パナソニック電工は、半導体・液晶工場のクリーンルーム用天井搬送機など移動機器向け非接触給電システムに参入する。非接触給電用のトロリー線や高周波電源などを完成し、システムで提供する。施工性の良さを訴求し、設備更新期を狙って搬送機メーカーやエンドユーザーに提案する。国内のほか韓国・台湾・中国でも展開。2013年3月期に売上高3億円、2016年3月期に同6億円を目指す。
同社は工場内などで電源を供給する電路の国内トップ。各種機器の電源用として張り巡らす固定電路や、搬送機に取り付けた集電子で給電する接触給電式の移動機器向け電路を展開。非接触給電式は約5年前から開発を進めていた。
同社の非接触給電式電路は電磁誘導の原理を使う。高周波電流の電路に使うトロリー線は手でも曲げられる3mの直管で、銅管を二重管構造にして電流の損失を抑制。リッツ線(より線)を使う他社方式に比べ配線時に撓(たわ)みがないため、施工後の調整作業や保守も軽減できる。
トロリー線は専用の継ぎ手を使って、ワンタッチで延長接続できる。従来のリッツ線方式では施工する現場で、はんだ接合作業を必要としていたのに比べ施工時間を半分以下に短縮した。
非接触給電を採用した搬送システムは接触型の約5倍と高価。しかし、搬送時の摩耗による粉塵や火花が発生しないため、クリーンルームや食品工場、自動車塗装ラインなどで採用が拡大している。グローバルで年間約400億円と見られる移動機器向け電路市場の約3割を占める。
■関連サイト
2010.08.09 パナ電工、携帯機器向け非接触充電システムの実用化にめど、機器メーカーに提案
http://robonable.typepad.jp/news/2010/08/09panasonic.html#tp


