テムザックは20日、同社のレスキューロボット「T-53援竜」(写真上、新潟中越沖地震での復興作業)の実証実験を旧北九州市職員研究所で実施する。同研修所は現在、解体作業が進められており、実際の災害現場に見立てた環境下で性能検証を行う(写真下)。T-53援竜は2009年7月に北九州市消防局戸畑消防署に配備されたが、正式導入(購入)には至っていない。検証結果を次世代機の開発に役立てることで正式導入を目指す。すでに次世代機となる4代目援竜の基本設計に着手しているという。
T-53援竜は、テムザックが開発した3代目のレスキューロボット。サイズは2.8m(全高)×1.4m(全幅)×2.32(全長)。重量2.95t。2本の腕を有しており、ハンド部を含めて片腕計7自由度。油圧駆動の各関節には京都大学と共同開発した同期動作制御を採用しており、スムーズな動作を可能にしている。また、CCDカメラを計7台搭載しており、オペレータが搭乗しての作業と遠隔制御による作業の両方が行える。おもな用途には、レスキュー隊が災害現場に入るまでの経路や作業場を確保したり、人が近づけない危険なエリアで、人に代わって作業をしたりすることを想定している。
北九州市消防署ではT-53援竜の実証実験に取り組んでおり、テムザックとともに消防ロボットの共同研究を進めている。しかしながら、地域の消防署の年間予算はわずかであり、援竜のような高度なシステムの購入は難しい。消防署よりも上位の機関に対し、かつ予算措置が講じられるタイミングで4代目援竜を提案できることが求められている。
■関連サイト
2009.10.23 東京消防庁、新型レスキューロボ公開、危険物の処理から要救助者の救助までこなす
http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091023-d3ab.html
2009.07.21 レスキューロボットの特殊災害対応車への配備はそう遠くはないはず
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090721-1a43.html
2009.07.06 テムザックのレスキューロボ、北九州消防局に正式配置、消防ロボの共同研究へ
http://robonable.typepad.jp/news/2009/07/20090706-88a3.html
2008.12.08 【SI2008】消防研、テムザックの援竜を評価。遠隔操縦を評価しつつも双腕に疑問
http://robonable.typepad.jp/news/2008/12/20081208-si2008.html
2007.07.19 テムザックと北九州市消防局、公道走行可能な小型災害救助ロボット開発
http://robonable.typepad.jp/news/2007/07/20070719_b98d.html
業界最前線「テムザック 個性的なロボットを発表していますが、実用的なものを目指しています」
http://robonable.typepad.jp/robot/2007/09/post_7b77.html


