日本写真印刷は、立体形状のタッチパネルを試作、動作性能を確認した。内部の導電膜材料に特殊インクを用いることで曲がったパネルにタッチ入力機能を持たせた。デザイン性の高い携帯端末や自動車のインストルメントパネル(インパネ)スイッチなど幅広い用途開拓が期待できる。2011年春のサンプル出荷を開始し、2012年からの量産を目指す。これ以外に入力する指先に振動を伝えるパネルなども試作中という。
開発した立体タッチパネルには同時に複数の点で入力可能な静電容量式(*)を採用。米国素材ベンチャーと共同で導電膜用にnmサイズの銀粒子を分散した専用インク材料を開発。導電膜材料に用いた銀ナノワイヤ溶液は、現在主流のインジウム・スズ酸化膜(ITO)より屈曲性と成形性が高い。
ITOは曲げると膜にヒビが入り電気特性が低下するが、代替した銀ナノワイヤ溶液の特性を生かしながら屈曲加工することに成功した。
タッチパネルはスマートフォンの普及などで市場が拡大しているが、参入企業も多く価格競争が激しい。立体形状のほか入力できたことを振動で指先に伝える触覚タッチパネルや、押した圧力の大小まで検出する荷重センサ搭載品などを試作。機能を高め新規需要を開拓して価格の下落を防ぐ。
触覚タッチパネルは、操作した指先に振動を与え入力できたかどうかがわかりやすい。パネル振動を活用し、ボタンを押せばパネルがスピーカーとなって音が出る機能も付加した。荷重センサ搭載パネルは誤操作の防止や操作バリエーションの多様化に役立つ。ともに静電容量式と押した圧力を感知する抵抗膜式で使え、2012年の量産を目指す。立体形状、触覚、荷重センサ搭載の各パネル機能は組み合わせも可能。
■注記
*:タッチ面を指で触れると生じる静電容量(電荷)の変化をセンサで感知し、場所を認識する方式。フィルムで構成されているため、丸みをつけた形状にも対応することができる。
■関連サイト
2008.06.07 ディメンションズ、窓ガラスのタッチパネルシステムをアパレル店などに販売拡大
http://robonable.typepad.jp/news/2008/06/20080607-0b6d.html#tp


