ファナックは可搬重量を6kgと、従来機比10倍超にしたパラレルリンクロボット「M-3iA」を25日に発売する。動作領域は直径1,350mmで、高速動作が可能。部品のピッキングや電気製品の組立などへの適用を見込む。価格は明らかにしていない。パラレルリンクロボット全体で月500台の販売を目指す。
手首1軸、全4軸のタイプと、手首3軸、全6軸タイプの2機種を投入する。手首軸のモータを本体ではなくアーム上部に配置することで本体を小型化し、動作領域を大きくとった。
4軸機は手首軸の回転速度が4,000°/secと超高速。コンベヤからのピッキングや部品整列などの用途を想定している。6軸機は3軸構成の手首により、把持したワークの向きを変えたり挿入したりと複雑な動きが可能。視覚センサと組み合わせることで電機や機械の組立作業に適用することができる。
4月に発売したパラレルリンクロボットが可搬重量0.5kgだったのに対し、より大型のワークが扱える。「ゲンコツ・ロボット3号」の愛称で拡販する。
■関連サイト
2009.10.20 富士経済、12年にパラレルリンク市場は136億円、パワーアシストは58億円に拡大と予測
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2009.07.31 ファナック、小型パラレルリンクロボットの専任組織発足、販売体制を強化
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090731-f367.html
2009.04.17 川崎重工、パラレルリンク式ピッキングロボ発売、軽量リンクにより高速化
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090417-1ff8.html
2009.04.03 ファナック、小型組立多軸ロボットを発売、手作業並みの俊敏な動作を実現
http://robonable.typepad.jp/news/2009/04/20090403-a272.html