリケーションは、販売後に立ち上げるネットワークコミュニティを介して入手や交換が行える。「App Store」のような感覚でデベロッパーはアップロードしたり、ユーザーはダウンロードしたりすることができる。ただしRTCの場合、RTCの粒度の選択が自由であり、接続性の保証はユーザー自身に委ねられることから、富士ソフト側で「検証したうえでコミュニティにアップロッドすることになる」(杉本主任)という。

 PALROの販売と併せて、知能化エンジンと各種機器と組み合わせたSI事業の展開にも取り組む。例えば、音源方向認識や顔認識などを組み合わせた「インタラクティブなデジタルサイネージの実現が考えられる」(白石晴久社長)など、デジタル家電やユビキタス機器、クラウドコンピューティングとの組み合わせによるソリューション展開を通じて、RT(Robot Technology)による新たなビジネスモデルの構築にも取り組む」(同)。このような展開はシステム構築企業(SIer)としては初の試みと言え、他のITソリューションベンダーとの差別化を図る。

 なお、PALROのような教育・研究用途のロボットには、仏Aldebaran Robotics社の「NAO」がある。移動知能は同レベルにあるとしながらも、通信系をはじめ各種機能を見ると、総合的にはPALROの方に優位性があるとする。メンテナンスの問題などから、当面は国内販売に専念するという。

写真1

写真1 PALROが実装するコミュニケーション機能の概要。

 

 

 

 

写真2 写真2 PALROが実装する移動知能の概要。

 

 

 

 

 

写真3 写真3 PALROのソフトウエア構造。RTミドルウエアのフレームワークに準拠している。

 

 

 

 

■関連サイト
2010.01.05 富士ソフト、RTCの再利用性を紹介、第三者によるレビューで技術的な底上げが必要
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/05fujisoft.html

2009.09.18 富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090917-rtcrtc.html

2009.02.10 富士ソフト、自律型移動ロボット事業に参入、ロボット愛好家向けにテスト販売へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090210-6331.html

2008.10.16 NEDO、知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発、産総研と富士ソフトに委託
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081016-nedo-4.html

先川原室長のロボヤマ話
第35回 富士ソフトの新型ロボット、映画「サロゲート」
http://robonable.typepad.jp/column/2010/01/post-100106.html
  

2010/02/02 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.02.01 大阪市、デンマークと医療・介護分野で連携へ、ロボット関連技術の売り込みを図る

 大阪市とデンマークは、ロボットと先端医療、介護機器などの産業分野で連携を強化する。大阪市が同国第2位の都市であるオーフス市から4月下旬に、副市長を団長とする視察団を受け入れる方向で準備を進めた。関西企業が持つ技術および製品を視察団に紹介し、具体的な商談につなげたい考え。デンマークはオーフス市などにある国営医療機関に先端医療技術の導入を検討している。大阪市側は振興に力を入れるロボット関連技術を中心に売り込み、実用化の足がかりをつくる。

 大阪市は2日に開催する「世界ものづくりサミット2010」にもデンマーク産業・建築局局次長や、同国の研究機関であるアレクサンドラ研究所からゲストを招く。サミット後は、オーフス市が属する中部ユトランド州政府の職員2名も交えて、パナソニックや同社内ベンチャーのアクティブリンク、ロボットラボラトリーなどを訪問し、関西企業のロボット関連技術および製品を紹介する予定。4月に来阪する視察団の訪問企業は調整中だが、サミット時の訪問先以外も紹介する。

 ロボット技術は医療・介護福祉分野などで実用化が期待されるが、利用者の安全性確保や医療行為に関する法律の規制など課題が多い。ロボット産業の振興に力を入れる大阪市は、デンマークとの連携から医療機関などでのロボットの実用化の実績が創出されれば、「デンマークの取り組みを参考に、日本国内でも他地域に先駆けて同様の行政サービスを手がけたい」(同市経済局)としている。

■関連サイト
2010.01.21 仏ロボット研究所、大阪などを訪問、企業や研究機関の誘致、ビジネス交流につなげる
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/21france.html

2010.01.18 来月2日に世界ものづくりサミット開催、生活者視点によるユーザー・イノベーション議論
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/18osaka.html

2010.01.12ロボラボ、2月に計14のRT活用製品・サービスの実証実験を実施、技術マッチング会も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/12robo-rabo.html

トレンドウォッチ
“期待大”のパナソニックのロボット事業 次世代ロボット市場活性化に向けた課題を探る
-課題はNEXTセルツールの扱いと機能安全への対応-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/11/post-091119.html

2009.12.28 アクティブリンク、パワーローダー紹介、単純なトルク制御ではなく位置制御で動作
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/28alc.html

2009.12.08 まことEG、エアハンマー作業向けパワーアシスト紹介、タクトタイムの短縮に向け改善
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/08makoto.html

2009.10.20 サイバーダイン、北欧に新たに現地法人設立、米国での事業展開を視野に調査を開始
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091020-d366.html

2009.02.12 アクティブリンク、全身タイプのパワー増幅ロボ公開、建設現場への応用を目指す
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090212-71e1.html

2008.07.02 サイバーダイン、デンマークでロボットスーツの実証開始
http://robonable.typepad.jp/news/2008/07/20080702-9807.html 

2010/02/01 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.02.01 総務省、UWB無線センサ実用化へ前進、2010年末をめどに関連省令を整備

 総務省は超広帯域無線(UWB)センサネットワークについて、周波数帯7.25G~10.25GHzの無線が屋内で使用可能とする技術試験結果をまとめた。近畿総合通信局が産学と共同で測距・測位精度を検証し、既存無線システムとの共用条件検討などを行って判断した。実用化されれば工場や倉庫での安全管理や物品管理に活用できるとしている。今後は調査報告書の作成や審議を経て、2010年末までに電波法施行規則など関連省令を整備する。

 UWB(Ultra Wide Band)はパソコンやAV機器間での情報伝送など、通信用途での利用はすでに認められている。総務省近畿総合通信局では「反射波がある屋内空間でも高精度な位置測定が可能」として、屋内のセンサ用途での実用化を視野に、同志社大学やパナソニックなどと共同で検討会および技術試験を進めてきた。

 技術試験では、倉庫内に複数のUWB無線機を配置し、センサとして作動させた。距離や位置の測定精度、遮蔽物による減衰量、開口部からの屋外への伝搬などを検証した結果、測定誤差がおおむね想定通りで、屋外の既存無線システムへの干渉も許容範囲内だった。近畿総合通信局では実用化が期待できるとして調査結果を作成し、総務省の審議会に諮る。関連省令が改正されて実用化に至れば「物流管理やセキュリティ管理など多様な場面で使える」(近畿総合通信局)としている。
 これまでの検討会では周波数共用条件など技術的な側面での検証が中心だったが、今後は活用事例や利用のメリットを、より具体化していくことが普及へのカギとなりそうだ。

■関連サイト
2009.11.12 富士通、オフィス向け搬送ロボット披露、UWBなどを用いて自己位置推定を行う
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/12fujitsu.html

2009.10.07日産、群走行するロボカー披露、UWB通信で誤差5cmにて他の位置を推定【動画つき】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091007uwb5cm-.html

2010/02/01 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.29 産総研、OpenRTM-aistバージョン1.0リリース、遠隔からのコンポーネント制御可能に

Rtc  産業技術総合研究所 知能システム研究部門 統合知能研究グループは、ソフトウエア基盤技術「RTミドルウエア」の開発ツール「OpenRTM-aist (Open Robot Technology Middleware implemented by AIST)」のC++言語版「バージョン1.0」を開発、配布を開始した(写真はRTコンポーネントを操作するRTSystemEditor)。OpenRTMのWebサイトからソースコードおよびWindows用インストーラ、Linux用パッケージとして入出することができる。オープンソースライセンス「EPL(Eclipse Public License v1.0)」と個別ライセンス契約のいずれかを選択できる。

 バージョン1.0は、ソフトウエア標準化団体・OMG(Object Management Group)による「OMG RTC」仕様に準拠し、OSや言語、ベンダー間のインターオペラビリティを向上した。OMG RTC仕様が提供するRTコンポーネントフレームワークにより各種ロボット要素をモジュール化し、他のモジュールと連携することができる。
 また、コンポーネントの生成・公開・削除などを行うミドルウエアライブラリはそのままに、多機能なデータストリームポートや遠隔からのコンポーネント制御を可能にするマネージャ機能などを追加した。

 今後は、「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」(NEDO、2007~11年)の枠組みで、Java言語版やPython言語への移植バージョンや、バージョン1.0対応の各種開発ツールの開発を進めるほか、「基盤ロボット技術活用型オープンイノベーション促進プロジェクト」(NEDO、2008~10年)の枠組みで、μITRON系OSへの移植バージョンの開発にも取り組む。開発終了後は、オープンソースもしくはフリーソフトとしての公開を予定する。

■関連サイト
トレンドウォッチ

学会発表で理解する 次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
-着々と進むRTM化、目標の完遂には再利用技術研究センターの活動がカギに-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/10/rtm-4e27.html

「ソフトウエアベンダーに引き継ぐか、OSSとしての提供が考えられる」-UCROAおよび知能化プロの成果物の提供について- 産業技術総合研究所 比留川研究部門長に聞く
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/05/ossucroa-acdf.html

2010.01.14 阪大の大原助教、RTミドルウエアの再利用性に言及、安全性の保証には別機関が必要
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/14osaka.html

2010.01.05 富士ソフト、RTCの再利用性を紹介、第三者によるレビューで技術的な底上げが必要
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/05fujisoft.html

2009.12.05 NEDO、知能化プロの中間評価公開、商業ベースではRTCのつくり直しが必要との見解
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/05nedo.html

2009.09.18 富士ソフト、RTC再利用センターの活動を紹介、教育分野に向けたRTCの提供を検討
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090917-rtcrtc.html

2009.07.27 富士通、物体の3次元位置や動きを認識するロボット向け画像処理モジュール開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090727-3-4c38.html

2009.07.16 三菱電機と京大、セル生産ロボシステムの高度化技術を開発、ブレーカの組立で実証
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090716-18bb.html

2009.05.29 産総研、OpenRTプラットフォームの動作パターン設計ツール「V0.1」を紹介
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090529-openrt.html

2009.05.27 前川、知能化プロのリファレンスハード紹介、来年度には無償の貸し出しを予定
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090527-5922.html

2008.10.16 NEDO、知能ソフトウエア再利用性向上技術の開発、産総研と富士ソフトに委託
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081016-nedo-4.html

2010/01/29 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.29 スマートグリッドによるネットワーク化で新たな価値提供が可能に、東京大学・佐藤教授

佐藤和正教授

 「次世代送電網(スマートグリッド)とロボット技術の組み合わせが日本の輸出産業を守る」。
 スマートグリッドは米GE社やGoogle社など世界中の大企業が注目する。エネルギーフローがネットワーク化することで新市場が期待できるからである。東京大学の佐藤知正教授は、これによって形成されるネットワークを巨大なセンサネットワークとして捉え、得られたデータを家電をはじめとするメカトロ機器の付加価値にすれば新たな競争力になると主張する。スマートグリッドによって可能になる価値提供を聞いた。

―ロボットとスマートグリッドの関係とは?
 「ロボットを人の機能を代替する技術と位置づければ、センサ類もロボット技術の1つである。その観点から捉えると、スマートグリッドは人感センサを個々の家庭にタダで導入することと同じになる。代表的なのがスイッチで、例えばテレビのスイッチをつければ、そこに人がいることがわかる。さらに、ON/OFFのデータを統計情報として蓄積すれば、家庭内での人の行動もおおよそ把握できるようになる」

―スマートグリッドで家庭内の機器をネットワーク化する狙いは、米企業なども持っています。
 「そこから一歩踏み込んで、家電をはじめとするメカトロ製品に付加価値を添加する。それはコンテンツとサービス。そもそもテレビを購入するのは、テレビそのものよりもコンテンツを求めているからで、米Apple社の携帯型音楽プレーヤー「iPod」があれだけヒットしたのも「iTunes」という音楽コンテンツ配信サービスがあったからだ。生活に必要なデータを生かして個人に応じたサービスを提供すれば、付加価値は圧倒的に高まる」

