村田製作所は27日、同社の電子部品PRロボット「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」の2010年モデルを公開した。セイサク君には機器の省エネやエネルギーの““見える化”に寄与するセンサや通信モジュールなど搭載し、「Type ECO」とした。セイコちゃんは制御技術などの向上によりS字平均台での走行を可能にした。10月5~9日開催の「CEATEC JAPAN 2010」でそれぞれデモ(新芸)を披露する。
エコロジーを意識したセイサク君には、Bluetoothモジュールの搭載によりエネルギーの使用状況をスマートメータに送信できるようにしたほか、赤外線センサにより人の動きによる温度変化を検知してスタンバイモードから復帰できるようにした。赤外線センサは液晶テレビに搭載され、人の有無を検知して自動的にON/OFFできるようになっているが、この機能をPRできるものにした。
また、今回のCEATECで同社がPRに力を入れるワイヤレス電力伝送システムも搭載した。TMMS社と共同開発した電界結合方式を採用しており、電磁誘導方式と比べて位置自由度が高く、移動体にも充電できるのが特徴。充電スタンドにもたれかかるだけで充電することができる。そのほか電気二重層キャパシタや電源モジュール、Wi-Fiモジュールを実装する。
一方、セイコちゃんは2009年モデルから可能になったカーブ走行と平均台走行を組み合わせたS字カーブの平均台走行を可能にした。
2009年モデルではピッチ方向とロール方向の傾きに加え、ヨー方向を検出するジャイロセンサを搭載。検出した角速度から回転角度(進行方向)を推定し、腹部の方向円板の反力トルクを利用して進行方向を任意に変更できるようにした(動画は2009年モデル)。同時に、足元を捉えるカメラを本体前方の下部に設置し、平均台上面とタイヤを捉えた画像から進行方向を推定し、方向円板で進行方向を微妙に調整することで平均台走行を可能にした。2009年モデルからハードウエア構成は変更しておらず、制御技術と回路技術の高度化によりS字カーブの平均台も走行可能にした。
セイサク君は2005年に、セイコちゃんは2008年にそれぞれ公開(セイサク君は厳密には復活)。ロボットを動的媒体と見立て、同社が取り扱う各種電子部品および技術力をPRする活動を展開しており、今回のモデルはそれぞれ3代目になる。
■関連サイト
2010.06.29 村田製作所とTMMS、ワイヤレス電力伝送システムを開発、移動体への充電も可能
http://robonable.typepad.jp/news/2010/06/29murata.html#tp
2009.09.28 【再掲】カーブ走行や平均台走行がこなせるムラタセイコちゃん発表【動画つき】
http://robonable.typepad.jp/news/2009/09/post-e0b5.html#tp
ロボナブル2009年12月特集
2009年版ロボットビジネス番付 -今年の注目記事から独自評価!-
【東大関】「ムラタセイサク君&セイコちゃんプロジェクト」(村田製作所)
-ぶれないコンセプトと共感を得る仕掛けで人材確保に-
http://www.robonable.jp/monthly/2009_12/p4.html
Robotコンサル小西の「超・思考法」
第7回 「ムラタセイコちゃん 開発秘話」
http://robonable.typepad.jp/column/2008/10/7-9600.html
第8回 ロボット開発による企業価値の向上
http://robonable.typepad.jp/column/2008/11/robot8-2a70.html


