ロボット自身が安全確認をするのはまだ難しい
7月24日、筑波大学で「つくばチャレンジ2010」の説明会が行われました(写真上は、説明会前日に実施された実験走行の様子)。今年のファイナルでは「つくばエキスポセンター」から出発し、「つくば中央公園」内、公園脇バス通り歩道、つくば公園通りの遊歩道を経て「つくばセンター広場」を走行し、「つくばサイエンスインフォメーションセンター」をゴールとする1.1km強のコースとなっています。
今年の目標として、「指定箇所でロボットがいったん停止し、オペレータの指示に従って再び走り出す機能を持つこと」があげられます。昨年よりも、より多くの通行人・市民がいる環境下で、安全にロボットが走行するための技術課題です。一時停止したロボットが、自身で周囲を認識して本当に安全かどうかを判断するには、現段階では技術的に難し過ぎるのです。安全の判断部分だけはオペレータに任せて、そこの自律性は排除することになりますが仕方ありません。
実験走行日は7月24日、9月4、26日、10月15日、11月6、14、16、17日、本走行は11月18日が240mのトライアル走行、翌日19日が1.1kmのファイナル走行です。いずれも一般に公開されていますので、興味のある方はつくばまで足を運んでみてください。また、12月23~25日、東北大学で開催される計測自動制御学会学術講演会で技術発表・討論会、市民フォーラムが行われます。さらに来年1月8日に、バンダイナムコゲームス「ファンシアター」で、講演やポスターセッションを開催する予定です。
ロボット学の4つの方向
8月2日、東京大学の小柴ホールにて、日本学術会議ロボット学分科会シンポジウム「ロボット学の未来にむけて」が開催されました。
私はロボットイベントのプロデュースを頼まれることがあり、その際に企画されるセミナーの人選も行います。上記の先生方であれば、いずれも単独講演で多数の聴衆を集められると思われます。これだけのメンバーが顔を揃えたシンポジウムが、わずか数十名の聴衆ではいかにももったいないという印象を受けました。シンポジウムの告知を、ロボット関係者以外にも広く行う必要があるのではないでしょうか。
シンポジウムのまとめとして井上博允・東大名誉教授(写真下)が、ロボット学に関する現状認識、今後の発展へ向けた方向性、仮想研究所を想定した研究課題と研究体制について、パネル討論における話題を提供しました。話題で、「ロボット学の4つの方向」と題し、一般にわかりやすくまとめられた部分について紹介しましょう。
続きは、こちら(先川原室長のロボヤマ話「第42回 ロボットでeラーニング、「つくばチャレンジ」の今年度目標、ロボット学の未来にむけて、『月に囚われた男』DVD/Blu-ray リリース」)から。