 「その1つの可能性がエアコン。エアコンにセンサ機能を付加し、収集した生活パターンデータを生かし、利用者が快適と感じる温度、湿度を、その人がいる部屋が勝手に提供する。家電1つひとつにきめ細かいサービスを実装できれば製品の差別化につながる。日本の家電メーカーは、そのような細かい配慮が得意なはずだ」

―そこに中小企業の出番はないのでしょうか?
 「生活データから得られるのは、行動予測と異常検知、記録の支援など。店舗や行政・公共サービス、医療と結び付けば、日常生活のすべてをサポートできる。さらに、データだけではフォローできない、対象者と直接会ってサービスを施すことができれば、スマートグリッドを超えたバリューチェーンとして飛躍したりできる。近隣と地域社会が個人と結び付いた高度な社会システムを低コストで実現できるはずだ」

 「ただ、ビジネスという観点から見ると、すぐには市場化しないという課題がある。そこに小さな市場でも戦え、小回りがきく中小企業の出番があると考える。そして、市場を育てるのが地方自治体である。産業用ロボットが成功したのは、自動車産業が需要としてあり、厳しい要求を出して鍛えてきたから。同様に、産業育成や福祉の観点から需要を出すことが不可欠だろう」

■関連サイト
2009.07.29 産総研など、住民の生活行動をもとに家電機器を省エネ制御するシステム開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090729-4264.html

2009.07.24 KDDI、携帯でユーザーの状態を把握する推定技術を研究、顧客価値の共創に寄与
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090724-kddi-9.html

ロボナブル2008年9・10月特集
顧客行動の“見える化”にRT(Robot Technology)の役割を埋め込め!
PART1 顧客行動を捉えるところにこそRTの重要な用途がある
http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p1.html

コマツ「KOMTRAX」http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p1.html#p001-01
森精機製作所「MORI-NET Global Edition」http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p1.html#p001-02

連載講座 業界標準技術を理解する 
その1 住空間のロボット化を支えるキーテクノロジー「OSGi」
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/08/osgi_e822.html

第1回 “予想外”の利点を持つOSGi -各種組込み機器での採用が相次ぐ
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/08/osgi_osgi_0ad5.html

第2回 OSGiを利用したホームサービス -機器操作の自動化が1つのターゲット
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/08/osgiosgi_fa5c.html

第3回 OSGiを利用したビジネス上のメリット-バンドルの開発のみでホームサービスに参入できる
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/08/osgi_osgi_1e3d.html

2010/01/29 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.29 ZMP、車輪・倒立二輪ロボットで古典制御が学習できるテキストを2月26日に発刊

 ゼットエムピー(ZMP)は、同社の車輪・倒立二輪型ロボット教材「e-nuvo WHEEL」を利用しながら古典制御が学習できるテキストを2月26日に発刊する。古典制御による倒立移動制御を通じて、実践的に基礎理論を学習することができる。成蹊大学 理工学部の柴田昌明准教授がまとめた。同社Webサイトから注文を受け付けており、アカデミック価格は4,900円、一般価格は5,900円。

  書名は、「成蹊大学 柴田先生の古典制御でWHEELを立たせよう!」。現代制御理論のテーマとして扱われる倒立振子モデルを、古典制御により倒立移動ができるように解説しており、基礎理論を平易に学習できる。また、制御対象モデル化からコントローラの設計までを体系的に学習することができ、そのまま実習に活用することもできる。おもな構成は以下の通り。

■「成蹊大学 柴田先生の古典制御でWHEELを立たせよう!」の構成
1.はじめに
2. 自動制御(古典制御)の基礎
 2.1. フィードバック制御
 2.2. 運動方程式とモデル化
 2.3. 伝達関数
 2.4. 極と零点
 2.5. コントローラの設計
3. 自動制御による倒立移動制御
 3.1. 制御目的と制御系の構成
 3.2. 制御対象のモデル化
 3.3. 倒立制御
 3.4. 倒立移動制御
4. おわりに
付録
 運動方程式の導出
 解答と解説

■関連サイト
2010.01.22 ZMP、倒立二輪ロボを活用したライントレース講座を販売、芝浦工大の水川教授監修
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/22zmp.html

2009.12.20 日本工業大とZMPなど、教育用大型ヒューマノイド開発、ボランティア授業などに活用へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/20nihon.html

2009.12.10 ZMP、センサ学習キット発売、モータ制御学習キットとの併用で実践的にセンサを学習
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/10zmp.html

2009.11.21 ZMP、入力装置の研究に使えるモーションセンサをSDKとして発売、Windows7に対応
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/21zmp.html

2009.11.18 ZMP、自律移動ロボットの研究などに使える画像認識アプリ開発環境の提供開始
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/18zmp.html

2009.11.06 ZMP、早大高西研の人間計測センサの事業化で合意、Windows7との連携で用途開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-zmpwin.html

2009.09.01 ZMP、組込みプログラミング学習キットにマトリックスLEDを追加
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090901-zmpled.html

2009.07.27 ZMP、ロボ教育フォーラム開催、学習意欲・座学の理解力の向上を狙った例が目立つ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090727-zmp-d4.html

2008.12.02 近大、ZMPの2足歩行ロボ教材を使った、大規模人数によるロボット競技会を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081202-zmp2-2.html

トレンドウォッチ
「人材供給というかたちでロボット業界は発展する! 
-メカトロニクス/ロボット検定の効果とスキル標準に向けた活動について-」
ロボテスト&ゼットエムピー 谷口恒社長に聞く
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/07/post-a5c9.html

2010/01/29 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.28【コラム】移乗介助ロボの実用化に向けた課題と解決案を語る、ロボリューション・小西氏

④ユリナ  新しい年を迎えましたが、「昨年、最も相談が多かったテーマは何か?」と振り返ると、「介護・福祉分野におけるRT活用だった」と思い返されます。中でも「移乗介助」に関する案件が多く寄せられました。人手による移乗介助は介護者の腰部への負担が大きく、腰痛などに至るケースが多いです。このような身体への負担軽減を目的としたものが多くを占めました。

 現在、移乗介助で活用が期待されるロボットは、大きく2種類に分類されると考えています。1つは、身体に直接装着してパワーアシストを行う「装着型アシストロボット」。もう1つは、車輪などの移動機構と人を担ぎ上げるアームを備えた「移乗搬送ロボット」(写真はレンタル販売を開始した日本ロジックマシンの「百合菜」。イメージとして掲載)です。

 様々な介護現場でのヒアリングを通じて、これらを介護空間に導入する際、おもに3つの課題を議論しなければならないと考えるに至っています。すなわち『時間』と『スペース』、そして『安全性確保』です。「3つも課題があったら、介護空間でこれらの導入メリットを見出すのは難しいってこと?」と思われるかもしれませんが、現時点では、私はそう捉えています。ここでは、『時間』と『スペース』の2つのポイントを採り上げ、それぞれの課題に触れます。

 まず、『時間』という切り口で課題をまとめてみます。
 『時間』とは、具体的に言うと『運用するのに必要な時間』のことです。例えば、装着型アシストロボットであれば、その装着に時間がかかりすぎると、介護者1人が1日に担当できる人数や項目が現状よりも減ることになります。従来2人作業だったのを1人で行えるようになったというメリットがあれば話は別ですが、単にパワーアシストをするだけでは、大きなデメリットになってしまいます。

 以前、施設で働く介護者の行動分析の詳細を見せてもらったことがあるのですが、分刻みで様々な作業をされています。「食事介助」「入浴・洗面介助」「排泄介助」「見守り・声かけ」「事務作業」「掃除・洗濯・洗い物」「起床・就寝・更衣介助」・・・などです。もし、装着型アシストロボットに防水性がなければ、パワーアシストが求められる入浴介助の際に、その付け外しだけで相当な時間を費やすことになります。運用上、大きな問題と言えるでしょう。

 続きはこちら(Robotコンサル小西の「超・思考法」 第17回 移乗介助ロボットの実用化に向けた課題と解決ポイント)から。

■関連サイト
2009.08.31 「ユニバーサルな福祉機器」には無理がある、「移乗」と「移動」の分離が必要
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090831-d2ea.html

20090831『抱っこ』から『おんぶ』へ、発想転換の「RODEM」に乗ってきました【動画つき】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090831rodem-f.html

2009.08.27 ベーダ国際ロボ開発センター、電動車椅子または電動カートとして使える移動ロボ開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090827-be46.html

2009.08.28 理研と東海ゴム、移乗作業が行える介護福祉ロボ開発、触覚センサにより操作性向上
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090828-0df9.html

2009.05.28 日本ロジックマシン、要介護者の移乗を楽に行える介護用ロボをレンタル
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090528-0161.html

ロボット業界最前線
松下電器産業「まずは単機能の道具型ロボットから」が、松下の開発コンセプトです
http://robonable.typepad.jp/robot/2008/04/post-5390.html

ダイヘン ロボットを看護の現場に適用するためには、その文化を変えることが大切です
http://robonable.typepad.jp/robot/2007/07/post_11de.html

2010/01/28 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.28 不二輸送機、パレタイジングロボのメンテ業務を一本化、関連会社との連携強化

 不二輸送機工業は、グループ会社で販売・メンテナンスを手がけるファインテックと連携を強化する。パレタイジングロボットの開発から生産、販売、アフターサービスまでの業務を一本化する体制を構築する。また、顧客ニーズの収集・活用により10%程度のコスト削減につなげる。

 両社は情報の共有化を進めているほか、合同での技術研究の実施により、メンテナンス担当者などの製品に対する理解を深めている。不二輸送機工業によると、ファインテックは営業のほか製品設置も行うため、「直接ユーザーの声を聞く機会が多い」(藤重治夫社長)。収集したニーズにもとづき、メンテナンスの簡略化に向けた製品開発や部品調達などを開発・設計段階から見直す。設備更新などの情報も確保し、製品の受注にもつなげる。

 不二輸送機工業はパレタイジングロボットで国内シェア約6割を誇る。2009年5月にパレタイジングロボット専用工場を完成し、製造からテストまで1つの工場内で一貫して行える体制を構築した。ファインテックとの連携強化によりアフターサービスまでの体制づくりを強化していく。
 不二輸送機工業の2009年3月期の売上高は83億円。従業員は212人。

■関連サイト
2009.12.11不二越、毎時1,800個積載するパレタイジングロボ開発、2010年度に10億円の売上げ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/11fujikoshi.html

2009.10.30安川、食品分野などに向けピッキングロボなど新機種投入、トータルで自動化搬送を提案
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091030-a6fa.html

2009.08.05 不二越、垂直多関節ロボット拡充、中型可搬機を5機種投入、中小ユーザーに展開
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090805-5-ed0d.html

2008.06.25 不二越、動作範囲10%拡大した6軸多関節ロボ開発。新プラットフォーム採用
http://robonable.typepad.jp/news/2008/06/20080625-106-e2.html

2008.08.29 オークラ輸送機、高速パレタイザ開発、従来機種より2割高速化
http://robonable.typepad.jp/news/2008/08/20080829-2-1636.html

2010/01/28 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.01.28 NTN、荷重センサ内蔵ハブベアリング開発、3方向の荷重検出により車両情報を把握

NTN  NTNは、3方向の荷重を検知できるセンサ内蔵ハブベアリングを開発した。タイヤ接地面や道路の摩擦力を推定することができ、接地状態の早期検出が可能。車体上のセンサでは難しい応答性の高い車体制御を実現することができる。

 歪み検出センサをハブベアリングの固定部材である外輪に付加した。外輪の微細な変形を捉えることで走行時にかかる荷重の変化を検出し、路面状態の変化を推定する。
 センサは上下左右の4個所に配置しており、駆動力・制動力(Fx)、コーナリング力(Fy)、上下方向力(Fz)の3方向の荷重を±5%FS(フルスケール)の精度で検出可能。センサには温度センサを内蔵しており、温度による影響を除外できる。また、外輪の変形を捉えるため、車両が静止した状態でも荷重の検出が行える。

