大和ハウス工業は開発を進めている住宅床下点検ロボット(写真)を、08年4月をめどに全国の93事業所のほぼすべてに配備する。住宅床下の定期検査などに使用可能で、モニター画面を通じて目視できる。現在、製品化に向けた試験を行っており、工務店向けに外販も検討する。
床下点検ロボットは目視確認を作業員の代わりに行う。千葉工業大学、筑波大学と共同で06年10月に開発を始めた。無限軌道で移動し、搭載したカメラで撮影した映像を別の場所のモニターで確認可能。同ロボットを使えば、居住者も床下状態をチェックできる。価格は未定だが、100万円以下の設定を予定。
現在は実証試験の段階で、08年4月ごろに事業所への配備と量産化に踏み切る計画。同社は住宅購入者のサポートサービスとして、作業員が5年ごとに床下部分の水漏れや配管状態などをチェックする。そこで作業員の安全や負担軽減を目的に、点検ロボットの開発に着手した。実用化後は協力会社への委託による生産を計画している。