東京大学の石川正俊教授、小室孝講師らの研究室(http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/)は、カメラの前で書籍を素早くめくるだけで内容を取り込める速読スキャンシステムを開発した。1/1000秒の動きを捉えるカメラセンサ1台と2種の照明によりページの変形把握と文字・絵のデータ取得を同時に行い、電子データとして取り込む。図書館などの書籍の電子データにかかる作業を低コストで高速化に行える。また、書かれた文字や絵を検索することも可能という。
システムは2種の照明とカメラ、同期制御回路、計算機から構成される。レーザラインプロジェクタの光を照射して3次元形状を計測し、同時に、照明光を利用してデータスキャンを行う。変更した形状の情報から書籍データの歪みを補正して保存する。3次元形状も取り込めるため、画面上でめくる動きを再現することもできる。理論上はカラーコピーも可能。ただし現状は、コピーに耐える画質を持たないため、改善が必要という。
書籍のデジタル化は米Googleをはじめ各所で盛んに取り組まれている。近年は自動的にページをめくる装置も開発されているが、個人の使用は高価で、かつ大がかりなためその作業は困難である。
■関連サイト
20090803 東大の石川教授、2台のロボットでボールを投げ打ち返すシステムを披露【動画付き】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090803-0f3e.html
2009.06.03 千葉大、高速組立に使える画像センサとアーム型ロボットのシステム開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090603-8e10.html