 現在の車体上のセンサでは、車体姿勢が乱れ始めてから制御を開始するために応答性に問題があった。開発したハブベアリングではタイヤ近傍で荷重を検出できるため、タイヤ接地面と道路の摩擦力など路面の状態変化を早期に捉えることができる。従来、応答に0.2秒程度を要していたのに対し、0.05秒にまで短縮することができ、早期の危険予知のほか車両姿勢の安定化、乗り心地の向上につながる。

2010/01/28 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.27 ZMP、角速度と加速度の挙動を可視化するソフト発売、センサの原理から学習可能

ZMP  ゼットエムピー(ZMP)は、ジャイロセンサと加速度センサの数値や挙動を視覚的に確認できる「センサ・ビュー・アプリケーション」を開発した。モータ制御学習キット「e-nuvo BASIC」をセットにした「同センサ学習パッケージ」と併用することで、これらの挙動を体験しながら原理から利用までを学習することができる。同パッケージに含まれており、一般価格は13万6,000円、アカデミック価格は10万5,000円(いずれも税込み)。

 角速度と加速度の大きさと方向を可視化するため、センサの挙動を直感的に理解することが可能。生データがグラフおよび3D表示され、かつリアルタイムで更新されるため、基板を傾けたり回したりしたときに、どの方向にどの程度の力が働いているのかを視覚的に体験することができる。センサの原理の理解に役立つ(図中の上段は加速度センサ、下段はジャイロセンサ)。
  また、各センサの値を取得するプログラムが用意されており、シリアル通信やタイマーといった組込みシステムのプログラミング学習や、センサの値を解析し活用するといった実践レベルの学習に役立てることもできる。

 倒立二輪ロボット「e-nuvo WHEEL」を追加したパッケージも用意しており、モータ1軸タイプを追加した場合、一般価格は29万円、アカデミック価格は23万円。モータ2軸タイプの場合は、一般価格は35万円、アカデミック価格は28万円(いずれも税込み)。

■申し込み・問い合わせ
「e-nuvo ロボット工学実習教材」

■関連サイト
2010.01.22 ZMP、倒立二輪ロボを活用したライントレース講座を販売、芝浦工大の水川教授監修
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/22zmp.html

2009.12.10 ZMP、センサ学習キット発売、モータ制御学習キットとの併用で実践的にセンサを学習
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/10zmp.html

2009.11.21 ZMP、入力装置の研究に使えるモーションセンサをSDKとして発売、Windows7に対応
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/21zmp.html

2009.11.18 ZMP、自律移動ロボットの研究などに使える画像認識アプリ開発環境の提供開始
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/18zmp.html

2009.11.06 ZMP、早大高西研の人間計測センサの事業化で合意、Windows7との連携で用途開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-zmpwin.html

2009.09.01 ZMP、組込みプログラミング学習キットにマトリックスLEDを追加
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090901-zmpled.html

2009.07.27 ZMP、ロボ教育フォーラム開催、学習意欲・座学の理解力の向上を狙った例が目立つ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090727-zmp-d4.html

2008.12.02 近大、ZMPの2足歩行ロボ教材を使った、大規模人数によるロボット競技会を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081202-zmp2-2.html

2010/01/27 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース, 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.27 大起理化工業、UECS対応の土壌計測・制御装置を開発、年内に50セット販売へ

大起理化工業  大起理化工業は、温室など栽培施設内の土壌環境を計測する「土壌水分・EC(電気伝導度)計測装置」を開発した。センサなど各種機器にマイコンを内蔵し、データ計測および制御を行う「ユビキタス環境制御システム(Ubiquitous Environmental Control System:UECS)」に対応する。価格は、装置が15万7,500円、専用ソフトウエアが3万1,500円。2月15日からの発売を予定する。農業関連の研究機関や農業生産者などを対象に、12月までに50セットの販売を目指す。

 同社製の土壌内の含水率やECを計測できるセンサを接続することができる。含水率のみを測定するセンサの場合、最大で8本同時に接続可能。装置と専用ソフトウエアをインストールしたパソコンをLANで接続すると、測定データをリアルタイムで確認したり記録したりすることができる。計測時間の間隔や計測開始時間などを細かく設定することができ、データのグラフ表示も行える。

 UECSは、2004年度から2年間にわたって実施された農林水産省の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」などを通じ、大学や企業、研究機関により開発された。
 UECSでは、施設内の各種機器およびセンサに「ネット化マイコン」と呼ばれるマイコンボードを搭載しており、LANを介して通信し、それぞれが自律的に協調しながら計測・制御を行う。同マイコンを搭載した装置を「node(ノード)」と言い、必要に応じてnodeを追加することでシステムアップできる。LANにプログラム制御nodeやPCを接続すれば、群制御や複合環境制御など大規模な制御も自在に行える。また、UECS対応機器であれば、どのメーカーの装置でも使用することができるという特徴もある。
 1台のコンピュータで施設内の機器を集中管理する従来方式と比べ、システム構築が柔軟にでき、初期コストおよび運用コストを削減することができる。

■関連サイト
ロボナブル2008年7月特集
農業ロボット企画 第2弾 拡大する“空間ロボット”「植物工場」とRTの融合を予測する!
http://www.robonable.jp/monthly/2008_07/index.html#p003

ロボット業界最前線
エビア 福澤トール明「ロボット制御が、補助的に機能したのがよかったのでしょう -屋上緑化に知能化技術を融合-」
http://robonable.typepad.jp/robot/2007/09/post_d7c0.html

2010/01/27 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.26 BLオートと兵庫県立工業技術センター、磁気式触覚センサ開発、10万円以下を目指す

DSCF5835  ビー・エル・オートテック(BLオートテック)は、兵庫県立工業技術センターと共同で磁気式触覚センサ「Magnetic type Tactile Sensor(MTS)」を開発した。磁気抵抗素子(GMR)とインダクタにより、変位および接触力と滑り発生時の振動(スティックスリップ)を独立して計測することができる。3月からサンプル出荷を開始し、5万円での提供を予定(写真中のAD変換器は含まれない)。今後、小型化と耐ノイズ性の向上などに取り組み、2010年下期より10万円以下での販売を目指す。販売後は、2年間で約500台の販売を見込む。

 開発したセンサは、磁気抵抗素子とインダクタの2種類の素子を実装することで構造を簡素化したのが特徴。ウレタンゲルと永久磁石を内包した柔軟層と、これらの素子を実装した基板層から構成され、対象物と接触するとウレタンゲルとともに永久磁石が変位する。このときの電気抵抗の変化をGMRで捉えることで3軸(XYZ)の変位および接触力を、磁束密度の変化をインダクタで捉えることで滑り発生時の振動を、それぞれ計測する(スライド図)。

 柔軟層と基板層との間には配線が不要なため、断線による破損の心配がない。また、柔軟層の弾性を調整したり、素材や形状を変更したりすることで、大きな接触力から微小な接触力までを計測することができる。おもな応用分野には、ロボットハンド用の触覚センサや柔軟物の物性の計測・評価などを見込むが、柔軟層を変更すれば様々な用途で利用することができる。サンプル出荷を通じておもなニーズを抽出し、複数の用途に絞り込んだうえで下期の販売につなげる。

 ロボットと対象物との接触情報を得る用途では、6軸力覚センサが利用されている。構造が複雑であるために、センサ本体と専用ボードの一式で約50万円からの価格帯で販売されている。また高価であるために、ロボットハンドへの搭載や多関節ロボットによる組立などの用途に限定されている。BLオートテックでは、安価で壊れにくい同センサの投入により、計測した荷重の表示やそれを用いたティーチングなど、これまで力覚センサや触覚センサの採用を見合わせていた用途での利用拡大につながると見ている。

図 スライド図 対象物との接触により柔軟層が変形すると永久磁石が変位する。このときの電気抵抗の変化を電気抵抗素子で捉えることで3軸の変位および、そのときの接触力を計測する。磁束密度の変化をインダクタで捉えることで滑り発生時の振動を判定する。

 

 

 

写真 写真 パソコンでの表示の様子。強い力で柔軟層を押すと、画面上の赤い点が大きく表示される。引っ張り方向の力も検出できるが、現時点では表示はまだ対応していない。

■おもな仕様
・基板サイズ:□100mm
・柔軟層サイズ:基板との接着面の直径φ40mm、対象物との接触面の直径φ30mm
・計測軸数:変位と接触力:3軸、滑りの有無
・精  度:変位誤差5%、力誤差10%、滑り検出率90%
・レンジ(変位):剪断方向2軸、垂直方向1軸:0~5mm
・レンジ (力) :剪断方向2軸:0~3N、垂直方向1軸:0~15N

■関連サイト
2009.12.22 これからの産ロボには「やわらかさ」が必要? 力覚センサレス制御と格安の力覚センサ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/post-091222.html

2008.11.20 BLオートテック、薄型6軸力覚センサをICRT2008に出展
http://robonable.typepad.jp/news/2008/11/20081120-bl6icr.html

2008.08.04 ワコーテック、低価格のロボット用6軸力覚センサを10月発売
http://robonable.typepad.jp/news/2008/08/20080804-610-99.html

2010/01/26 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.26 三菱樹脂、耐熱ロボットハンドに本格参入、2~3年で20億円以上の市場規模を予想

 三菱樹脂は2010年内に、化学気相成長(CVD)装置などで用いられる耐熱ロボットハンド市場に本格参入する。ピッチ系炭素繊維強化炭素複合材(C/C複合材)に、耐熱性のある特殊なコーティングを施した。同等の振動特性のセラミックスに比べてハンドの重量を約半分に軽量化でき、かつ割れにくい。これらの利点を訴求し、従来のセラミックスハンドからの置き換えを狙う。第1弾の納入先は決まっており、初年度には数億円の売上高を見込む。

 C/C複合材は、炭素繊維の繊維間の隙間に炭素を埋め込んだもの。炭素だけから成るため炭素繊維の高強度の特徴を持ちつつ、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)よりも耐熱性が高い。
 大気雰囲気下で400~500℃に対応し、真空下ではさらに耐熱性が向上する。また、耐熱性があり同等の熱膨張率の素材でC/C複合材をコーティングして炭素などのくずの発生を抑えた。

 液晶テレビに加え、太陽電池向けにCVD装置の需要拡大が見込まれる中、同社は耐熱ロボットハンドの市場規模も今後、2~3年で約20億円以上になると予想している。
 同社は、C/C複合材に安定した構造のベンゼン環を多く含有するタールから製造したピッチ系炭素繊維を用いる。PAN系炭素繊維に比べて遷移内の結晶が大きく成長するため、弾性率や振動特性が高い。ピッチ系炭素繊維を使ったCFRPは、大型液晶ガラス基板搬送ロボットハンドにも利用されている。

■関連サイト
2009.12.02スキューズと豊田自動織機、ロボハンドを披露、手首軸の働きで優しくピック&プレース
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/02hand.html

2009.11.23 豊田自動織機、柔軟物をハンドリングできるロボハンド開発、高出力超音波モータ採用
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/23toyta.html

2009.10.16 ホンダ、油圧機構で動作する5指ハンド開発、1モータで5指を連動して動作
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091016-515-d6.html

2009.09.14 東大と千葉大など、片手で高速に紐を結ぶことができる多指ロボットハンド開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090914-ff54.html

2009.08.27 東大の石川教授、ピンセットを扱えるハンド開発、多能工ロボットの実現が期待
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090827-6115.html

2009.08.27 千葉大の並木教授ら、指先の回転機構で短時間での持ち替え動作なハンド開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090827-aa6b.html

2009.08.21 広島国際大の今村教授、異形対象物や柔軟物を扱えるメカニカルハンドを披露
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090821-f573.html

2009.06.11 スキューズ、人の手を模したロボットハンド公開、同一制御でハンドリング可
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090611-d1d4.html

2009.03.30 早大の菅野教授、ハードウエア設計と環境構造化の重要性を強調
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090330-69d6.html

2009.02.03 特許業務のオンダテクノ、ロボットハンド製造販売のダイニチ子会社化
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090203-a6a1.html

2010/01/26 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.26 三菱電機、CC-Link IEフィールドネット対応通信ユニット発売、1Gbpsで高速通信

