身の回りで起こる「ニュース」に近づいて写真を撮り、その簡単な説明文をつくる「ジャーナリストロボット」を東京大学のグループが試作した。街ダネを拾う記者と同様に何がニュースかをロボット自身が判断し、ニュースの現場まで移動して撮影する。まだ自由に街中を走れず、人に質問もできないが、将来、本物の記者、ジャーナリストの強力なライバルに育つかもしれない。
試作したのは東大の原田達也講師、松本理恵大学院生、中山英樹大学院生、國吉康夫教授ら。(1)日常と違う、珍しいできごとか(2)ロボットを使う人にとって興味がわくできごとか―の二つの基準に基づきロボットがニュースの価値を判断する。何が日常かはロボットが移動しながら体得し、使う人の興味の対象はあらかじめ学習させる。
ニュース性が高そうと判断すればニュースの現場に近づき、一定の基準を超えたとき撮影する。実験では「数人が集まって見ている廊下のポスター」や「研究室でギターを弾いている人」を発見し、現場に近づいて写真を撮影。簡単な写真説明文を英語でつくった。
ロボットは成人の下半身程度の高さで、電動2輪車「Segway(セグウェイ)」を土台に用いた。 ニュースの選別から取材、記事執筆までの全過程の自動化を目指しており、07年中に屋外実験を始める。


