自律移動ロボットによるサッカー大会「ロボカップジャパンオープン2010大阪」が2日~4日の3日間にわたり、大阪工業大学 大宮キャンパス(大阪市旭区)で開催される。参加チーム数は海外を含む225チームで、計772名が参加する。入場料は1,000円。中学生以下は無料。
同大会は、2050年までにヒューマノイドロボットが人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝利することを目指して、ロボット工学や人工知能の研究を推進する国際プロジェクト。サッカーを競う「ロボカップサッカー」(写真は準備中のヒューマノイドリーグ)に加え、災害救助活動への寄与を目指す「ロボカップレスキュー」家庭での利用を想定した用途を競技形式で評価する「ロボカップ@HOME」、次世代の研究者の育成を目的とした、18歳以下を対象とする「ロボカップジュニア」がある。
昨年からの変更点は、「ヒューマノイドリーグ」に身長130~160cmの「Adult Size」クラスが新設されたことで、身長30~60cmまでの「Kid Size」と100~120cmまでの「Teen Size」(重量20kg以内)に加え、計3クラス制となる。Kid SizeとTeen Sizeでは複数ロボットによるサッカーの試合を、Adult Sizeではドリブル&キックやフットレース(徒競走)などのテクニカルチャレンジを行う。
また昨年までは、攻めるゴールを認識できるようゴール裏にイエローもしくはブルーの壁が設置されていたが、今回からはネットのみとなり、代わりにゴールのフレームがイエローもしくはブルーに塗り分けられた。ゴールの認識には、より高度な画像処理技術が要求されるようになった。
新設のAdlut Sizeへの参加チームは、大阪大学浅田研究室と大阪工業大学の混成チーム「JoiTech」と東洋大学の「The Orient」の2チーム。JoiTechのヒューマノイドは22軸構成で、すべての軸にトルク327kg・cmのヴイストン製「V-SERVO」を使用した。ボールを蹴る動作は、片方の足裏の中心位置に重心を移動した後に開始しているとのことで、さほど複雑な制御を行っているわけではないという(動画)。対するThe Orientのロボットは21軸構成で、重量約15kg。準備段階では規定の高さに足りていないため、首部に何らかの部品を付加することで130cm以上にするという。
Teen Sizeへの参加は、昨年のヒューマノイドリーグで完全優勝を果たした、千葉工業大学などから構成される「CIT Brains(TEEN)」のみ。また、Kid Sizeは同チームを含む計7チームが参加を予定している。
なお、ロボカップジャパンオープンの開催は現在、継続的に大阪で開催することが検討されている。また、大阪市からの補助は隔年でなされる予定となっており、これにより昨年は京セラドーム大阪で開催することができた。ただし、次世代ロボット研究開発拠点「ロボシティコア」を含む梅田北ヤードの再開発の進捗状況やテナントの入居状況により、「補助の仕方に変更があるかもしれない」(松原仁ロボカップ日本委員会長)という。
■関連リンク
ロボカップジャパンオープン大阪2010
http://www.robocup-japanopen.org/
ロボカップジャパンオープン2010ヒューマノイドリーグ
http://www.er.ams.eng.osaka-u.ac.jp/humanoid_jp/wiki.cgi/jp2010
RoboCup2010 SINGAPORE
http://www.robocup2010.org/
RoboCup Humanoid League
http://www.tzi.de/humanoid/bin/view/Website/WebHome
■関連サイト
2010.01.20 ロボカップジャパンオープン5月2~4日に大工大で開催、アダルトサイズクラスを新設
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/20robocup.html
2009.05.11 ロボカップ・ヒューマノイドリーグ、千葉工大などのCIT Brainsが完全優勝
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090511-cit-br.html
2008.07.22 TeamOSAKA、ロボカップ世界大会でベストヒューマノイド賞獲得。チームとしては5連覇
http://robonable.typepad.jp/news/2008/07/20080722-teamos.html
今後は、より高度な認識技術や行動選択が求められている「ロボカップジャパンオープン2008沼津」
http://robonable.typepad.jp/report/2008/05/2008-2491.html