三菱電機  三菱電機は、イーサネットベースのオープンネットワーク「CC-Link IE フィールドネットワーク」対応のPLC用通信ユニット2機種を2月1日より発売する。毎秒1Gbitの高速ネットワークを容易に構築できる。価格は、同社PLC「MELSEC-Q」シリーズ用マスタ・ローカルユニットが8万円、「同L」シリーズ用ヘッドユニットが6万8,000円(いずれも税抜き)。年間3,600台の販売を目指す。

 1Gbpsの高速通信で制御用データと管理データを同時に通信することができ、システムの効率化・簡素化を実現できる。トレーサビリティなどの管理データを同時に扱え、開発から保守・メンテナンスに至るシステムの最適化につながる。
 スター型やライン型、これらの混在型のネットワーク構成が可能で、機器設置が自由に行える。また、ハブを使用する場合も、空きポートに接続するだけ容易にネットワークを構築することができる。さらに、同社のPLCプログラミングソフト「MELSOFT GX Works」を使用してネットワークの異常を視覚的に診断することができ、回線トラブルやユニットの異常を早期に発見できる。

■関連サイト
2009.11.13 CC-Link協会、12月1日にフィールド領域向けCC-Link公開、1Gbpsの高速通信可能
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/13cc-link.html

2009.06.26 三菱電機、FA機器の統合・連携を強化するエンジニアリングソフト開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090626-fa-f20.html

2009.02.27 三菱電機、中距離用に向くCC-Link搭載のRFIDリーダライター発売
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090227-cc-lin.html

2008.09.03 三菱電機、FAシステムで日本IBMと協業、FAと基幹システムを連携
http://robonable.typepad.jp/news/2008/09/20080903-faibmf.html

2008.03.03 三菱電機、09年秋めどにモーションコントロールネットワーク規格「SSCNET」をオープン化へ
http://robonable.typepad.jp/news/2008/03/20080303-09sscn.html

2010/01/26 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.01.26 平成21年度論文賞に電通大の下条教授や産総研の木村氏ら、ファナックFAロボ財団

 ファナックFAロボット財団は25日、FAと産業用ロボットに関する技術の高度化に貢献した論文を表彰する平成21年度「論文賞」5件を発表した。3月5日に東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で表彰式を開く。賞金100万円と記念メダルが贈られる。

 受賞者(代表者)とテーマは以下の通り。
◎電気通信大学 電気通信学部 知能機械工学科 教授 下条誠氏「選択走査方式を用いた省配線・分布型触覚センサ」
◎産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター 研究員 木村誠氏「歩行中の足の特徴断面の3次元形状計測」
◎三菱電機 生産技術センター モータ製造技術推進部 グループマネージャー 秋田裕之氏「回転積層工法によるモータのトルク脈動低減に関する研究」
◎産業技術総合研究所 知能システム研究部門 サービスロボティクス研究グループ 研究員 尹 祐根氏「バイラテラル遠隔操作を利用したタスクスキルトランファー手法」
◎前川製作所 技術研究所 主任 坂本直樹氏「Maxwell モデルで近似できる粘弾性物体の最適ハンドリング」

■関連サイト
2009.01.27 ファナックFAロボット財団、富士重工の青山氏ら5件に論文賞を決定
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090127-fa5-82.html

2008.01.24 ファナックFAロボット財団、「論文賞」5件を決定
http://robonable.typepad.jp/news/2008/01/20080124-8f09.html

2007.02.05 ファナックFAロボット財団、06年度の論文賞4件を決定
http://robonable.typepad.jp/news/2007/02/20070205.html

2010/01/26 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.25 サビロボでは人と生活環境モデルの生成とインタラクションが大切、産総研・加賀美氏

 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センターの加賀美聡副所長は、「QoL用ロボット研究成果発表会」(主催:日本半導体ベンチャー協会)で講演し、自律型サービスロボットの実現に向け、今後は、現状の人および生活環境モデルを生成する手法と、サービス享受者の嗜好などをやり取りインタラクション(インターフェース)が重要との見解を示した。これに関連して現在、研究しているモデルの生成手法や動作計画などを紹介した。
 また研究を通じて、人を認識できるセンサ技術がないためにロボットの物体操作機能が不足しており、サービス提供ばかりか安全性の確保も困難との見方を示した。

 同研究センターでは、ロボットがサービス提供を行うためには、ロボット自身の人への接し方を含めた人および環境モデルを与えることを重視している。絶えず変化する環境下で与えるのは困難とし、ロボット自らがこれらのモデルを生成する手法と、サービスを享受する人が自分の好みなどをやり取りするためのインタラクションおよびインターフェースの研究に取り組んでいる。講演では、環境モデルの生成と動作計画に関する研究を紹介した。

 前者では、人間の活動地図の生成に取り組んでいる。SLAMを搭載する移動ロボットで地図情報を生成し続けると、椅子や机などが移動するために、日々異なる地図情報が生成される。異なる個所は地図として信頼することができないが、これにどの場所で人に出会ったのかという情報を加えると、近づかない方がよい場所や人とぶつからないで移動できるといった情報を蓄積することができる。このような変化を捉えることで、人を推定したりロボット自身の動作を決定したりすることができ、「人の周囲環境を見分けるための地図情報が得られる可能性がある」との考えを示した。

写真上  後者は、人および環境モデルを生成した後に求められる要素として取り組んでいる。1つは腕の経路計画に関するもの(写真上)で、障害物を避け、かつアームの可動範囲を考慮した動作計画を行う。いわゆる「探索問題」と言われるものだが、このような制約条件の中で、6自由度アームで数秒で障害物を避けた経路計画が行えることを紹介した。「HRP-2」や「HPR-3」に実装されており、トヨタと共同研究している。
 もう1つは、障害物環境での移動計画に関するもので、移動できる障害物に重みを付与したグリッドの最短経路計画を行う。障害物は接触しながら操作できることにしており、重いテーブルと軽いデーブルがあれば軽い方を動かしながら経路計画をする。例えば、2つのテーブルと寝椅子、ソファがある環境で、テーブルと寝写真下 椅子を操作して移動する経路を約6秒で探索した。
  そのほか、環境への距離とロボット自身への距離を考慮し、フォースクロージャ(幾何学的に完全に拘束状態)で整理した把持のうち最もよいものを採用する物体把持計画(写真下)にも触れた。トヨタとの共同研究に向けて準備を進めている。

 講演の終盤では、上述の話題に関連して、移動機能と比較して物体操作機能が不足していることに言及。人を認識できるセンサ技術がないことに加え、触覚センサとロボットハンドの機能不足に原因があるとし、「1つのセンサで人がわかるようなものがないためにロボットによるサービス提供ばかりか安全性の確保も難しい」と述べた。また、自動車分野と異なり、人にどの程度のダメージを与えるとケガや事故に至るといった知見がないことにも原因があるとし、「(人および環境モデルにより)状況を把握できるものの、アクチュエーションを介したサービス提供はまだまだ先になるでは」との見方も示した。

■関連サイト
連載「勝手に制御分析!あのロボットはどう動く?」
第7回「 2 足歩行を実現する力学と制御の役割 -ザクの歩行の基礎を分析-(前編)」
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/05/7-2-0336.html

第8回「 2 足歩行を実現する力学と制御の役割 -ザクの歩行の基礎を分析-(後編)」
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/05/8-2-fdc7.html

第9回「人型ロボットの力学とオートバランスの理論 -パトレイバーの安定化制御を分析-(前編)」
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/06/9-1749.html

第10回「人型ロボットの力学とオートバランスの理論 -パトレイバーの安定化制御を分析-(後編)」
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/06/post-5ddc.html

2010/01/25 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.01.25 CAST、九州工大と小型の自律型無人潜水機開発に着手、2年以内の完成を目指す

無人潜水機

 CASTは、九州工業大学大学院の相良慎一准教授と共同で、自律型無人潜水機(Autonomous Underwater Vehicle:AUV)の開発に乗り出した。深度の浅い湖の水質調査などで使用する小型タイプで、ダイバーの代替をする。2年以内をめどに完成し、発売する計画。価格を100万~150万円と安価に抑え、自治体などに向け採用を働きかける。

 開発するのは、長さ150cm程度のAUV「GEN56」。手始めに、有線で水深数m程度の潜航をする遠隔操作型水中探査機(Remotely Operated Vehicle:ROV)を2010年中をめどに製作。これをベースに高度化を進め、最終的には無線で自動潜航し、最大50mの深さまで潜れるAUVに仕上げる。
 GEN56は低深度の湖の水質調査や水中撮影、ダムの壁の検査などが使用目的。水を採取する機能のほか、作業が行えるようカメラやマニピュレータの搭載も検討している。

 CASTが機体や駆動部品などハード部分の設計、製作を担当。軽量化のため機体にはCFRPを採用する予定で、主力事業のCFRPの成形・加工技術を生かす。一方、制御ソフトは相良准教授が担う。専門分野である水中ロボット開発のノウハウを盛り込む。

 湖の水質調査などは、ROVやAUVを用いたり、人が潜って行ったりしている。ただ、既存製品は海など高深度の水質調査がおもな目的で、大型かつ高価なものになっている。CASTらはこうした点に着目。低深度の湖に対象を絞り、小型にすることで価格を抑え、ダイバーを代替できるAUVを開発することにした。

■関連サイト
2009.11.20 深海探査ロボ・江戸っ子1号開発プロ始動へ、下町の中小企業のほか大学などが連携
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20edo.html

2009.05.22 島野製作所、潜水能力300m以上の水中探査ロボ開発、レンタル販売も実施
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090522-300m-4.html

2009.05.12 東京大学研究室に見る、水中・航空ロボットの最新技術動向
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090512-7c85.html

2009.05.11 海洋研究開発機構、海洋資源の本格探査へ年度内に初の専用探査機の開発へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090511-5e33.html

2008.10.31 東大・浦研究室、低価格ロボで水中ロボコンに参戦
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081031-4e42.html

2008.07.18 東大生産研、30万円でつくれる水中ロボの構造データを無償公開
http://robonable.typepad.jp/news/2008/07/20080718-30-710.html

連載「新産業の創造に挑む!関西のロボット商人たち」
第2回「市場を育てるためには、まず業界を育てること!」
-産業ロボット業界で培ってきたノウハウで、水底清掃ロボットの市場創出を目指す-
ビー・エル・オートテック 安田正信さん
http://robonable.typepad.jp/roboist/2008/10/2-a83a.html

2010/01/25 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.01.25 首都大学東京、触れると「冷たさ」「温かさ」を体感できる冷温感覚ディスプレイ発表

50インチー3  首都大学東京システムデザイン学部の串山久美子教授は、科学技術振興機構(JST)主催の「新技術説明会」で、表示された画像や動画の温度が体感できる「インタラクティブ冷温感覚ディスプレイ」を紹介した。ディスプレイ背面に搭載した温度制御装置により、画像や動画に応じて触れた表示面を冷却したり加熱したりすることができる。視覚や聴覚に加え、触覚を交えたコミュニケーションを図ることができ、メディア芸術やゲーム、エンターテインメントのほか福祉分野への応用が期待される

 開発したシステムは、おもにディスプレイ上に画像や映像を表示するプロジェクターと光学式タッチパネル(現在はイーアイティティー製を使用)、ディスプレイを背面から冷却・加熱するペルチェ素子から構成される。タッチパネルによりディスプレイに触れた位置と時間を検出し、それに合わせてペルチェ素子を制御して、表示した画像や映像の温度を変化させる。映像コンテンツの冷温はあらかじめ設定しているが、キャプチャーした画像からそのまま温度を変化することもできる。

 ペルチェ素子には、熱電冷却装置を複数接続したものを使用。直流電流を流すことで一方の面が冷却し、もう一方の面が加熱するため、電流の向きを変更することで冷却面と加熱面の切り替えが任意に行える。配列するペルチェ素子の画素数を高くすれば、より精緻に冷温を表現することができる。使用するディスプレイは、ペルチェ素子による背面側の冷却および加熱が可能であれば、どのような構造のものでもよい。

