STマイクロエレクトロニクスは、加速度センサとジャイロセンサを1パッケージ化したモーション検知モジュール「LSM320HAY30」を開発した。ジェスチャーやモーションの高精度な検知が可能で、その利用により携帯電話やリモコン、パーソナルナビゲーションなどの小型携帯機器に直感的なインターフェースを搭載することができる。すでにサンプル出荷を始めており、量産開始は2010年第一四半期を予定。価格は約3.3ドルになる見込み。
同モジュールは、3軸加速度センサと2軸ジャイロセンサ(ピッチ軸とヨー軸)を組み合わせたもの。加速度は±2G、±4G、±8Gの範囲で選択可能で、検出角速度±30~±6,000dpsのジャイロセンサは、出荷時に±30dps、±150dps、±300dps、±500dpsもしくは±1,500dps に調整して提供される。
ジャイロセンサは各軸に対し低速の動作を検出する、感度を4倍に増幅した出力と、高速な動作を検出する出力が同時に提供され、例えば、ジャイロセンサの検出角度を±1,500dpsに調整すると、同時に±6,000dpsの高速動作も検出することができる。
パワー・ダウン・モードとスリープ・モードを備えており、2.7~3.6Vの範囲内において任意の電源電圧で動作が可能。また、センサを物理的に動かさずに動作確認ができる自己診断機能も備えており、同モジュールを基板に実装した後でも自己診断試験が行える。
動作範囲は-40~85℃。微小な出力ノイズも特徴としている。
■関連サイト
2009.11.21 ZMP、入力装置の研究に使えるモーションセンサをSDKとして発売、Windows7に対応
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2009.11.06 ZMP、早大高西研の人間計測センサの事業化で合意、Windows7との連携で用途開発
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2008.10.01 【CEATEC】STマイクロと早大、2輪倒立振子ロボを出展、教育教材として商品化へ
http://robonable.typepad.jp/news/2008/10/20081001-ceatec.html
2008.09.30 STマイクロと早稲田、共同で倒立2輪ロボットを開発、商品化に向けて準備
http://robonable.typepad.jp/news/2008/09/20080930-st2-59.html