ダイヘンは12日、11月1日付で村田機械の100%子会社のムラテックオートメーションから半導体ウエハと薄型ディスプレイ(FPD)の搬送クリーンロボット事業を買収すると発表した。買収額は非公表だが、数億円と見られる。ダイヘンは半導体・FPD製造装置向けに高周波電源システムや同搬送ロボットを手がけており、ラインアップを整えて事業拡大を図る。
買収したのは半導体製造装置やFPD製造装置内に組み込む搬送ロボット。ダイヘンはFPD製造装置用搬送ロボットに強いが、半導体ウエハ用は手薄だった。半導体ウエハ用で高い実績を持つムラテックオートメーションの事業を買収し、同ロボ技術を取り込んで、新製品開発などに注力する。
ムラテックオートメーションの一宮事業所(愛知県一宮市)での生産、サービスは継続するが、事業効率化のため2012年3月末に大阪府と大分県にある半導体機器事業の生産拠点に集約する計画。
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