国際電気通信基礎技術研究所(ATR、http://www.atr.co.jp/) は、ユニバーサルシティウォーク(UCW)大阪内に設置した「関西環境プラットフォーム」(「環境情報構造化プラットフォーム) にて、イタリア聖アンナ大学院大学が開発するゴミ収集ロボット「DustCart Robot」と「Robovie-Ⅱ」による連携サービスを披露した。ネットワークロボットのプラットフォームを絡めた異種環境下での連携を実証するもので、昨年末に実施した、ホンダの「ASIMO」との連携サービスに続く取り組みとなる。また、国内では初のDustCartRobotの公開となった。
今回実施したのは、Robovie-Ⅱが来場者の誘導・案内をし、DustCart Robotが手荷物を搬送するというもの。Robovie-Ⅱの呼びかけ(写真左)でDustBotが来場者に近づき、本体内に手荷物を収納して(写真中央)所定の位置まで搬送した(写真右)。本来、DustCart Robotはゴミを収集・搬送するシステムだが、今回は手荷物を搬送した。


関西環境プラットフォームとのやり取りは、ASIMOのときと同様、DustCartRobotの出力プロトコルを関西環境プラットフォームに合わせることで行った。具体的には、セグメント層およびプリミティブ層の出力インターフェースを合わせておき、これらを介してCroSSML(*)サーバに問い合わせ、CroSSML形式にて環境構造情報化の情報を獲得した。デモでは、来場者の位置情報を獲得することにより、来場者の手前で停止して本体内に荷物を収納し、Robovie-Ⅱとともに、来場者に随伴できることを示した。
披露したDustCart Robotはネットワークロボットの環境をベースに、都市衛生の向上を目的に開発されているもの。市街地に落ちているロボットを収集する掃除機ロボット「DustClean Robot」と対で運用される。これらを合わせて「DustBot」((http://www.dustbot.org/)と呼ばれている。
DuetCart Robotは、移動走行ロボットの研究開発支援用プラットフォーム「RMP」(Robotic Mobility Platform)をベースに開発したロボット。ユーザーが電話で呼び出すと自宅まで訪れ、本体左側のタッチパネルによる操作で「ガラス」「プラスチック」「紙類」「有機ゴミ」を選択すると、本体内にゴミを投棄することができる。2009年より、イタリアのほかスペインやスウェーデンでデモを実施することを予定している。
■注釈
*:慶應義塾大学の徳田研究室が開発した、サービスメタ情報をXMLで再帰的に定義して、異機種間で情報の検索や利用を可能にする記述言語。簡単に言えば、異なるネットワーク間をまたいで、それぞれのネットワークの情報を獲得できるようにした記述言語と言える。
■関連サイト
2008.12.26 ホンダとATR、ASIMOとRobovie-Ⅱによる連携サービスを実施。環境情報の獲得により周辺状況に対応
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081226-atrasi.html
2008.12.03【NRFセミナー】イタリア・ダリオ教授、話題のDustBot紹介。来月にUCWにて実証実験
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081203-nrfdus.html


