セコムは、企業向けに強盗対策のセキュリティシステム「インテリジェント非常通報システム」を9月21日より発売する。画像処理技術や音声認識(悲鳴検知)技術により強盗の挙動を自動検出する(写真)。新規契約は月額2万4,000~3万8,000円程度でレンタルできる。コンビニエンスストアや金融機関などを中心に販売し、3年間で5万件の導入を目指す。
開発したシステムは、金庫などの重要物周辺にカメラとマイクを設置し、覆面をした不審者や悲鳴などを自動検知。検知した異常信号を同社コールセンターに、画像情報と音声を同社の画像センターにそれぞれ送信して緊急対処を行う。異常が確認された場合は、警察への通報も行う(図)。
画像処理および悲鳴検知には独自技術を採用した。画像処理では顔検出を行い、覆面やフルフェースをかぶっている、サングラスやマスクで顔を隠している人物を不審者と見なす。また、金庫など通常、1人で近づく重要物に複数人が接近した場合も異常状況と認識する。これらの技術は明るさの変化やノイズに耐えるロバスト性を確保しており、オフィスや店舗などの状況の変化に対応できるという。従来の強盗対策システムは非常通報ボタンを押すなど人による操作が必要だった。
システムは、同社が提供する侵入異常や火災検知などに対応したオンライン安全システムや画像監視システムと組み合わせて利用する。「開発したシステムを今後、進化させていく」(前田修司社長)としており、次のシステムでは、職員や店員が縛られている状況を自動検知する行動認識技術も実装する。
なお、悲鳴認識技術については半導体設計を手がけるレイトロンも音声認識モジュールの応用として評価セットの提供を始めている。同社の音声認識では、一般的な連続音声認識方式と違い「孤立単語認識方式(同社では「フレーズ認識方式」)」を採用しており、事前に登録したフレーズの中から1つのフレーズを選択して音声入力を行うと、認識エンジンがデータベースのフレーズと比較・参照し、最も近いフレーズを算出して認識を行う。S/N比20dBで認識率98%以上とロバスト性に優れるうえ、区間検出技術や入力の棄却判定を行う入力棄却により誤認識を防止できることが評価されている。
■関連サイト
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