NEC(http://www.nec.co.jp/)はサーバ管理ソフトウエアをはじめとするシステムの使いやすさ(ユーザビリティ)を定量的に判断する評価手法を開発した。従来は熟練した専門家の評価結果に頼っていたが、開発した手法はマニュアルに基づき客観的な評価が行え、初心者でも使用することができる。評価データはユーザーの視点で総合的に判断し、簡易な表現で表示する。開発は京都産業大学と協力した。システム運用を管理する自社製品の開発などに活用する。
評価マニュアルの項目数を従来より3割程度減らした。84の項目ごとに詳細な評価手順を記載し、明確に判定できる客観的な基準を設けた。データは最終的に「学習しやすさ」「記憶しやすさ」「エラーの少なさ」「効率性」というユーザーが知りたい4つの視点で図示する。従来は評価内容の記述が抽象的で、開発者の視点で見た使いやすさが基準だった。
同手法を用いて、3人以上の複数の初心者が協議しながらある製品のユーザビリティを評価したところ、約9割が熟練者の判断結果と一致したという。評価者に依存せず、再現性のある評価法が確立できたとみている。
NECはサーバなど大規模監視システムの監視、制御を行う統合運用管理ソフト「WebSAM(ウェブサム)」の次世代製品開発に生かすほか、評価マニュアルを6日も公開して意見を集め、さらに客観性を高める考え。成果は7日に立命館大学で開催される「ヒューマンインターフェース学会」(http://www.his.gr.jp/)で発表する。
ITシステムの普及に伴い、機器の付加価値を高めるユーザビリティの向上に各社が凌ぎを削っている。NECは製品の使い勝手を追求し、開発の効率化にも生かす。


