三菱電機ビルテクノサービスは、エスカレータ乗降口での安全対策として「エスカレータ倒れ検知システム」(写真上は施工例)を開発、10月に発売すると発表した。人の転倒などをレーザ測域センサ(写真下)で検知し、ブザーや音声で異常発生を通知する。価格は工事費込みで65万円から。ビルの管理会社向けなどに初年度100台の販売を目指す。
同システムは、エスカレータの乗り口や降り口に設置する。あらかじめ検知エリアを設定しておき、レーザ測域センサから発射した光線が人や物に反射して戻ってくる時間を計測し、その距離を計算することで物体との距離および移動状況を常時監視する。
異常を検知すると、警告ブザーや音声アナウンスなどで乗降中の利用者や管理者に通知する。監視カメラと連動し、異常検知時の映像を中央監視システムなどに表示させることもできる。
同社は2009年6月に三菱電機と共同で、エスカレータの混雑度合いをリアルタイムで解析し、一定の混雑度合いを検知した場合には、利用者に注意を促す混雑検知システムも開発している。人の移動方向および速度、監視エリアの内の人数を検知して混雑度合い判定するもので、乗り口では混雑度合いから、降り口では乗客占有率と移動速度から行う。
■関連サイト
2009.06.25 三菱ビルテクノ、エスカレータの混雑を検知して注意を促すシステム開発
http://robonable.typepad.jp/news/2009/06/20090625-0996.html#tp