新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、大成建設と共同開発しているアスベスト除去ロボット(写真)について無人化作業のめどがついたことを発表した。エレベータシャフト内を上下移動し、あらかじめ教示した除去部位で作業を行う。25日に模擬アスベスト試験体を用いた除去実験を実施する。
開発したロボットは、ビルの解体現場などでエレベータシャフト内のアスベスト除去での使用を想定。エレベータを撤去した後に昇降ゴンドラ架台に搭載し、エレベータシャフト内を上下動して除去作業を行う。
ロボットには、ファナックの6軸垂直多関節ロボットを使用。アームの先端に金属製ブラシを付加しており、壁面を擦るようにしてアスベストを除去する。シャフト内の昇降作業は人が行うが、エレベータシャフト内の除去部位を教示しておくことで、昇降位置に応じて自動的に除去作業を行う。遠隔操作による除去作業は達成していたが今回、作業の完全無人化に成功した。
25日に埼玉県行田市の成和リニューアルワークス本社機械センターで、実際のエレベータシャフト内で模擬アスベスト試験体の除去実験を行う。
アスベスト除去作業は危険かつ困難を極めるが、特にエレベータシャフト内の除去作業は密閉空間となるため作業環境が劣悪で、人による作業では膨大な時間を要していた。開発したロボットにより、除去作業を安全かつ効率的に行えることが期待される。
なお、同ロボットは「アスベスト含有建材等安全回収・処理等技術開発プロジェクト」(2007年~2009年度)で開発したもので、開発予算は1億円。