  すでに実用化に向けた取り組みを始めており、「ARS ELECTRONICA2006」(写真1)や大阪科学技術館(写真2)での常設展示など科学館やイベントでの展示実績を上げている。また、冷温ゲームデバイスや冷温を体感できる椅子なども開発しており、メディア芸術に加え、ゲームやエンターテインメントへの展開にも取り組んでいる。冷温を通じた癒しの提供も見込まれることから福祉機器への応用も期待される。
 過去には、海外の展示で「広告宣伝に向けた提案を複数受けた」(串山教授)とのことで、インタアクティブなデジタルサイネージシステムとしての利用も想定される。

ARS

写真1 ARS ELECTRONICA2006での常設展示の様子

 

 

 

 

 

大阪

写真2 大阪科学技術館での常設展示。これらの常設展示を通じて、ほぼ実用に近い完成度が実証されている。


■関連サイト
2009.07.30 NiCT、3D立体映像と接触音とともに物体の感触を提示するシステム公開
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090730-nict3d.html

2009.07.24 NTTドコモ、音や映像に続く対話としてマスター・スレーブ方式の遠隔操作を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090724-ntt-99.html

2008.07.02 岐阜大・丸富精工など、触覚伝達ロボを共同開発
http://robonable.typepad.jp/news/2008/07/20080702-fe7e.html

2008.03.12 名大、指先の微妙な感覚を再現する3次元触覚ディスプレイ開発。水平方向の動きも再現
http://robonable.typepad.jp/news/2008/03/20080312-6c57.html

トレンドウォッチ
触覚インターフェースは技能伝承に使えるのか? -名工大、触覚技術のメカニズム解明へ-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2008/05/post-a79c.html

2010/01/25 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

2010.01.25 JST、2月22日にパラサイトヒューマンをテーマにシンポ、安心安全への応用を議論

 科学技術振興機構 戦略的想像研究推進事業(JST CREST)は2月22日に、安心安全への応用などが期待される「パラサイトヒューマン」による行動誘導技術に関するシンポジウムを開催する。会場は、大阪大学吹田キャンパスコンベンションセンター。参加費は無料。同大学Webサイトの参加フォームより受け付ける。

 パラサイトヒューマンとは、身体に装着して使用するウェアラブルタイプのロボット。装着した人に適切な感覚刺激を与えることで行動を誘導することができ、例えば、遠隔地にいる人がパラサイトヒューマンを装着した人を操ることができる。JST CRESTの先進的統合センシング技術研究領域「パラサイトヒューマンによる五感情報通信と環境センシング・行動誘導」にて研究が取り組まれている。
  シンポジウムでは、緊急での応急処置など、危機対応時に素人が遠隔地にいる専門家の支援を受けることを想定して開発されているウェアラブルデバイスや行動誘導技術などを紹介するほか、開発技術がどこまで支援できるのかなどを議論する。
  シンポジウムの詳細および問い合わせ先は、以下を参照してほしい。

■JST CREST「パラサイトヒューマンネットによる五感情報通信・環境センシング・行動誘導」
 第2回シンポジウム「感覚提示による体験共有型行動誘導・支援 -行動支援でまもる安心安全-」
・第1話「パラサイトヒューマンネット プロジェクト概要」(大阪大学 前田太郎氏)
・第2話「行動の分節化にもとづく意図推定・行動誘導モデルの構築」(玉川大学 大森隆司氏)
・第3話「ウェアラブル行動誘導システムの研究開発」(産業技術総合研究所 大山英明氏)
・第4話「群のマクロモデルに基づく行動制御」(東京工業大学 岡田昌史氏)
・パネルディスカッション「危機対応状況における高度情報伝達デバイスによる行動誘導・支援」
パネリスト:釘原直樹氏(大阪大学)、山下倫央氏(産業総合研究所)、池田光穂氏(大阪大学)、前田太郎氏(大阪大学)、大森隆司氏(玉川大学)、大山英明氏(産業総合研究所)、岡田昌史氏(東京工業大学)、安藤英由樹氏(大阪大学)

(デモ発表)
・野崎智子氏(大阪大学)「牽引力/凹凸覚を提示する爪装着型触覚提示デバイス」
・岡田慎矢氏(大阪大学)「つもり伝送によるロボット操縦支援技術」
・川崎宏記氏(大阪大学)「一人称的視点重ね合わせシステムを利用した協調行動支援」
・浜口英典氏(大阪大学)「撃力による牽引力錯覚提示装置」

(ポスター発表)
・雨宮智浩氏(NTT)「錯覚を利用した手先誘導インタフェースの構築と評価」
・渡邊紀文氏(玉川大学)「前庭感覚刺激を利用した,安定姿勢における手先の誘導」
・三門裕明氏(玉川大学)「小集団行動誘導を目指した,すれ違い時の対向者行動推定の評価」
・篠田孝祐氏(産総研)「ウェアラブルナビゲーション評価のための歩行者ダイナミックスシミュレータ」
・城間直司氏(茨城大)「パラサイトヒューマン技術を用いた小型ロボットの操縦システム」
・山本 江氏(東京工業大学)「群の連続体モデルに基づく交差流の混雑緩和」
・渡辺将旭氏(東京工業大学)「運動の分節化のための擬似目標値」
・本間良幸氏(東京工業大学)「群の連続体モデルに基づく混雑緩和のためのアメニティ設計」
・濱田和孝氏(大阪大学)「前庭感覚刺激による運動支援を用いた空間認知の共有」
・米村朋子氏(大阪大学)「視覚刺激の速度変化による疑似力覚と行動誘導」
・岡本信氏(大阪大学)「オプティカルフローを利用した行動誘導」
※懇親会への参加は、会費が必要。

■問い合わせ先
大阪大学 前田太郎 教授(担当秘書 江見理絵氏)
Email: t_maeda@ist.osaka-u.ac.jp/emi@ist.osaka-u.ac.jp
TEL(06)6879-7830/FAX(06)6879-7832
※メールでの問い合わせでは江見氏へのCCが必要。

■関連サイト
2009.10.02 慶大、人の動作を保存・再現するシステム開発、遠隔医療や技能伝承などに応用
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091002-229e.html

2009.07.24 NTTドコモ、音や映像に続く対話としてマスター・スレーブ方式の遠隔操作を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090724-ntt-99.html

2009.01.29 慶大、力覚情報を可視化・解析するシステム開発、ロボへの繊細な力制御にも利用
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090129-1353.html

2010/01/25 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.22 ZMP、倒立二輪ロボを活用したライントレース講座を販売、芝浦工大の水川教授監修

ZMP

 ゼットエムピー(ZMP)は、同社の車輪・倒立二輪型ロボット教材「e-nuvo WHEEL」を利用しながらセンサ入力からモータ制御までを学習できるライントレース講座の販売を開始した。芝浦工業大学 工学部長の水川真教授が監修した。90ページのテキストとサンプルプログラムを収録したCD-ROMから構成され、価格はアカデミック向けが4,900円、一般は5,900円。

 講座名は、「ロボット教育の専門家・水川真教授のライントレース講座」。e-nuvo WHEELを用いて、ライントレースの基礎となるフォトセンサの取得やセンサフィードバックによる制御理論が学習できる(写真はライントレース実験オプション)。
 入出力ポートの使い方やDIPスイッチの取得、AD変換やタイマ変換の使い方、PWMの出力方法などマイコンの基礎や、DCモータの動作方法、エンコーダの取得方法、PID制御による回転速度制御や電流フィードバックによるモータのトルク制御も学習することができる。
 おもな構成は以下の通り。

■「ロボット教育の専門家・水川真教授のライントレース講座」構成
第1章:ライントレースロボットとメカトロ教育
第2章:マイコンの基礎
第3章:DCモータ
第4章:ロータリーセンコーダ
第5章:フィードバック制御

■関連サイト
2009.12.20 日本工業大とZMPなど、教育用大型ヒューマノイド開発、ボランティア授業などに活用へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/20nihon.html

2009.12.10 ZMP、センサ学習キット発売、モータ制御学習キットとの併用で実践的にセンサを学習
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/10zmp.html

2009.11.21 ZMP、入力装置の研究に使えるモーションセンサをSDKとして発売、Windows7に対応
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/21zmp.html

2009.11.18 ZMP、自律移動ロボットの研究などに使える画像認識アプリ開発環境の提供開始
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/18zmp.html

2009.11.06 ZMP、早大高西研の人間計測センサの事業化で合意、Windows7との連携で用途開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-zmpwin.html

2009.09.01 ZMP、組込みプログラミング学習キットにマトリックスLEDを追加
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090901-zmpled.html

2009.07.27 ZMP、ロボ教育フォーラム開催、学習意欲・座学の理解力の向上を狙った例が目立つ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090727-zmp-d4.html

2008.12.02 近大、ZMPの2足歩行ロボ教材を使った、大規模人数によるロボット競技会を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081202-zmp2-2.html

トレンドウォッチ
「人材供給というかたちでロボット業界は発展する! 
-メカトロニクス/ロボット検定の効果とスキル標準に向けた活動について-」
ロボテスト&ゼットエムピー 谷口恒社長に聞く
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/07/post-a5c9.html

2010/01/22 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.22 東大の佐藤教授ら、生活用品を必要なときだけ天井ロボが搬送するシステムを開発

東大

 東京大学の佐藤知正教授、森武俊准教授らの研究室は、冷水摂取や洗顔、読書などの生活行動に必要な用品(利用単位分)をコンテナに詰めて置き、操作盤で指示すると天井移動型のロボットが手元に搬送する生活サポートシステムを開発した。介護者などはコンテナに使った分の用品を追加するだけでよく、労働力の低減や効率化に結びつける。今後は天井ロボットの可搬重量を増やし、人の立ち座りも補助させたいという。

 システムは、2次元コードとカメラで自らや利用者の位置を把握して天井を移動するマニピュレータ機能付きロボットと、センサと無線タグでコンテナや中身の情報を把握する収納棚などで構成。日常の移動が困難なリウマチ患者や高齢者を対象に開発した。

 コンテナは小型で、飲料などが入る冷蔵庫型や、洗面台や鏡を備えた洗面用、DVD再生機など用途ごとに種類がある。利用者が必要なときに指示を出すと、天井ロボットが棚からコンテナを手元まで運ぶ。日常生活では約4,000個の物品が必要とされ、将来はそれらを用途別にストックすることも可能だ。

 介護者などは、時間的な制約がある中で要介護者にサービスを行う。開発したシステムはコンテナ内の用品不足がわかるため、その都度補充するだけで済む。要介護者は人から直接サービスを受けずに生活できることで自律的な生活に近づき、QOLの向上につながる。
 今後はシステムを安価にし、レンタル提供などを目指す。併せて、天井ロボットにロープを取り付け、利用者のベッドや車椅子からの移動をサポートする機能改善も図る。

■関連サイト
2009.08.31 「ユニバーサルな福祉機器」には無理がある、「移乗」と「移動」の分離が必要
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090831-d2ea.html

2009.08.28 理研と東海ゴム、移乗作業が行える介護福祉ロボ開発、触覚センサにより操作性向上
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090828-0df9.html

2009.08.27 ベーダ国際ロボ開発センター、電動車椅子または電動カートとして使える移動ロボ開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090827-be46.html

2009.07.28 福祉用具にRTを組み込むには人とサービスとの連携での効果を見て開発すべき
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090728-rt-b52.html

2009.05.28 日本ロジックマシン、要介護者の移乗を楽に行える介護用ロボをレンタル
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090528-0161.html

2009.05.22 早大、ロボットの研究拠点を設置、介護・福祉分野に向けた実用化を急ぐ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090522-d517.html

2009.04.13 米カーネギーメロンなど、QOL技術センター拡充、ロボ技術や画像認識などを活用
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090413-qol-49.html

2009.03.26 経産省、介護・福祉ロボットの普及に向け対応策、まずBtoB領域を推進
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090326-btob-2.html

先川原室長のロボヤマ話
第26回 第2回 つくば産産学連携促進市 in アキバ、「ビバリーヒルズ・チワワ」
http://robonable.typepad.jp/column/2009/03/262-in-943c.html

新産業の創造に挑む!なにわのロボット商人たち
第11回「将来的にはQOLの観点から、新たなRTの利用を提案したいですね」
~短納期かつ低価格なカスタマイズロボットを提案~ 菱田伸鉄工業 菱田聡さん
http://robonable.typepad.jp/roboist/2008/08/11qolrt-56ff.html

