ロボットメディアは29日、2015年~2035年の近未来を舞台に、ある家族とロボットとの触れ合いを描いた「ロボティック・ドラマ」の第1幕を上演した。第1幕は、結婚4年目にして倦怠期を迎えた夫婦とコミュニケーションロボットとのやり取りを紹介した話(写真)で、ロボットを人の指示を正確に実行する「機械的な存在」として描くことで、大人のコメディを創出してみせた。今回は、意図的にロボットの存在を目立たせることで、近未来の人とロボット、人と機械が共生する姿を描いたが、残りの第2幕と第3幕ではロボットの登場回数を減らし、「さりげなく人の生活を支えるようなロボットを描く」(作・演出を手がけた小林賢一社長)という。
ロボティック・ドラマは、ロボットが身近にいる近未来の生活を描いたドラマ。全3幕から構成され、人がロボットにあたかも意思があるかのように感じることで生じる喜劇と、ロボットが人の命令を正確に実行したり反映したりすることで起きる悲劇の両方の要素を含む。
ロボットには、サイバーステップのネットワークロボット「CR-01」を起用。上演当日まで会場を使用することができなかったことから、遠隔操作により動作させた。
第1幕では、コミュニケーションロボット「NEO(ネオ)」を介した夫婦のやり取りを描いた。あらすじ(青字)は次の通りである。
妻のキリンと夫のタクヤは結婚4年目にしながら、早くも倦怠モードに・・・。キリンはオークションサイトでバーゲン品を買うことに。タクヤはスイーツのお取り寄せに、それぞれ余念がない。些細なことで小競り合いをしている夫婦仲を、NEOが取り持っていたが、ある日、NEOが受信したメールからタクヤに浮気の疑いが持たれ、キリンは外泊してしまう。互いに不信感を募らせるばかりの2人の痴話喧嘩は誹謗中傷合戦へと発展するが、NEOが新婚当時の仲むつまじかった2人の様子をたまたま映し出すことで、元の鞘に収まる。
小競り合いから誹謗中傷まで、夫婦のやり取りはNAOを介してなされていたが、NEOは2人の伝言を忠実に知らせたり指示を実行したりする、極めて機械的な存在として描かれている。2人を仲直りさせるきかっけとなった映像は、タクヤがたまたまパスワードを口にしたことで映し出されたものであり、NEOが自律的に実行したものではない。
アニメや映画などでは、ロボットが人の会話を理解したり場の空気を読み取ったりして機転を利かす姿、つまり人に近い存在で描かれることが多い。しかし、ロボティック・ドラマでは極めて機械的な存在として描くことで、見る側の捉え方により、ロボットの行動が喜劇にも悲劇にもストーリー展開することを示唆してみせた。
また、NEOには今後、生活に身近になるライフログ(生活行動情報)機能を備えることで、その両面性も表現した。例えば、キリンのライフログを分析・学習し、好みに応じたバーゲン品の情報などを知らせる一方、(タクヤの指示で)夫婦のセックス回数や全国ランキングなど、教えて欲しくないような情報も知らせていた。ライフログを利用したサービス展開は、個々人が同意するか否かという「手続き論」に委ねられると見込まれるが、その取得およびサービス展開に関わる課題も提示してみせた。
次回の第2幕では、夫婦の間に子供が生まれた設定で家族とロボットとの触れ合いを描く。第1幕では、夫婦のやり取りを媒介する役目を担っていたため、また、人と機械の関係性を描く意図からNEOの存在が目立っていたが、次回以降は、NEO出番は少なくするという。
■関連サイト
2010.04.14 ロボットメディア、29日にロボティック・ドラマ上演、近未来の人とロボとの触れ合い描く
http://robonable.typepad.jp/news/2010/04/14robocasa.html
2010.01.11 イーガー、ロボットの仕草を交えた広告宣伝効果を検証、年内には広告ビジネス開始
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/11eager.html
2010.01.06 イーガー、9~11日にロボットを利用した広告宣伝効果を検証、身振り手振りで案内
http://robonable.typepad.jp/news/2010/01/06eager.html
連載「新産業の創造に挑む!なにわのロボット商人たち」
第22回 「ロボットを大阪発祥のキラーコンテンツに、そして地域の活性化につなげたい」
~ロボット×異業種を合い言葉に、ユーザー目線でロボットを提案~
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http://robonable.typepad.jp/roboist/2009/02/22-2806.html


