トヨタ自動車は、地方の自動車販売店の一部を生活総合支援業に転換する方針を固めた。グループの総合力を生かし、住宅関連事業などを展開する。2010年以降、東北や四国などの店舗を順次転換する。また現在、開発中のパートナーロボットの取り扱いも視野に入れる。地元住民との接点を増やし、販売店の存在価値を高める。同時に、地域を活性化する拠点と位置付け、販売店改革を推し進める。
トヨタは販売店の経営資源を生かす方式として、多角化による事業モデルを構築。販売店に提案し、自動車販売以外の事業も展開する。収益の底上げを図るとともに、地域社会貢献につなげる。
現在は「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」の4系列を展開しており、全国290社4,900店の販売網がある。しかしながら、今後は自動車の国内需要の急伸が見込めないことから、販売店の有効活用策を模索していた。
住宅関連事業は100%子会社のトヨタホームなどが展開している。このノウハウやネットワークを生かし、住宅販売やリフォーム、設備保全などに対応する方針。一部の販売会社では自動車と住宅を一緒に販売している。住設機器のショールームを併設するなど、よりきめ細かい営業体制を整える。
また現在、移動支援や介護支援をはじめとするパートナーロボットの開発に取り組んでおり、2010年の早い時期に実用化することを計画している。家事や農作業を支援するロボットなども製品化し、高齢者などの生活を支援する。完成後は販売店をアンテナショップとして活用することが見込まれる。
公民館のように施設を地元住民にも開放し、有効活用する。地方自治体や医療機関などとの連携も視野に入れながら、高齢化が進んでいる地方の活性化を目指す。
業界では三菱自動車系列の香川三菱自動車販売(高松市)が福祉車両や介護用品レンタル、住宅改装に対応する店舗を開設している。一方、ホンダや日産自動車は系列統合などで再編を進めており、自動車販売店の変革が加速している。
■関連サイト
2009.07.03 トヨタの高木氏、ロボット事業は初めから巨大市場を狙っているわけではない
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090703-ff7a.html
2009.06.29 【速報】生活支援ロボ実用化プロの委託先にトヨタやサイバーダインなど
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090629-a50c.html
2009.06.30 【続報】生活支援ロボ実用化プロ、パナソニックの提案は新規開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090630-5003.html
2009.05.18 トヨタの高木氏、いずれは人型ロボットである方が最も便利な作業を行えるはず
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090518-bde9.html
2008.12.18 トヨタ、介護ロボットを2010年に実用化、09年には患者を相手に実証実験
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081218-201009.html
2008.09.16 【RSJ学術講演会】トヨタ、ウインドウ搭載アシストシステムを初公開
http://robonable.typepad.jp/news/2008/09/20080916-rsj-98.html
2008.05.22 ホンダとトヨタ、開発中のロボットシステムの普及に言及。モビリティロボットが実用に近いとの見方を示す
http://robonable.typepad.jp/news/2008/05/20080522-22b1.html
記者ルポ
「2009年、夢追うロボット開発 加速する実用化(上)-実験室からいよいよ飛び出すトヨタ・パートナーロボット-」
http://robonable.typepad.jp/report/2009/01/2009-11c5.html