ロボナブル2008年4月特集 「失敗するロボットビジネス 成功するロボットビジネス」
Part1 ロボット開発で陥りやすい失敗パターン -現在ロボットビジネスが抱える問題-
http://www.robonable.jp/monthly/2008_04/p1.html

松下電器産業 「まずは単機能の道具型ロボットから」が、松下の開発コンセプトです
http://robonable.typepad.jp/robot/2008/04/post-5390.html

ダイヘン ロボットを看護の現場に適用するためには、その文化を変えることが大切です
http://robonable.typepad.jp/robot/2007/07/post_11de.html

2010/01/22 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.01.21 理科離れ対策は小学校時の好きな科目に影響、日本工学会の進路選択調査より

 理科・工学離れを防ぐには初等教育が重要。
 日本工学会http://www.jfes.or.jp/は、理系・文系職に進んだ社会人が、どのような理由で進路を選択したかを探るアンケートを実施(以下「小学校のときの好きな科目は?」を参照)。その結果、小学校時代に理科や数学が嫌いになると将来の進路決定に大きく影響することが分かった。初等教育で理系への関心を高めたり、苦手意識を取り除いたりすることが理系人材確保のカギになりそうだ。

 同学会の創立150年を記念した事業として、2009年6月に23~43歳の大卒以上の社会人男女を対象にキャリアに関するインターネットアンケートを実施。2,065人から回答を得た。
 まず、文系・理系双方の小学校時代から高校時代にかけての科目嗜好の変化を見ると、大学の理工系学部に進学した人の68.8%が小学校時代に算数好きであり、63.1%が理科好きだった。反対に、小学校時代は算数・理科嫌いだった人は約10%にとどまっている。一方、文系学部進学者は、小学校時代の国語・社会好きが50~60%にとどまり、嫌いだった人が15~20%いた。特に理工系学部進学者は、小学校時代の好きな科目・嫌いな科目に影響されることがわかる。

 理系科目の好き嫌いは固定しやすいこともわかった。小学校時代の算数好きの65%は高校時代も算数好きで、同じく理科好きも61%が高校時代も理科好き。小学校時代に算数・理科が嫌いだった人の70%が、高校時代にも数学・理科嫌いになっている。

 キャリア形成に対する親の職業との関係についての設問では、親が技術系・研究開発系の会社員の家庭だと理系・技術系研究職の人材が輩出されやすく、文系事務職系の人材になりにくいという傾向が見られた。だが顕著に強い傾向ではないうえ親の職業と得意科目の関係は有意な差が見られず、「理系キャリア以外は明確な影響が見られない」(関係者)としている。

 また、大学での各学部への進学理由では、理系・文系に傾向の違いが見られた。共通して理由の1位だった「学ぶ内容に興味・関心がある」は、理系第1志望者の方が10ポイント以上文系より高かった。2番目以下の「専門知識を深めたい」、「科目の得意・不得意や好き・嫌い」という理由をあげた割合でも、理系第1志望者が文系志望より20ポイント以上高かった。
 ただし、理系学部に進学して理系職に就いた人と、文系学部進学者で文系職に就いた人の満足度を聞くと、ほとんど差が見られなかった。一般的に言われる「理系は大学時代大変だった割に報われない」という説と関係があると考えられる。

■小学校のときの好きな科目は?
●理工系回答者(1,070人)
国語系科目:20.2%
算数系科目:68.8%
社会系科目:24.5%
理科系科目:63.1%
その他科目:14.6%
特に、なし: 5.9%

●文系回答者(995人)
国語系科目:49.3%
算数系科目:41.7%
社会系科目:50.1%
理科系科目:27.3%
その他科目:22.4%
特に、なし: 6.6%
(※いずれも該当する科目を2つまで選択)

2010/01/22 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.21 東北経済局、画像情報処理で研究会、地域企業の自動車産業への参入を促進

 東北経済産業局は、画像情報処理分野で地域企業の自動車関連産業への参入を促進するために
「マシンビジョン研究会」を今年度中に設立する。画像処理やセンサ技術を手がける企業や大学関係者を会員に、セミナーや勉強会、メーカーとのマッチング活動などを計画。歩行者との衝突を回避する自動車前方視認システムなどを研究し、東北発の新技術を創出して自動車分野での応用を目指す。

 会長には東北大学大学院情報科学研究科の青木孝文教授が就任予定。青木教授は複数の画像を組み合わせて解析する「画像マッチング技術」を研究しており、こうした技術の実用化を目指す。
 研究会設立は、東北経産局の産業クラスター形成プロジェクト「TOHOKUものづくりコリドー」の一環。同局は26日に仙台市青葉区の仙台商工会議所で「先進的画像処理技術公開セミナー」を開き会員を募集する。セミナーへの参加・問い合わせは、TOHOKUものづくりコリドー推進組織のインテリジェント・コスモス研究機構[TEL(022)279-8811]まで。

■関連サイト
2008.06.24 広島県、画像処理活用研を立ち上げ。幅広い業種への普及を促進
http://robonable.typepad.jp/news/2008/06/20080624-d461.html

2010/01/22 | 個別ページ

2010.01.21 独マックス・プランク研究所など、6本足で自律歩行する昆虫ロボットを開発

 ドイツのマックス・プランク研究所(ゲッティンゲン)、ゲッティンゲン大学、ベルンシュタイン計算神経科学センターなどの研究グループは、昆虫にヒントを得た6本足の自律ロボットを開発した。

 カオス制御の仕組みを採り入れており、1個の簡単な制御回路で複雑な動きのパターンを創出することができる。搭載するセンサとモータはそれぞれ18個。上り坂や下り坂、起伏はじめ路面の状況に応じて効率的に歩けるよう、制御回路が歩き方やスピードをそのつど判断する。さらに、障害物を避けながら、光にも反応する。脚が穴にとらわれたような場合にも脚をジタバタさせて窮地を脱することができる。
 学習機能も備えており、ある上り坂で消費エネルギーが最小となる歩き方を覚えると、次回から同じ角度の上り坂では同じ歩き方を試みるようになる。(ネイチャー・フィジクス)

■関連サイト
2008.12.05 ベルギー・ULB、災害救助用昆虫ロボット開発へ
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081205-ulb-5a.html

2010/01/22 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.21 仏ロボット研究所、大阪などを訪問、企業や研究機関の誘致、ビジネス交流につなげる

 大阪市は、フランス国立科学研究センター傘下のISIR(Institut des Systemes Intelligents et de Robotique イジール・インテリジェントシステム・ロボティクス研究所)の所長らが21と22日の両日、大阪などを訪問すると発表した。ISIRのほか、フランステレコム、BPNパリバ銀行などが、ロボットラボラトリーや大阪大学大学院の浅田研究室、ATRなどを訪れる。
 大阪市は市内の先端ロボット研究と関連産業情報発信に力を入れており、今回の訪問を機にフランスのロボット産業との交流と企業・研究機関の誘致につなげたい考え。

■関連サイト
2010.01.20 ロボラボ、3月3日と4日にRT応用製品の商談会、RFID応用製品やデジサイなど出展
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/20robo-rabo.html

2010.01.12ロボラボ、2月に計14のRT活用製品・サービスの実証実験を実施、技術マッチング会も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/12robo-rabo.html

2009.11.06 ロボラボ、Segway活用コンテスト最優秀賞にティーツーアル、ARによる位置情報提供
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091106-segway.html

2009.01.28 ホンダと阪大が包括提携、ASIMOの実用化に向け共同研究を進める
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090128-asimo-.html

2010/01/22 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.20 FA機器メーカー、サーボの受注回復、制御機器に納期遅れ、中国市場の需要増が要因

 FA機器の需要回復が顕著になってきた。FAシステムや産業機械で利用されるサーボモータは、主要メーカーの受注が軒並み回復してきている。一方、各種制御機器類では、材料となる電子部品の品不足から一部で納期に遅れが生じている。いずれも中国市場の需要回復が要因。今後の本格回復につながるかどうかが注目されている。

 三菱電機の2009年10~12月におけるサーボモータの受注は、リーマン・ショック以前のピーク時(2008年7~9月)の8割にまで回復した。2009年1~6月にはピーク時の半分にまで落ち込んでいたものの、「電子部品実装機や半導体製造装置の需要が戻ってきた」(広報部)ことから、かなりの水準にまで戻した。
 同じく、安川電機の2009年12月における受注は、ピーク時だった2008年度上期の73%にまで回復した。「工作機械を除く産業機械全般の受注が戻ってきた。2009年度第4四半期も着実に戻したい」(東京総務部)としている。山洋電気でも半導体製造装置や産業用ロボット向けサーボモータの受注が回復。2009年12月からは、同年1月に稼働したばかりのサーボモータの生産拠点・神川工場(長野県上田市)で休日出勤を組み合わせたフル稼働が続いている。

 一方、一部の制御機器類では、電子部品の品薄から納期遅れが発生した。ある大手制御機器メーカーでは、化学プラントや工業炉などの温度制御に用いる温度調整計の納期が1カ月程度遅延している。コンデンサなどの入手が間に合わないことが原因。別の大手制御機器メーカーでも、各種コントローラなどの基板に実装する小型トランスで発注量の3割程度が納期通りに納品されない状況。製品の納期にも影響があるという。

 電子部品の品薄は各社とも、量産が見込まれる中国向け家電製品などに優先的に流れていることが原因と見られる。リーマン・ショック後の需要急減時に急に発注量を絞り込んだ反動で、手当が難しくなったことも一因だ。FA機器の需要回復と部品不足はともに中国市場の影響を受けたものであり、今後も中国市場がカギを握っていると言えそうだ。

■関連サイト
2010.01.13 安川電機、中国から溶接ロボット200台強を受注、第一汽車の高級車「紅旗」向け
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/13yaskawa.html

2009.10.21富士経済、09年の産ロボ市場は前年比64%の2,482億円、サービスロボ市場は08年は77億円、12年には231億円に【グラフ付】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/200910200964248.html

2010.01.07 安川電機の利島社長、環境関連は中国などのアジア地域で受注を拡大していく
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/07yaskawa.html

2010.01.06 ファナックの稲葉社長、二番底は心配していないが地道なコストカットは継続する
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/06funuc.html

2010/01/20 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.01.20 ロボカップジャパンオープン5月2~4日に大工大で開催、アダルトサイズクラスを新設

はじめ

 ロボカップ日本委員会は、5月2~4日に大阪工業大学との共催により同大学の大宮キャンパス(大阪市旭区)で自律移動ロボットによるサッカー大会「ロボカップジャパンオープン2010」を開催する。大学との共催は初めて。海外を含む250チーム900人が参加を予定しており、目標来場者数は3万人。

 参加チームの技術力の向上を受け、人型ロボットヒューマノイドリーグに身長130~160cmのAdult Sizeクラスを新設(写真は昨年登場した2m超の大型ヒューマノイド)。身長60cmまでのKid Sizeと130cmまでのTeen Sizeに加え、計3クラス制となる。昨年までは100~160cmがTeen Sizeだった。
 Kid SizeとTeen Sizeでは複数ロボットによるサッカーの試合を、Adult Sizeではボールを拾って投げるスローイングなどのテクニカルチャレンジを行う。

 

■関連サイト
2009.05.11 ロボカップ・ヒューマノイドリーグ、千葉工大などのCIT Brainsが完全優勝
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090511-cit-br.html

2009.05.08 ロボカップジャパンオープン2009大阪開催、2m超の大型ロボも参戦
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090508-20092m.html

2008.08.22 TeamOSAKA、ロボカップ世界大会優勝を平松大阪市長に報告
http://robonable.typepad.jp/news/2008/08/20080822-teamos.html

2008.07.22 TeamOSAKA、ロボカップ世界大会でベストヒューマノイド賞獲得。チームとしては5連覇
http://robonable.typepad.jp/news/2008/07/20080722-teamos.html

記者ルポ
今後は、より高度な認識技術や行動選択が求められている「ロボカップジャパンオープン2008沼津」
http://robonable.typepad.jp/report/2008/05/2008-2491.html

2010/01/20 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.20 ロボラボ、3月3日と4日にRT応用製品の商談会、RFID応用製品やデジサイなど出展

