群馬大学 次世代EV研究会は、近距離での使用を前提にした電気自動車(EV)を、早ければ2012年にも市場投入する。買い物や子どもの送迎など近場の利用を主目的とした2~3人乗り小型車で、大手自動車メーカーが開発するEVと差別化する。価格は電池を除いて50万円以下に抑える。試験走行や知名度向上のため、国に対して群馬県桐生市内にEVコミュータが走行できる「EV特区」の開設を働きかける方針。
群馬大学次世代EV研究会では、これまで、あらゆるタイプのEV開発を検討していた。しかし研究会のリソースが限られているうえ、大手メーカーと同様の開発を避けるため、近距離コミュータに絞り込むことにした。
すでに1人専用で車重150kgの試作車「Mag-e1」を開発。これをベースに隣に1座席追加するか、オートバイのように座席を後に設置し、子供と乗れるよう改良する。並行して非接触式の充電装置などインフラ整備の開発にも取り組む。資金確保のため、国の競争的資金の獲得のほか、投資家の募集も検討している。
Mag-e1は原動機付き自転車に区分。一方で2人以上が乗れる車両は原付きの区分からはずれるため、車道走行の申請が難しくなる。そこで原付き規格から外れる複座EVの走行を許可する区域の開設を国に申請する考え。特区構想の策定は群馬大が桐生市と進めている「低炭素プロジェクト」と連携する。
同研究会は群馬大の教員、富士重工業やミツバやサンデンなど自動車・車部品メーカーや三洋電機などの技術者が参加する。地元の有力中小企業も多数参加しており、総会員企業数は約50社。
■関連サイト
2009.10.19 慶大、自動運転機能搭載の1人乗りEV開発、GPSとセンサにより位置情報を取得
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/1evgps-1a05.html
2008.05.20 東海大、ネオジム使用せず電気自動車などに対応する高効率モータ開発
http://robonable.typepad.jp/news/2008/05/20080520-91fc.html
2008.04.11 慶大、遠隔操縦や自動運転ができるEVを開発。8月から走行実験を開始
http://robonable.typepad.jp/news/2008/04/20080411-ev8-67.html


