総務省は超広帯域無線(UWB)センサネットワークについて、周波数帯7.25G~10.25GHzの無線が屋内で使用可能とする技術試験結果をまとめた。近畿総合通信局が産学と共同で測距・測位精度を検証し、既存無線システムとの共用条件検討などを行って判断した。実用化されれば工場や倉庫での安全管理や物品管理に活用できるとしている。今後は調査報告書の作成や審議を経て、2010年末までに電波法施行規則など関連省令を整備する。
UWB(Ultra Wide Band)はパソコンやAV機器間での情報伝送など、通信用途での利用はすでに認められている。総務省近畿総合通信局では「反射波がある屋内空間でも高精度な位置測定が可能」として、屋内のセンサ用途での実用化を視野に、同志社大学やパナソニックなどと共同で検討会および技術試験を進めてきた。
技術試験では、倉庫内に複数のUWB無線機を配置し、センサとして作動させた。距離や位置の測定精度、遮蔽物による減衰量、開口部からの屋外への伝搬などを検証した結果、測定誤差がおおむね想定通りで、屋外の既存無線システムへの干渉も許容範囲内だった。近畿総合通信局では実用化が期待できるとして調査結果を作成し、総務省の審議会に諮る。関連省令が改正されて実用化に至れば「物流管理やセキュリティ管理など多様な場面で使える」(近畿総合通信局)としている。
これまでの検討会では周波数共用条件など技術的な側面での検証が中心だったが、今後は活用事例や利用のメリットを、より具体化していくことが普及へのカギとなりそうだ。
■関連サイト
2009.11.12 富士通、オフィス向け搬送ロボット披露、UWBなどを用いて自己位置推定を行う
http://robonable.typepad.jp/news/2009/11/12fujitsu.html
2009.10.07日産、群走行するロボカー披露、UWB通信で誤差5cmにて他の位置を推定【動画つき】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091007uwb5cm-.html