 ロボットラボラトリーは、3月3日と4日に大阪市の大阪産業創造館で、商業施設や公共施設などで集客や販促、業務の効率化に役立つRT(Robot Technology)応用製品およびサービスの展示商談会「技術革新フェア2010」を開催する。事前登録制となっており、産創館Webサイトから申し込みを行う。参加費は無料。

 ロボラボでは、これまでに商業空間におけるロボットやRTの活用方法を検討する研究会を立ち上げたり、RT保有企業が施設運営者に向けてRT活用サービスを提案するマッチング会を開催したりしてきた。これらの成果を一堂に集めた展示商談会を開催することで販路の拡大を図る。
  13社(以下参照)が出展を予定しており、病院や銀行などで行列の待ち時間に合わせたコンテンツを配信するデジタルサイネージや、店舗棚から顧客が手に取った商品に合わせたコンテンツを提供する電子POP、実際に着用しなくても試着シミュレーションができるサービス、RFIDを利用した物品管理システムなどが展示される。

■出展予定企業および展示品
・アイテック阪急阪神「UHF帯RFIDを利用した物品管理システム」
・イースト「デジタルサイネージ運営サポート」
・高電社「ホームページ自動翻訳システム」
・ジャトー「待ち時間案内システム」
・ソフトウェアエンジニアリング「用紙を差し込むだけでオリジナルの操作パネルが作れるタッチパネル」
・大日本印刷「店頭販促サイネージ」
・ディジ インターナショナル「遠隔監視・管理プラットフォーム」
・デコラティブシステム「ウインドウを利用した映像表現」
・動楽研究所「パーソナルモビリティと位置情報の連携による観光スタイル」
・ニューラルイメージ「生体網膜の処理を模擬した省エネ・小型・リアルタイム画像処理センサ」
・菱田伸鉄工業「外乱下でも空中静止可能な目視検査用ロボット浮遊カメラ」
・PFU「バーチャルフィッティングシステムでのカスタマエクスペリエンス」
・プロスパー・コーポレーション「複数人が参加できるTV電話サービス」

■関連サイト
2010.01.12ロボラボ、2月に計14のRT活用製品・サービスの実証実験を実施、技術マッチング会も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/12robo-rabo.html

2010/01/20 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.19【コラム】2009年のパラレルリンクロボの市場規模は79億円に拡大、富士経済・武林氏

 ロボット業界にとって非常に厳しい一年となった2009年が終わり、2010年が始まりました。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、中国などアジア市場での需要拡大や、太陽電池や電動自動車などの環境・エネルギー関連製品といった新規分野の開拓、組立工程など新たなワークでの採用、設備投資の若干の回復など明るい兆しが見えつつあります。
 今回は2010年の需要回復に期待を込めつつ、冷え込んだ産業用ロボット市場の中では数少ないホットな市場として2009年に注目を集め、今後の市場拡大が期待されるパラレルリンクロボットを中心に紹介します。

パラレルリンクロボットの注目が高まる!

 パラレルリンクロボットは当社の2009年版のレポートでも産業用ロボット市場の新規品目として取り上げました。このほかロボナブル上でも何度か取り上げられていますし、昨年11月末開催の「2009国際ロボット展」でも複数社から出展されていたことから、すでにご存知の方が多いと思います。
 従来のスカラ型ロボットや垂直多関節ロボットを「シリアルリンクロボット」とカデゴライズするのに対し、並列(パラレル)リンク構造を持つロボットを「パラレルリンクロボット」と定義しています。パラレルリンクロボットは、シリアルリンクロボットと比較して高価ですが高速な動作が可能で、これまでにも、おもに欧米の食品・医薬品業界の包装工程などを中心に採用されてきました。ところが、わが国では必ずしも馴染みのあるロボットではありませんでした。

 では、まずはそのパラレルリンクロボットの市場規模推移を見てみましょう。
 2008年のワールドワイド実績では31億円程度の規模でしたが、2009年には約2.5倍となる79億円にまで急拡大する見込みで、その後も着実に成長を続けることが期待されます。
 では、この新しいロボットというわけではないパラレルリンクロボットが、なぜ今になって、特に日本市場で注目され、実績を拡大させているのでしょうか? その理由を紹介します。

 詳細はこちら(「富士経済アナリストが斬る!ロボット市場の実状2009『第2回 期待大のパラレルリンクロボットとこれからの産業用ロボット業界』」)から。 

■関連サイト
富士経済アナリストが斬る!ロボット市場の実状2009
第1回 2008~2009年の産業用ロボット市場の動向は?

2010/01/19 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.01.19 不二越、9年ぶり当期損益74億円の赤字、2010年11月期は25億円の黒字を見込む

 不二越が18日に発表した2009年11月期連結決算は売上高1,075億円(前期比47.5%減)、営業損益32億円の赤字(前期は155億円の黒字)、経常損益50億円の赤字(同139億円の黒字)、当期損益74億円の赤字(同83億円の黒字)だった。当期損益の赤字は2000年11月期以来9年ぶりとなる。

 産業機械業界全体の落ち込みに伴い、油圧機器やロボット、工作機械などの売上高が半減した。固定費・販管費の削減などで約200億円のコスト削減を進めたものの販売量の減少分をカバーできず、営業赤字となった。配当は6円50銭減配の1円50銭。

 2010年11月期は「新興国を中心に需要回復が鮮明」(本間博夫社長)と見て新興国市場の拡大やエネルギー・インフラ関連の需要を取り込み、売上高1,300億円(前期比20.8%増)、営業損益55億円の黒字、経常損益35億円の黒字、当期損益25億円の黒字を見込む。配当は未定。

■関連サイト
2009.11.03川重、当期赤字62億円、産ロボなど汎用機事業は売上高713億円減、166億円の赤字
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/20091103-627131.html

2009.10.29 ファナック、4~9月期の当期利益85%減、ロボット部門は前年比47%減
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091029-498547.html

2009.10.19 安川電機、2010年3月期見通し、当期赤字50億円に改善、ロボット事業はいまだ苦戦
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091019-201035.html

2009.07.06 不二越、2009年11月期見通し、9年ぶりの当期赤字に修正
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090706-200911.html

2009.04.20 不二越、久留米の新工場計画を白紙撤回、ロボサービス拠点の移転などを予定
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090420-33b6.html

2009.01.26 不二越、08年11月期の経常益8.7%減の139億円、非正規社員350~500人削減へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/01/20090126-081187.html

2010/01/19 カテゴリー: 2.産業ロボットニュース | 個別ページ

2010.01.19 IRS、災害対応ロボティクスシンポジウム開催、学術業績賞に阪大の多田隈助教

シンポ

 国際レスキューシステム研究機構(IRS)は「災害対応ロボティクスシンポジウム」を開催し、第5回競基弘賞授賞式を行った。災害時に活躍するレスキューロボットの開発事例を紹介するシンポジウムでは京都大学の松野文俊教授らがロボットを展示し、講演を行った(写真)。ロボットが被災した建物内の地理情報を収集するなど最先端の事例が紹介され、参加者との間で実用化に向けた課題などが議論された。

 授賞式では田所諭会長が「次のステップとして人が実際に救助されたという実績をつくることが重要」と、震災から15年の節目を迎えての思いを述べた。
 学術業績賞には大阪大学機械工学専攻の多田隈建二郎助教が、技術業績賞には産業技術総合研究所 情報技術研究部門の下羅弘樹テクニカルスタッフが、学術貢献賞にはテキサスA&M大学コンピューターサイエンス&エンジニアリング部門のRobin Murphy(ロビン・マーフィー)教授が選ばれた。


■関連サイト
2009.11.23 IRS、レスキューロボ向けドアノブ開放マニピュレータ開発、簡素な3段式収納型を採用
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/23irs.html

2009.09.11 ながおか次世代ロボ産業化機構など、レスキューロボを研究用途向けに販売開始
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090911-fc49.html

2009.09.04 東北大の田所教授、レスキューロボの半自律不整地踏破機能や遠隔操縦技術を紹介
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/20090904-e3d0.html

2009.07.21 レスキューロボットの特殊災害対応車への配備はそう遠くはないはず
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090721-1a43.html

2009.07.15 IRSなど、新型レスキューロボット公開、マニピュレータによるドアの開放を披露
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090715-irs-cb.html

2009.07.06 テムザックのレスキューロボ、北九州消防局に正式配置、消防ロボの共同研究へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090706-88a3.html

2009.05.12 IRS、NEDO継続事業として開発を進める遠隔操作ロボの実証実験を公開
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090512-irsned.html

2009.02.16 NEDO、戦略的先端ロボ要素技術開発プロの継続事業を発表、早期事業化を目指す
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090216-nedo-6.html

2008.12.09 IRSなど、初となるサービスロボット中級安全技術者認定講座を12日より開催
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081209-irs12-.html

2008.01.21 IRS、安全工学研究所など、わが国初となるサービスロボット安全技術認定講座を実施
http://robonable.typepad.jp/news/2008/01/20080121-irs-01.html

国際レスキューシステム研究機構 田所 論 人命救助の道具としてのレスキューロボット
http://robonable.typepad.jp/robot/2006/12/post_1eec.html

2010/01/19 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.18 マテック八尾、八尾ロボコンのプレ大会開催、製作したロボ検証、本戦は2月13日

写真

 大阪府八尾市の中小製造業などで構成される異業種交流グループ「マテック八尾」のロボット分科会は16日、「第2回 八尾ロボコン」のプレ大会を開催した。参加を予定する計10チーム(1月15日現在)が顔を揃え、製作したロボットの動作検証や操作訓練などを行った。本戦は2月13日開催の「第2回八尾ロボットフェア2010」の一環として13時30分より実施される。

 八尾ロボコンおよび八尾ロボットフェアは、八尾市民にロボットに触れ合う機会を提供し、その可能性を理解してもらうのが目的。モノづくり人材の確保で成果を上げつつある。また、参加企業がロボット関連技術を蓄積し、ロボット産業への参入を促す狙いもある。今年で2回目の開催となる。

 今回の競技課題は、大和川に見立てた川ゾーンからゴミを回収し、得点ゾーンに搬送すること。「粗大ゴミ(アルミ立方体)」「複雑ゴミ(アルミ正四面体)」「スチール缶」「アルミ缶」の4種類のゴミがあり、得点ゾーンに回収すると、それぞれに4点、10点、2点、4点の得点が与えられる。3分間でより多くの得点を上げたチームが勝利となる。競技終了時にロボットがゴミを保持している場合でも、川ゾーンから出ていれば半分ずつの得点が与えられる。なお、各チームには子供を3名以上参加させることを義務づけており、ロボットの操作は子供たちが行う。

 ロボットの制限は、競技開始時にサイズが600(縦)×600mm(横)×1,000mm(高さ)の立方体に収まっており、重量は30kg以下。それ以外には総製作費が16万円以下に規定されている程度であるため、それぞれにアイデアを盛り込んだ様々なロボットが登場した。
 「若ごぼう」チームは、マスター・スレーブ方式で6軸垂直多関節アームを操作してゴミ回収を行うロボットを披露した(動画1)。マスター側となる操作部とスレーブ側となるロボットアームは同じ軸構成としており、手で操作(入力)した角度情報を伝えることで同じ動作をさせる。マスター側の軸構成が少々複雑なため当初、操作体験をした子供は扱いにくそうだったが、後半では複雑ゴミを扱えるにまで使いこなしていた。

  これに対し、プレ対戦した「竹の子ジュニアロボクワ△(三角)」は競技開始と同時に折り曲げたバーを開放し、それに粗大ゴミを引っかけて回収する様子を披露した(動画1、動画2)。複雑ゴミは、本体前方に設置したエア吸着機構で回収する。
 さらにシンプルな構造を披露したのが「河内のQ太郎」チームで、本体前方の回転機構によりゴミを一気に回収し、得点ゾーンでは逆回転して排出するロボットを披露した(動画2)。競技終了時でも本体内に多数のゴミを保持することができ、シンプルながら高い得点能力を示した。そのほか大阪工業大学の「OITエンジュニア」チームが、ハサミのようなロボットアームでピッキングし、本体後方の荷台に積載して回収するロボットを披露した。

