3月6日、川崎市産業振興会館にて「第12回 ROBO-ONE Technical Conference」が開催されました。2足歩行ロボットによる格闘競技大会「ROBO-ONE」では、上位入賞者やROBO-ONE委員会で選ばれた方々に技術の公開をお願いしています。今回は、なぐ氏製作「Aerobattler MON☆」、小田利延製作「Kinopy」、大阪産業大学歩行ロボットプロジェクト製作「ハンマーヘッド」、KENTA製作「ザウラー」らのロボット解説が実現しました。
写真 holypong氏は遠く九州から1/30スケールのガンダムを持参しての講演。
カンファレンスでは、多くが「勝つためのハードウエア・ソフトウエア」の解説がなされます。ところが今回は、珍しく外装デザインのためのテクニック解説が、九州ロボット練習会所属のholypong氏によりされました。以下、青字はholypong氏の講演内容です。
みなさんは「あなたのロボットはいつ完成するのですか?」と言われたことはないでしょうか? これはロボット自体が完成していないというわけじゃなくて、モータと配線がむき出しだと、観客の第一印象としてはロボットが未完成に見えるということです。そこで、ロボット外装を「ポリゴンクラフト」という私の考えた方法でつくってみませんか? というのが今回の発表です。
参加者のようにキットのロボットを見慣れていれば別ですが、確かに一般の方にとって、カバーが付いていないロボットは未完成と思われても仕方ないのかもしれません。なお、ガンダムファンの多くは、きちんと動くことに加えてデザイン力でも競いたいのだそうです。
「第16回 ROBO-ONE」では1/30スケールガンダム(体長60cm)にポリゴンクラフトの技術を使い、アイデア賞を受賞しました。ポリゴンクラフトとはロボット外装工法の造語で、一般用語ではありません。「六角大王」や「メタセコイア」などの非機械製図系の3DCGモデラーソフトを使用して、キャラクターをポリゴンでデザインすることです。ポリゴンとは、ゲームなどの3次元キャラクターを構成する最小単位の四角形や三角形のメッシュデータのことで、このポリゴンデータをそのまま立体化することをポリゴンクラフトと呼びます。
講演では、限られた時間・予算のなかで、外装製作を楽に行うための工夫が紹介されました。holypong氏はアーティスト気質のビルダーが増えれば、ロボットのユーザーもファンも増えると語っています。ロボットアニメファンにもロボット製作の世界にもっと興味を持って欲しかったのですが、今までのROBO-ONEに登場するロボットでは、アニメファンが納得するようなデザインのロボットがほとんどありませんでした。今後、外装に趣向を凝らしたロボットが数多く登場してくることを期待します。
続きはこちら(「先川原室長のロボヤマ話 第38回『「ガンダム大地に立つ!」を完全再現(ポリゴンクラフト)、映画「ATOM」の楽しみ方、「ROBO-ONE」が映画に!?』」)。


