東京サマーランドのソフトクリーム売り場。大きい頭の7軸双腕ロボット「やすかわくん」(MOTOMAN-SDA10)が忙しそうに働く。ソフトクリームを巻き上げ、ナッツやソースをかけて子供らに差し出す。カルメン 第1幕への前奏曲(闘牛士/
安川電機と三井物産、博報堂がタイアップして開発したもので、人型ロボットがソフトクリームをつくるのは世界初の試み。やすかわくんの設計を担当した安川電機のサービスロボット事業化推進室の中元善太さんは「店の採算だけを考えれば、ソフトクリームの専用機を置いたほうがよい。狭所でロボットがいろいろな動きができることをアピールするのが狙い」と語る。
やすかわくんはビジネスモデルの試金石でもある。今回はリース料がおもな収入源。高い集客効果を認められれば、商業施設の“客寄せビジネス”が成立するかもしれない。未知数ではあるが、「どんなアプリケーションが受け入れられるのか市場調査している。将来はイベント出演料を稼ぎたい」(中元さん)という。
南善勝取締役ロボット事業部事業部長は「2012年度までの中期経営計画に(このような)サービスロボット事業は織り込んでいない」としているが、次の時代をしっかりと見据えている(利島康司前社長は、組立・物流工程や非製造業領域における売上げを、2015年度には年間500億~700億円にする目標を提示していた)。
なお、同じく同社の7軸双腕ロボットを利用して調理を行うロボットに、大阪市のシステムインテグレータ・東洋理機工業などが開発した「お好み焼きロボット」がある。お好み焼きという高度な作業を通じて、サービス分野における産業用ロボットの新たな用途開発(次世代産業用ロボット)を議論してもらうことを目的に開発した。視覚センサや力覚センサなどを一切使用せず、あえてティーチング・プレイバック制御のみで調理作業を行うことにより、産業用ロボットの汎用性の高さを示している。
■関連サイト
2009.06.11 お好み焼きロボ再び!FOOMAで美しい焼き上げを披露、次は串カツロボか?
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090611-fooma-.html#tp
2009.05.26 安川電機、2015年度に非製造業分野などで年間500億~700億円の売上げ目指す
http://robonable.typepad.jp/news/2009/05/20090526-201550.html#tp
2008.11.27 【ICRT2008】東洋理機、お好み焼きロボットを披露、美しい焼き上がりに歓声
http://robonable.typepad.jp/news/2008/11/20081127-icrt20.html#tp
2008.01.29 たこ焼きロボット再び! 東洋理機工業、たこ焼き作業をティーチング・プレイバック制御のみで実現
http://robonable.typepad.jp/news/2008/01/20080129-87d3.html
連載「新産業の創造に挑む!なにわのロボット商人たち」
第1回 「こんな産業用ロボットの使い方があっても、ええんやない?」
~たこ焼きロボットが示す次世代産業用ロボットの可能性~ 東洋理機工業 細見成人さん
http://robonable.typepad.jp/roboist/2008/05/post-4097.html