 プレ大会は、大会本番までまだ1カ月近くあり、実際に動作検証などができたのは半数程度にとどまった。残り約1カ月で完成し、本番に備える。なお、八尾ロボフェスタでは八尾ロボコンの開催のほか、協力する大阪産業大学や大阪工業大学、奈良高等専門学校が展示ブースを出展し、それぞれの研究成果を紹介する。

動画1 若ごぼうチーム(右)と竹の子ジュニアロボクワ△(左)のプレ対戦。若ごぼうチームのロボットアームは、開発費の上限を考慮し、昨年出場したロボットのものを流用している。また、駆動系には電動アシスト自転車のモータやチェーンを活用している。本来、スレーブ側に先端位置の情報が伝わればよいので、マスター側の軸構成をもっと簡素にすれば扱いやすいと思われる。操作は2人で行い、ロボットアームと駆動系それぞれを操作する。

動画2 河内のQ太郎チーム(右)と竹のジュニアロボクワ△(左)のプレ対戦。河内のQ太郎チームはシンプルな方法ではあるが、ゴミの回収能力は群を抜いており、優勝候補に挙がっている。

■「第2回 八尾ロボットフェア2010」概要

■関連サイト
2009.10.14 マテック八尾、小さなロボット博を開催、操作体験など体験重視の授業で好評
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091014-cab0.html

2009.05.12 マテック八尾ロボ分科会、環境ロボット開発、ハンドで資源ごみを判別
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090512-39d1.html

2009.02.18 大阪府八尾市の中小企業30社、21日に第1回八尾ロボコン開催
http://robonable.typepad.jp/news/2009/02/20090218-30211-.html

2008.09.22 小中学生向けロボット教室、大阪・八尾市でスタート
http://robonable.typepad.jp/news/2008/09/20080922-666f.html

2008.08.04 来年2月に大阪府八尾市で独自のロボットコンテスト開催
http://robonable.typepad.jp/news/2008/08/20080804-2-edb3.html

トレンドウォッチ
大阪・八尾に見る、ロボットを利用したモノづくり人材の環流
-ロボット産業の育成ばかりが雇用創出につながる施策ではない-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/08/post-adb9.html

新産業の創造に挑む!なにわのロボット商人たち
第20回「次代のモノづくりを担う子供たちを育てるのが僕らの夢!」
~ロボット教室、ロボコン開催を通じてロボットの街を目指す~
鈴木謙三さん(たくみ精密板金製作所)、温川政佳さん(関西クラウン工業社)
http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/01/20-d4c0.html

2010/01/18 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.18 来月2日に世界ものづくりサミット開催、生活者視点によるユーザー・イノベーション議論

 大阪市は2月2日に「世界ものづくりサミット2010」を、大阪市中央公会堂で開催する。デンマークおよび米国の行政・企業関係者をはじめ、パナソニックや大和ハウス工業、北陽電機、大阪大学などが参加する。

 「ユーザー・イノベーション」をテーマに議論する。産学官連に生活者の視点を加味したモノづくりの概念であり、これを切り口とした売れるモノづくりや中小企業への普及啓蒙活動などを議論する。今回で5回目の開催となる。
 パネルディスカッションには、デンマーク産業・建築局のソーレン・テーゲン・ビーターセン局次長、米国IDEO社のトム・ケリーゼネルマネージャーらが参加。デンマークは医療・介護機器の開発に力を入れており、大阪市内の関連企業との交流を見込んでいる。国内からは、パナソニックの牧野正志取締役や大和ハウス工業の小川哲司副社長、北陽電機の尾崎仁志社長らの参加が予定されている。

 当日は、5日まで隣接する大阪市役所で次世代ロボットテクノロジー(RT)を活用した製品・サービスに関する計9件の実証実験が予定されている。「ロボットによるサービス例を見てもらうことで相乗効果を出したい」(産業振興部)としている。

■「世界ものづくりサミット2010」シンポジウム
・14:30「あいさつ」(平松邦夫大阪市長)
・14:35「開会に当たって」(鷲田清一大阪大学総長)
・14:50「基調講演」(トム・ケリーIDEOゼネラルマネージャー)
・15:30「事例紹介」(ソーレン・テーゲン・ビーターセンデンマーク産業・建築局次長)
・16:00「パネルディスカッション」(出席予定者:ソーレン・テーゲン・ビーターセンデンマーク産業・建築局次長、トム・ケリーIDEOゼネラルマネージャー、アレン・マイナーサンブリッジ・パートナーズ ゼネラルパートナー、森栗茂一大阪大学教授、保志場国夫三菱UFJリサーチ&コンサルティング部長兼主任研究委員)

■「世界ものづくりサミット2010申込書をダウンロード」

■関連サイト
2010.01.12ロボラボ、2月に計14のRT活用製品・サービスの実証実験を実施、技術マッチング会も
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/12robo-rabo.html

2010/01/18 カテゴリー: 3.その他ロボット関連ニュース | 個別ページ

2010.01.15 安全規格がないのでロボを販売できないは言い訳、既存規格でも安全性確保は可能

  テュフラインランドジャパンの杉田吉広氏は、「第10回 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会」(SI2009)にて次世代ロボットの安全性確保について講演し、対応する安全規格がない中でも、既存の規格の意図を理解し、設計に反映すれば安全性を確保できるとの考えを示した。また、そのためには本質安全設計の確保に加え、ロボットの仕様や使用条件、安全状態の明確化が必須になることも説明した。

 次世代ロボットの国際安全規格はISO/TC184/SC2の技術委員会で作成中であり、ドラフト段階にある。正式版の策定は2012年以降になると見込まれている。そのために次世代ロボットの安全性の確保は困難との考えが多く、製品化できない理由にされている。これに対し、杉田氏は「言い訳に過ぎない」ものであり、既存の規格を的確に反映すれば安全性の確保は可能としたうえで開発時に留意点を紹介した。

 1つは、ロボットの仕様や使用条件の明確化である。ISO 14121-1/JIS B 9702で規定されているリスクアセスメント(RA)の手順で第一に取り組む内容で、一般に制限を小さくすると想定される危険源および危険事象は多くなり、制限を大きくすると少なくなる。ところが、(産業用途の)機械設計では、エンドユーザーが使用条件などを明かさないといった事情があり、これらが明確にされないままRAが実施されている例が多いという。
 使用者などを制限すると、使用時の自由度が損なわれるかもしれないとしながらも、例えば、年齢制限を設けることで不必要なアクセスを考慮しなくてもよい場合があり、次世代ロボットの開発では必須の取り組みであることを説明した。

 また、これに関連すると杉田氏の論文では、機能安全規格IEC 61508による安全の証明に時間がかかる要因は、危険事象が不明瞭なために生じる製品全体の安全要求と制御システムの要求レベルとの不整合にあるとしている。ゆえに、制御システムの開発時間を短縮するためには制御対象を明確にし、その事象のリスクに対応する制御レベルを決定しておくことが必要であると指摘した。

 2つ目は、安全状態の積極的な開示である。例えば、エレベータでは落下という最大の危険を回避するために安全に停止するという措置をとる。結果、搭乗者がエレベータに閉じこめられることになるが、「安全に停止」しているというエレベータの安全状態を周知できていないために、ネガティブな報道につながっている。
 こうした事態を避けるために、開発側が現状技術で実現できる安全状態、すなわちリスクを積極的に開示していくことが必要との考えを示した。

 講演では、次世代ロボットの安全性の確保では本質安全設計をはじめ3ステップメソッドの実践を基本としつつ、既存の国際安全規格への対応により次世代ロボットの安全性の確保は可能であることを強調。その際、適用する次世代ロボットの仕様および使用条件を明確にしたうえで規格の要求を適用させることが必要であり、危険事象の抽出とそのリスクレベルを適切に見積もることが求められるとの見方を示した。また、開発途中で得た知見を規格に盛り込むことにより有益な規格にできるとの考えも示した。

■関連サイト
2009.12.15 生活支援ロボ実用化プロ、事業仕分け対象の影響で暗雲、100%国費の基準が不明
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/15robo.html

2009.12.05 IRSと安全工学研、1月29日からサビロボ安全技術者認定講座、掃除ロボを使ったRAも
http://robonable.typepad.jp/news/2009/12/05service.html

2009.10.17生活支援ロボ安全研究施設整備事業8,000万円減額、施設整備の執行停止の影響
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091017-8000-6.html

2009.10.16 パナソニック、ロボット単体での機能安全の確保は困難、インフラとの連携により保証
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091016-9c9f.html

2009.05.07 経産省、産総研に生活支援ロボの安全研究拠点を設置、7億円の予算を確保
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090507-7-fb76.html

トレンドウォッチ
「残留リスクをユーザーが受け持つような仕掛けが必要」
-次世代ロボの安全性を確保するには?(モノづくり推進会議 ロボット研究会公開討論会より)-
http://robonable.typepad.jp/trendwatch/2009/04/post-8804.html

サービスロボットの安全トレンド
その1 新しい安全の概念「機能安全・IEC 61508」を理解する
第1回 機能安全が登場した背景
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/11/iec_61508_b3fa.html 

第2回 IEC 61508に基づく機能安全設計
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/11/iec_61508iec_61_4537.html

第3回 機能安全の認証取得と産業用ロボットの安全における位置づけ
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/12/iec_61508_8552.html

その2 議論が進む!サービスロボット関連の国際規格動向
第1回 国際標準化に向けた審議動向と検討内容
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/12/post_aab9.html

第2回 パーソナルケア・ロボットの安全規格(最終回)
http://robonable.typepad.jp/trend/2007/12/post-951b.html

2010/01/15 カテゴリー: 1.サービスロボットニュース | 個別ページ

2010.01.15 大日本印刷と内村、ICタグでボルトの弛みを検知するシステム開発、点検作業を効率化

大日本

 大日本印刷と内村は、ICタグでボルトやナットの弛みを検知する「ICボルトシステム」(写真)を開発した。ICタグ内蔵センサをボルトなどに取り付け、リーダをかざすだけで弛みを検出したり点検履歴を管理したりすることができる。センサ500個、リーダライタ1式、PDA1台のセットで、価格は480万円から。輸送機器や産業機器、設備機器市場や社会インフラの点検整備に向けて販売し、2010年度に2億円の売り上げを目指す。

 ICタグ内蔵のセンサによりボルトやナットの弛みを検知できるのが特徴。センサは機器本体に接着する下部リングと、ボルトやナットと一体で取り付ける上部リングから構成され、それぞれに小型ICタグが付加してある(下図)。また、上部リングの裏側にはアルミ箔が貼り付けてある。
 ボルトが弛むと上部リングも一緒に回転し、下部リングのICタグがアルミ箔で隠されることでリーダとの交信不能になる。このような仕組みにより、交信が遮断されたときは「弛みがある」とし、交信可能であれば「弛みはない」と判定する(下図)。上部リングのICタグにはボルトのID情報が記録してあり、これをもとに点検履歴の記録や更新を行う。

 各種設備機器のボルトやナットの弛みの状況を確実に把握することができ、安全性の向上につながる。また、熟練作業者でなくても簡単かつ短時間に点検することができ、点検整備コストの大幅な低減も見込まれる。さらに、無線ネットワークを利用することで遠隔地からのリアルタイムでの監視や、弛みが発生した場合の各種警報の表示、危険箇所での点検作業の開放も期待される。

大日本

 

 

 

 

 

 

 

■関連サイト
2009.06.12 コマツ、KOMTRAXを産機事業に応用展開、今秋にも納入産機を遠隔管理
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090612-komtra.html

2009.03.02 日立と明電舎、工場の省エネや店舗の衛生管理のための遠隔監視ASP事業で提携
http://robonable.typepad.jp/news/2009/03/20090302-asp-3a.html

ロボナブル2008年9・10月特集
顧客行動の“見える化”にRT(Robot Technology)の役割を埋め込め!
PART1 顧客行動を捉えるところにこそRTの重要な用途がある
コマツ「KOMTRAX」
http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p1.html#p001-01

森精機製作所「MORI-NET Global Edition」
http://www.robonable.jp/monthly/2008_09_10/p1.html#p001-02

2010/01/15 カテゴリー: 4.ロボット要素技術ニュース | 個別ページ

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