武野純一(Junichi Takeno)教授
明治大学理工学部
ロボット科学研究室
人工的な意識(AC、 artificial consciousness)の機能をロボットに構築し、それにより「ヒトの意識の機能を探求」しています。そして副次的に、意識を持つロボットを実現します。私達は、「意識」を明確に定義しています。「意識は認知と行動の一貫性が生み出している」です。すなわち、ヒトは“行っている事が分かっている”、そして“考えていることは行っていることと同じ”です。「心」とは「意識機能の体現」と考えています。この仕組みを再帰性の人工神経ネットワークで表現し、MoNADと名づけました。
ヒトの意識10項目をほぼ満足、鏡像認知にも成功
そこには、体性感覚ループ(somatic loop)と表象 ループ(representation loop)を持つという特徴があります。すなわち、MoNADは心身問題の一つの解決手法です。意識システムはMoNADを階層化して作ります。各々のMoNADは独立して稼動します。この意識システムを搭載したロボットはMoNADと呼ばれ、ドイツの哲学者E・フッサールが主張するヒトの意識に関する10項目をほとんど満足していると同時に、すでに鏡像認知(mirror image cognition)に成功しています。これが、MoNADを意識ロボットと呼ぶ理由です。鏡像認知とは「鏡に映る自分が分かる」ことで、ヒトの高度な認知機能を評価する指標といわれています。ヒト以外ではチンパンジーやイルカなどが成功します。この研究はアメリカのディスカバリー・ニュースがすでに報道しています[h1]。
統合失調症などの治療からロボットの顔表情まで
応用分野は、第一に脳神経関連の問題と考えられる統合失調症などの解明と治療です。第二にヒトのような意識的な対応が可能なロボットの実現。例えば、冗談や皮肉を理解する同時通訳ロボット。このプロジェクトは、大学の研究室として単独に実施[h2]していますが、現在はドイツの大学研究者が加わっています。その他、人工意識システムの連想感性データベースの自動生成、ロボットの顔表情の生成[h3]、そして遠隔操作型ロボット用の3D映像の研究なども行っています。産業連携や市場参入については未定です。また研究室のプロフィルは [h4]を参照ください。
[h1] http://www.rense.com/general69/reob.htm
[h2] http://www.meiji.ac.jp/koho/desukara/professor/2005/katsuyaku01.html
[h3] http://www.abc.net.au/science/news/stories/2005/1453189.htm
[h4] http://www.kawasaki-net.ne.jp/kbu/newsletter/no8/k_4.htm
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English Version (PDF)
http://www.rs.cs.meiji.ac.jp/Takeno_Contents/robonableENG.pdf











手嶋教之 助教授


















産業技術総合研究所・知能システム研究部門

