大和ハウス工業(http://www.daiwahouse.co.jp/)は、10月16日~17日開催の「関西ホスピタルショウ2008」にて、開発を進めている住宅床下点検ロボット「Iris(アイリス)」に言及し、床下点検作業の「見える化」に重点を置いて開発していることを明らかにした。
Irisは、千葉工業大学のレスキューロボット「Hibiscus(ハイビスカス)」をベースに小型化したロボット。2006年10月発表当時のサイズは、270mm(幅)×400mm(長さ)×250mm(高さ)。センタークローラがボディ全体を覆い、前後左右に独立制御できるサブクローラアームで障害物を乗り越えて移動する。ロボットからリアルタイムに送信される床下の映像を見ながら操縦する。
開発は、「見える化」に重視して進めている。これには、「家主が点検作業内容を見られることと、作業員が点検項目を実施したかどうかなどを見ることの2つの意味がある」(ロボット事業推進室 今井豊亮課長)という。
同様に床下点検が行える、シロアリ防除システムの開発を進めているアサンテの場合、一部悪徳業の詐欺行為により業界全体が好意的に見られていないため、顧客の安心感を得るうえで「見える化」が欠かせない。このようなシロアリ防除とは事情は異なるはずだが、「顧客満足を得るためには、同様に見える化は欠かせない」(同)という。また、工務店への提供も検討しており、大和ハウス側が作業内容を確認するうえでも「見える化」が欠かせないようだ。
Irisを利用した点検作業は、既存の作業プロセスに適用するため、点検効率の低下が見込まれる。しかしながら、上述の「見える化」に加え、点検作業やメンテナンスなど履歴情報の蓄積・流通による中古住宅市場の活性化が期待され、あまり大きな問題として捉えていないと説明した。
大和ハウスでは2008年4月の導入を目指していたが、現在は2009年1月以降の発表を目指しているという。


