慶応義塾大学 環境情報学部の清水浩教授らの研究チームは、自動運転機能を搭載した1人乗り電気自動車(EV)を開発した。行き先を設定するだけで目的地まで自動的に送り届けてくれるうえ遠隔操作も行える。当初は、交通手段が発達していない地方での高齢者や子供の移動手段として提案する。実用化時期は未定だが、宮城県栗原市で実証実験する。また、貨物輸送など業務用を想定した自動運転EVも同時に公開した。
搭載したGPSやセンサにより位置情報を取得し、インターネットを通じて制御を行う。利用希望者がインターネットで予約すると車両が決められた場所に自動運転で迎えに来るうえ、利用後も自動で回送する。また、ワンタッチで手動運転に切り替えることもできる。
フル充電の走行距離は30km。リチウムイオン電池を搭載した。最高時速は20km。開発に携わった清水教授は「将来は、EVの自動運転が主流になる」と、期待を示した。
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2008.04.11 慶大、遠隔操縦や自動運転ができるEVを開発。8月から走行実験を開始
http://robonable.typepad.jp/news/2008/04/20080411-ev8-67.html