川田工業は、人と共存し協働できる製造現場用途向けの人型ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」を開発。併せて、自社のフィールドエンジニアをユーザーの生産現場に配置し、現場ニーズに機能を合致したうえで納品するビジネスモデルも発表した。ユーザーニーズに対応した提案や開発が可能になり、各現場に適したロボットの提供につながる。家電や自動車などの部品メーカーや流通分野に向けて提案する。1台あたりの基本価格は500万円程度を想定。3年以内には10億円規模の事業に育てる。
ロボットに対するニーズおよび要求仕様が各現場で異なり、現時点では汎用的なロボットシステムの開発は困難という判断から提案した。導入ユーザーの要求仕様を取りまとめ、カスタマイズしたうえで納品できるよう生産現場にフィールドエンジニアを配置する。ユーザーへの導入計画の提案やアフターサービス、メンテナンスを通じてニーズをヒアリングしたり、必要な改良や追加機能を見出したりする。また、ユーザーが安心して導入できるようリスクアセスメントも実施し、これにより現場の生産性向上と安全性確保を両立する。
開発したNEXTAGEは、サイズは730(高さ)×576(肩幅)mm、250(奥行き)mm、重量20kgと、人の上半身と同等のサイズ。片腕6軸、首部2軸、腰部1軸の計15軸を有し、最大可搬重量は片腕1.5kg、両腕で3.0kg。頭部とアームの先端にカメラを4台搭載している。
専用ソフトウエアとセンサにより作業者が近づくと減速したり停止したりすることで安全性を確保した。工具を用いて行う加工や梱包を作業者と協働で行うなど、人と役割分担をすることで作業効率を向上することができる。また、各現場のニーズに対応できるスケーラビリティを備えており、ラインの組み替えに有利な視覚を利用した簡便な設置と教示機能や、既存の安全装置やセンサに対応できる各種インターフェースを備える。
今後は、販売開始までにシミュレータによる検証やロボット言語による入力を不要とする簡易なティーチングペンダントを開発、商品化する。NEXTAGEと提案したビジネスモデルは25~28日開催の「2009国際ロボット展」で公開する。
■関連サイト
2009.05.12 川田工業とGRX、人間との協働作業の検証に役立つ上体ヒューマノイド販売
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090512-gri-de.html
2007.06.22 川田工業など、働く人型ロボットお披露目
http://robonable.typepad.jp/news/2007/06/20070622_9b2d.html


