富士重工業(http://www.fhi.co.jp/)はツムラ(http://www.tsumura.co.jp/)と共同で、CCDカメラを活用した走行技術を用いた、新型連結式搬送ロボットシステムをツムラ静岡工場に導入した。初期コストが1,300万円程度で、AGVなどの導入コストを比較して約半分程度に抑えることができる。
ツムラは、2008年度に同工場の下流容器交換用として1台を、製品搬送用として1台を導入する。2009年度には、茨木工場で14台の導入を検討するほか、他拠点での活用も視野に入れる。また、富士重工は年間5システムの外販を計画している。
ツムラでは以前より、静岡工場の医薬品下流製造工程4ラインに連結式搬送ロボットシステムを導入している。労働生産性の向上や夜間の無人化作業による増産効果、異物混入などのリスク軽減による品質確保などの成果を上げていた。
同ロボットシステムは、コンパクト設計でありながら200kgの重量物を連結して搬送することができ、連結部のみを同一型に揃えておけば、サイズや形状の異なる搬送物を搬送できるという特徴がある。
今回導入した新型ロボットシステムは、軌道ルートの検出にCCDカメラ技術を採用。天井に設置した色テープを認識しながら自律走行する。また、位置決め精度が要求される場所には、磁気ピンを設置することにより精度を補完する技術を採用した。
天井に色テープを設置するため補修は不要となるうえ、設置作業および期間の効率化を図ることができる。初期コストの大幅な低減を可能にした。
新型システムは、複数の包装ラインから段ボール詰めされた製品を、離れた場所にあるロボットパレタイザーまで搬送する作業に活用しているという。
ツムラでは、上述の通り、包装ラインなどにすでに導入している。人手による搬送作業をなくすことにより24時間操業が可能となり、生産量が約30%向上した。また、ラインの従業員を約半分に削減することができ、「2年半で設備投資の回収が見込める」(ツムラ)という。
富士重工は導入に当たり、リスクアセスメントの実施に加え、導入先となるツムラ従業員への教育、ロボット保険の加入など使用環境の整備を図っているという。
なお、導入した新型システムは、経済産業省の「サービスロボット市場創出支援事業」および「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」を活用して開発した。


